「しくみで売れる」
「簡単に売れる」
というような言葉に弱い、住宅会社の経営者も多いと思いますが、
私個人的には、こういうビジネスモデルを追求したくはない、
と思っています。
というのは、簡単にできてしまうとすれば、
それ以上、社員さんの成長は難しいと思いますし、
社員さんが成長しなければ、会社も成長しないからです。
世の中、物凄いスピードで変化しています。
市場のニーズも、情報発信に適した媒体も変化しますし、
ライバルのレベルも一気に上がったりします。
時代に合ったビジネスモデルを追求することは、
もちろん重要なのですが、
時代に合ったビジネスモデルがドンドン変わっていくことを考えると、
やはり最後はスタッフさんや会社の本質的な地力が重要です。
スタッフさんの地力とは、
商品知識やトークスキルはもちろんですが、
お客様が何を言わんとしているかを汲み取る力であったり、
目の前のお客様が笑顔になるような対応ができたりと、
人としての部分が大きいのです。
地力があれば、どんなビジネスモデルにも適応できる。
だから私は、スーパーローコストとかをメインとした
住宅ビジネスの提案はしないのです。
価格帯がローコストのクライアント様であったとしても、
付加価値を市場に対してしっかりと訴求し、
価格力だけで集客したり、価格だけで販売をしないように
ご提言をさせていただいております。
経営とは何十年という単位で考えるべきことですし、
家をお客様に提供するということは、
ずっと健全経営を続け、メンテナンスに対応しなくてはならないのです。
だから目先の結果だけを求めて、安易なビジネスモデルは追求しない。
10年、20年という単位で振り返った時、
「この路線で事業を進めてきて良かった」
と思っていただける住宅ビジネスを追求したいと思っています。