鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4853回】 人間性でしか選ばれない時代

2024年04月13日 | 住宅コンサルタントとして
これだけ情報が簡単にスマホで手に入る時代となり、
知らないことを教えてくれる営業マンの価値は
残念ながら下がりに下がりました。

今、家を建てようと本気で検討されている方は、
それなりの所得を得ている方たちです。

当然ながら、高い収入を得られる方ですから、
相対的に頭が良い方が多い訳です。

だから自分が知りたい情報は、
スマホを駆使し、大体調べておられる訳です。

「いろんなことを教えて差し上げますよ」
という営業マンの価値は下がっていく訳です。

経験と知識が豊富なだけでは、
通用しなくなってきているのですね。

では、お客様はどんな営業マンを求めているのか?

答えはとてもシンプルで、

「私たちのやりたいことを理解してくれる」
「私たちが何を求めているのか、引き出してくれる」
「それらを理解した上で、プロとして予算内に収める方法であったり、
もっと良くなる提案をしてくれる」

ということです。

もうちょっと違う言い方をすれば、

「自分の知識や考えを押し付けてくる営業マンは嫌い」
「こちらの要望に耳を傾けず、自分が言いたいことを
一方的に言ってくる営業が嫌い」
「聞いているフリはしているが、共感もなく、
プロの提案も無い営業とは会っている時間が無駄」

ということです。

お客様が求めていることが提供できない営業は、
オッサンであれ、若い営業であれ、選ばれません。

「自分はワークライフバランス重視で、
残業はしたくないし、休日は絶対休みたいんです」
「私はこういう人間だから、自分のスタイルを変えたくありません」

と、自分の我を通したい営業もいるでしょうが、
まあ能力も経験も無いのにこういう価値観だと
お客様に選んでいただくことは難しいでしょう。

自分の価値観よりも、お客様のお役に立ちたい。
お客様に貢献したい。
お客様に家づくりで成功し、幸せになってもらいたい。

とお客様目線で物事を考え、
自分の価値観を変えていける営業は人間性が高いです。

そしてこういう人間性がお客様にちゃんと伝わり、
お客様から評価され、選ばれるようになっていくのです。

年配だろうが、若手だろうが、男性だろうが、女性だろうが、
お客様の目線で、自分たちのために一所懸命頑張ってくれる、
そんな営業マンにファンがつくのです。

桔梗は人間性なのです。

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