鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4553回】 緊急事態の手の打ち方

2023年06月18日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社の経営において難しいのは、

マーケティングとセールスだけやっておけば、

確かに受注は上がるのですが、

受注してから完成までの工程管理・品質管理はもちろん、

工事に携わる全ての方たちの教育やモチベーションの維持など、

本当に企画・マーケティング・製造・物流・品質管理と

全てを自社でやらなくてはならない、

製造小売業だからです。

 

受注が上がると、今度は

受注後のオペレーションに問題が発生したり、

特定スタッフに業務負荷がかかり疲弊したり、

仕事を請けて下さる協力業者様の発掘が必要となったり、

後工程のスタッフを採用したりと

仕事が終わることが無いのですね。

 

更に人が増えると、そこで人の問題が起きたりと、

バックヤードの改善に経営陣は入ったりするのですが、

そうすると今度は来場が下がってきたり、

ライバルが凄い商品を出してきて、

結果、受注に影響が出たりする。

 

すなわち、マーケティングやセールスがうまくいくと、

バックヤードに問題が発生し、

バックヤード改善に入るとマーケティングに問題が発生する。

 

まあ本当に難しい業種だと思います。

 

だからこそ、やりがいは非常にありますし、

利益もいただくことができるのです。

 

で、バックヤード改革の真っ最中に、

受注が下がってきた場合、どうすべきか?

 

もう答えはシンプルで、

とにかくどれだけコストをかけても、

打てる手を同時に打って、

一気に受注の問題を解決することです。

 

受注が無いこと、

その手前の集客がないと、話にならないのです。

 

そこの瞬発力、実行力、ブレない力がある会社が、

困難を乗り越え、次のステージに進むだけなのです。

 

緊急時には、打てる全ての手を最速で打つ。

 

答えはシンプルなのです。

 

そしてこういう時にコストを気にせず、

打ち手をガンガン打つためにも、

日頃から健全経営をして内部留保をある一定額、

貯めておかなくてはならないのです。


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