昨日は、日本橋でやっている「桃山陶」の展覧会にいってきた。
三井家が持っている桃山時代の織部・黄瀬戸・志野の器が、これでもか、
とばかりに並んでいる。平日の朝一番の開店そうそうにいったけど、たくさんの
人が来ていた。器好き、数寄者の予備軍がこんなにいるのらな日本人もまだまだ
大丈夫か?なんてこと思いながら、昼ごはんをどこで食うか界隈を散策していた。
小伝馬町あたりにきた時、「あ、あのビルだ」と、懐かしいビルの前にきた。30代の後半
に一年だけ、そこのビルで「やとわれ社長」をやったことがある。ある上場会社の子会社で
その会社も上場するようにとのことで、白羽の矢がたてられたけど、一年でその親会社
の社長と大ゲンカをして、やめた。そのころ自分の会社も2個あって、都合3か所から
給料をそれぞれたくさんもらっていたので、使いきれないくらいお金があったけど、その一年
は、「お金があっても、それだけで幸せになることはない」のを実感した。
そのまま柳橋という昔の花街まで歩いて、大吉でとんかつを食べた。ここのブタは
たとえ偽表示であっても、どこのブタよりもおいしいよ。長い散歩をしたので、サッポロビール
をグビグビやりながら。ここまできたら歩いて帰ろう、と思い、スカイツリーの方向へ歩いて
押上まで帰ってきた。途中に「なりひら橋」がある。ここに「なめくじ長屋」という20軒長屋
があり、そこに古今亭志ん生さんが住んでいた。彼の看板の「貧乏」は、この地で培われた。
せがれの「志ん朝」さんの本を押上文庫から借りてきた。
たくさんの写真が掲載されていて、その中に「深川」というかっぽれを踊っている写真があった。
表情がいい。夜はかっぽれを二階でやった。深川も踊った。ぼうさんが、花街に女を買いにいくシーン
に二種類あり、ひとつは「二人ぼうさん」といって、ぼうさんふたりがうれしそうに手をつないで行く踊り
がある。そこをイワジーとふたりでやる。だいぶ様になってきた。そろそろ初舞台?か?