長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

緋色の雪

2013-11-22 08:34:45 | Weblog

今日明日は「緋色の雪」という演目の劇をやるので、16時に閉店。

「ひいろ」というのは、茜色とまた違った情感をかんじさせる日本的な色だ。

「たまゆら」みたいなゆったりとした時代の恋みたいな。かなわぬ恋や、秘められた恋

ほど悲しいけど美しいものはない。結果や数値におきかえないと幸せみたいなものも

わかりにくい時代になってきたけど、日本人の情感哲学みたいなものは、残しておきたいものだ。

渋谷から青学めざしてちょうど一服したくなるあたりに「炎色野」(ひいろの)という陶器のお店がある。

緋色、炎色、ともに陶器に使われることが多い。土を焦がすような情熱的な色。歌舞伎の道成寺もの

みたいな情念の色。  好きよ 好きよと鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす

その「炎色野」で、26日から久保忠廣さんの個展がある。天真庵の珈琲カップや蕎麦猪口、そばをのせる

志野の四方皿、豆皿、酒器・・・9割が久保さんの作品。陶芸家や骨董病の人たちがあこがれる桃山時代

にできた志野、黄瀬戸、織部あたりを堪能してほしい。26日(火)は生の久保さんが炎色野さんにいます。

日曜日も16時閉店。それから「蕎麦打ち教室」