鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3573回】 提供している価値は何か?

2020年10月11日 | 住宅コンサルタントとして

定期的に美味しいお店に通わせていただいておりますが、

なぜそのお店に行くのかと言われれば、

私は、空腹を満たすために行っているのではありません。

 

ただ美味しい食材を食べに来ている方もいれば、

パートナーに喜んでもらうために来ている方もいるでしょう。

 

私の場合は、目的は4つあって、

それをまとめると以下のようになります。

 

・おもてなしや所作の勉強

・食材や器の勉強

・料理を作られているその瞬間を見ること

・好きになった大将やスタッフさんに会いたい

 

私のようなタイプのお客さんにリピーターになってもらうには、

おもてなしや所作、器などが常に変化していることと、

ライブ感あふれる調理姿をお見せすることが重要ということ。

 

逆に、ウチのこの料理は抜群に美味しいとか、

この食材の原価はいくらだとか、

そんな情報にあまり価値を感じません。

 

もちろん、食事をしに来ているのですが、

まるでライブやフェスに参加する感じで

料理屋さんに行く感じです。

 

でもセンスの無い料理人さんは、

自社の料理がいかに美味しいかということを発信し、

味で差別化できなければ、価格勝負に挑んだりするのです。

 

これって、今の住宅業界でも同じことが起こっていると思います。

 

家を買いに来ているお客様には、

自社の商品を説明することに力を入れればよいですが、

今の住まいに不満を持っているお客様が

住宅会社にしてもらいたいことって、何なのでしょう?

 

そして住宅会社として、

皆さんの会社が売りは何なのでしょう?

 

スターバックスの売りは、コーヒーそのものではなく、

自宅でも会社でもない、第三の場所としての居心地の良さだったり、

季節限定メニューによるワクワク感だったり、

SNS投稿のネタとなることが売りですよね?

(最終的にはコーヒーを売っていますが・・・)

 

家づくりを検討している方が求めていることと、

我々の売りが合致する部分を追求できている会社が、

最終的にお客様から選ばれるのです。

 

我々が提供している価値は何か?

自社に置き換えて考えてみましょう。


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