鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4099回】 つくった後のことを考えて設計する

2022年03月21日 | 住宅コンサルタントとして

とある県のとある施設に昨日、行ってきました。

 

ガーデンの世界では超有名な、

石原和幸さんが手がけたお庭を見ることが、

目的の一つだったからです。

 

期待値はかなり高かったのですが、

その施設に入園してすぐに、

もう本当に悲しくなりました。

 

石原さんがプロデュースした部分は、

かろうじて見ることができましたが、

その他のエリアが、もうコンセプトに一貫性が無く、

鬼滅の刃のコーナーはあるは、

変な妖怪の置物はあるは、

ガーデン用のメンテナンスの土や肥料が

パレットごと雑に通路に置かれているは、

まあ本当にイケてないのですね。

 

我が家の家内は、怒っておりました。

 

とにかくセンスがない、田舎のじじい政治家や役人が、

とりあえず補助金や税金を使って作った感が、

ハンパなかったからです。

 

というか、なぜこんなにセンス悪く作れるのか、

本当に不思議でした。

 

しかも作った後のメンテナンスに

多額の費用がかかることなど、

全く考えられておらず、

ドンドン施設が傷んでいる感じでした。

 

後、数年で間違いなく廃墟のようになるでしょう。

 

昭和の時代、成功を収めた、じじい達、

それから市場のニーズに鈍感な

田舎の政治家や役人には、

とにかくセンスがありません。

 

しかも、完成までのことしか考えられず、

 

その後、どうやってこの設備を維持していくのか?

そのメンテナンス費用をどう捻出するのか?

 

といったことが考えられないのです。

 

頭が悪いので・・・。

 

税金や補助金を使って、施設をつくるのであれば、

その地域の資産になるものをつくるべきなのに、

不良債権となるものしかつれないのです。

 

本当に無駄です。

 

何でもそうですが、

新しい施設(モデルハウスやショールーム含む)を

つくって事業展開をするのであれば、

その維持メンテをどうやっていくのか、

ということまで考えなくてはならないでしょう。

 

施設が完成した時点では、

スタートラインに立ったに過ぎないのです。

 

それを10年、20年と、

きれいに維持メンテしていくことが本番なのです。


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