長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

いい散歩

2013-11-07 08:24:09 | Weblog

昨日は、日本橋でやっている「桃山陶」の展覧会にいってきた。

三井家が持っている桃山時代の織部・黄瀬戸・志野の器が、これでもか、

とばかりに並んでいる。平日の朝一番の開店そうそうにいったけど、たくさんの

人が来ていた。器好き、数寄者の予備軍がこんなにいるのらな日本人もまだまだ

大丈夫か?なんてこと思いながら、昼ごはんをどこで食うか界隈を散策していた。

小伝馬町あたりにきた時、「あ、あのビルだ」と、懐かしいビルの前にきた。30代の後半

に一年だけ、そこのビルで「やとわれ社長」をやったことがある。ある上場会社の子会社で

その会社も上場するようにとのことで、白羽の矢がたてられたけど、一年でその親会社

の社長と大ゲンカをして、やめた。そのころ自分の会社も2個あって、都合3か所から

給料をそれぞれたくさんもらっていたので、使いきれないくらいお金があったけど、その一年

は、「お金があっても、それだけで幸せになることはない」のを実感した。

そのまま柳橋という昔の花街まで歩いて、大吉でとんかつを食べた。ここのブタは

たとえ偽表示であっても、どこのブタよりもおいしいよ。長い散歩をしたので、サッポロビール

をグビグビやりながら。ここまできたら歩いて帰ろう、と思い、スカイツリーの方向へ歩いて

押上まで帰ってきた。途中に「なりひら橋」がある。ここに「なめくじ長屋」という20軒長屋

があり、そこに古今亭志ん生さんが住んでいた。彼の看板の「貧乏」は、この地で培われた。

せがれの「志ん朝」さんの本を押上文庫から借りてきた。

たくさんの写真が掲載されていて、その中に「深川」というかっぽれを踊っている写真があった。

表情がいい。夜はかっぽれを二階でやった。深川も踊った。ぼうさんが、花街に女を買いにいくシーン

に二種類あり、ひとつは「二人ぼうさん」といって、ぼうさんふたりがうれしそうに手をつないで行く踊り

がある。そこをイワジーとふたりでやる。だいぶ様になってきた。そろそろ初舞台?か?