鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3673回】 不動産営業と住宅営業の違い

2021年01月19日 | 住宅コンサルタントとして

今、目の前にあるものをお客様に販売するのが、不動産営業。

今、目の前にないものをお客様に販売するのが、住宅営業。

 

個人的には、こう考えるとしっくりきます。

 

不動産営業の経験が長い方は、

どうしても不動産営業スタイルになりがちで、

目の前の商品説明をすることと、

お客様にクロージングを迫ることに注力する傾向にあります。

 

逆にお客様の現状の問題点であったり、

家を建てた後、どんな暮らしをしたいのか、といった、

お客様にヒヤリングを繰り返し、

潜在的な問題点やニーズを顕在化させることは苦手です。

 

すなわち、じっくりと比較検討したいお客様に対して、

立地や土地の優位性が無ければ、

成約率が高くならない傾向にあります。

 

一方、住宅営業の経験が長い方だと、

逆にお客様の要望であったり、現状の住まいの不満点を

深く掘り下げてヒヤリング力には優れている方が多いのですが、

お客様に対してイニシアチブを取ることが上手でない方もいて、

業者選定もしておられないお客様に対して、

お客様の要望を満たすことに時間を取られ、

適切なタイミングでのクロージングが出来ていなかったりします。

 

すなわち、それぞれのスタイルに長所と短所が存在するということ。

 

今、弊社が推奨している営業スタイルは、

その両方の良いところを取り入れた、ハイブリットスタイルで、

お客様の潜在的な問題点やニーズを顕在化させると共に、

業者選定をまずはしていただく、というパターン。

 

当社で家づくりをすると決断できていないお客様には、

土地紹介もせず、もちろんプランニングもしない。

 

それでもお客様に不満がでないよう、おもてなしで差別化する。

 

お客様の満足度も高く、成約率も高いこのスタイルに

しっかりと取り組んでいただいているクライアント様の

来場からの成約率は高い会社では30%を超えています。

 

個人的な考えですが、

自社で家を建てて下さったOB様、

自社で家を今、建築中のお客様、

そして自社で家を建てるとご決断下さったお客様に

しっかりと時間を使い、ご満足いただく対応をすべきだと思います。

 

まだ自社で家を建てることを決断されていないお客様の

多様な要望に振り回されていては、時間が無くなると共に、

大切にしなければならないお客様の対応時間が減少します。

 

ハイブリット型の営業を目指しましょう!


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