長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

山雀のつるべ上げ   のパワーの秘密

2017-03-27 07:19:25 | Weblog

なんていうような言葉が昔からある。

ぼくが生まれた北九州の街は「鉄の街」と知られ、今は知らないけどその

ころの市の唄に「七色の煙」みたいな言葉が入っていて記憶がある。♪七色の虹が消えてしまったの・・

そんな演歌もあったけど・・・

「春の町」というところで、八幡製鉄所の正門がある街だった。幼稚園にいくまでは、よく近くの「小鳥屋」

にいって遊んでいた。昨日の百舌の話もそこのおやじに教えてもらった。今は禁猟になってしまったけど、

当時は「目白獲り」なんかがあって、よくそのおやじと近所の山にのぼったものだ。「とりもち」も彼がいろいろ

工夫してつくっていた。お取りの籠に、なぜだか椿の枝を差し込み、その根元あたりにじょうずにとりもちをつけ、

めじろ笛を鳴らすと、どこからか目白がやってきて、つかまる、という単純なやりかた。めじろのえさは、有田焼き

のおちょこを使っていて、緑色のめじろと朱色の染付の色のコントラストがきれいだ、なんて子供のころ思った。

そのおやじに、おちょこをもらったのがきっかけで、今でも手元にあふれるくらいのおちょこがあるのかもなんばん?

「ヤマガラ」の芸をしつけるのを何度か見たことがある。そのころお祭りになると、「おみくじひき」とか「つるべ上げ」

なんかをする鳥がいた。あの鳥が山雀(ヤマガラ)。四十雀(しじゅうから)といっしょの種類だけど、「始終空」という年中貧乏みたいな縁起の悪さ

からヤマガラのほうが人気があった。ゆーちゅーぶで「ヤマガラ つるべあげ」で検索すると、映像がでてくる。

やつは「麻の味」が大好きで、イルカをしつけるときに、うまくやったら小魚をあげるように、上手につるべを上げると、

麻の実をあげる。やまがら籠という特殊な竹籠も、そのことりやのおやじが自作していた。ものがない時代、自分で

できることはやり、毎日の生活の中でいろいろ工夫しながら生きていく人たちがいっぱいいた。ぼくの「鉄の街の記憶」では

そのことりやが一番鮮明に残っている。

麻の実といえば、能登に移り住んだ「梅茶翁」さんが、「麻米飴」なる飴を発売することになった。昔は、鳥といっしょに食べる

、くらい日常の中にあった麻だが、貴重な穀物になった。ビタミンミネラルのバランスをとってくれるし、ゆっくりなめていると、

「ヤマガラの気持ち」になってくる?一昨日がヨガで、昨日がまーくんの「満つまめの会」だったので、「気」を感じやすい人たちに

渡り、四十雀になった。大量生産できないので、少しづつ入荷しますが、見つけた人は、つるべ上げのような所作で手にしてくだされ。

これから「卵かけごはん」夜は「論語の会」

明日は「書をしよう会」