九州から東京に戻るルートは、四国経由でかえってくるか、日本海側
を通るか、大きくわけてこのふたつ。どちらも、時間はかかるが、体内時計を「昭和」
あたりにもどすのに都合がいい。休みの前に読んだ「橘曙覧」の記念館が、福井にある
ことを知り、下関から福井まで、日本海側を通って帰ることにした。
福井駅から少し歩くけど、坂をのぼったところに、記念館がある。
「楽しみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」
「貧乏を楽しむ」くらいの領域に入らないと、でてこない気持ちの歌である。
福井駅前の神社の鳥居の中に、素敵なイタリアンのお店を発見。中で若い夫婦が
一所懸命に働いている。「なんやら」いう横文字の店で、東京ではそうゆう類のお店には
いかないけど、旅愁にかられて、入った。今年できたばかりのお店で、地産地消の精神で
地元の食材を「まんま」に近い形で調理してくれる。金沢の「イケミ」にいく時は、こそっと「日本酒」
を所望するが、ここは初めてだったので、「なんやら」いう白を飲んだ。
昨日の夜、店で仕込みをしていたら、赤いスポーツカーがとまり、なんやらいうぼくのお茶のお弟子様
が重そうな荷物をおろしていた。手伝おうとすると、荷物の箱が抜け、助手席に、梅がこぼれた。
能登に移り住んだおそばのお弟子さまからのお届けものだ。今日は、梅干しとか梅酒などを仕込む日
になりそうだ。今朝のわがやの朝ごはんは、下関の漁師さんがくれた鯵のひらきと、昨日のうめ+で
もらった能登半島の乾燥海藻の味噌汁。無駄のない縁でつながっている人たちに感謝しながら、ごはんをおかわりした。
今日は「ダメから始める中国語」
明日は「セルフエステ」
明後日は「がんばれ親父・日曜蕎麦学校」