九州で産まれて60年。長崎や島原になんども遊びにいったけど、こげなお菓子があるとは知らなかった。
最初の日、じゅんちゃんおすすめの「本田屋かすてら本舗」にいき、かすてらに、砂糖?で桃のような
ハートのようなものがのっているかわいらしいお菓子が酒席にでてきた。上喜元を飲み、上機嫌に
なっていたけど、不思議な組み合わせの妙に一瞬目が覚めた感じがした。
カステラというのは、南蛮人(これは差別用語らしいが、ポルトガル人)が長崎に伝えた。一番最初についた港が
「口之津港」で、本田屋さんは口之津の近くにある。カステラの語源もスペイン語の「カスティーリャ」からきた。
これが最初に名古屋港についたら、きっとみんな名古屋弁だと思っただろう。材料は、卵と砂糖と小麦粉。どれも
当時は貴重で、徳に砂糖は貴重品で、出島に出入りする遊女に頼んでいた、という逸話がある。珈琲を
初めて飲んだ日本人も出島の遊女であるし、彼女たちはまさに「時をかける少女」だったわけだ。
南島原にいったらぜひ本田屋にいってかすてらを食べてもらいたい。
鎖国時代に出島に上陸した貴重な砂糖は、長崎、佐賀を通って小倉に運ばれ、そこから京阪神や江戸に運ばれた。
長崎ではかすてらをつくり、佐賀では小城羊羹になり、北九州ではひよこのおかしになったりした。
西のほうの醤油が甘いのは、砂糖がそれだけふんだんにあったからだ。この街道のことを「砂糖街道」といった。
左党のぼくだが、そのくらいのことは知っている。
今日明日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」
無茶しぃの会のお茶うけは「小城羊羹」なのです。明日は「満つまめの会」もある。甘党日和?