今日明日は「緋色の雪」という演目の劇をやるので、16時に閉店。
「ひいろ」というのは、茜色とまた違った情感をかんじさせる日本的な色だ。
「たまゆら」みたいなゆったりとした時代の恋みたいな。かなわぬ恋や、秘められた恋
ほど悲しいけど美しいものはない。結果や数値におきかえないと幸せみたいなものも
わかりにくい時代になってきたけど、日本人の情感哲学みたいなものは、残しておきたいものだ。
渋谷から青学めざしてちょうど一服したくなるあたりに「炎色野」(ひいろの)という陶器のお店がある。
緋色、炎色、ともに陶器に使われることが多い。土を焦がすような情熱的な色。歌舞伎の道成寺もの
みたいな情念の色。 好きよ 好きよと鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす
その「炎色野」で、26日から久保忠廣さんの個展がある。天真庵の珈琲カップや蕎麦猪口、そばをのせる
志野の四方皿、豆皿、酒器・・・9割が久保さんの作品。陶芸家や骨董病の人たちがあこがれる桃山時代
にできた志野、黄瀬戸、織部あたりを堪能してほしい。26日(火)は生の久保さんが炎色野さんにいます。
日曜日も16時閉店。それから「蕎麦打ち教室」