仕事がら、正月からスーパーなどに顔を出す。
正月は、舟盛りの刺身なんかが飾ってあって、一万くらい
するけど、けっこう売れていた。コンビニも普通にあいているし、
宅配の鮨やピザなんかも元旦からやっているところが多い。
おせちとかお雑煮なんか喰うのかしらん。十間橋通り
に「ながしま」さんというお菓子やさんがあり年末には、つきたてのおもち
を販売している。隠れていないけど、名店である。ここのもちは日本一やで、ほんま。
おせちの簡略もんを昨日は酒肴にした。おせちとは本来「五節句」で、時代とともに
正月の煮しめのことをいうようになった。京都では「お煮し」という。お西、のことで
西本願寺の意味だ。昔はうるさいルールがあって、重箱の最上が「数の子」、二番目がゴマメ、
三番目にたたきごぼう(京都では、ごんぼ、いいます)・・・。
昨日は、そのみっつを作ってみた。まず数の子。これは年末に塩カズノコの塩ぬきをし、
酒粕の床に漬けていた。数の子というのは、子孫繁栄の縁起からおせちに使われて
いるのでしょうが、酒肴としても最高峰。
ごまめ。これはかたくちいわしの稚魚の干物。フライパンで煎って、蕎麦つゆで煮る。
ごまめは、田んぼの肥料として使われていたので、五穀豊穣の縁起から「田作り」
の別名ももつ。
たたきごんぼは、ごぼうをまな板の上でたたき、出汁で味付けして、煎ったごまとあえる。
この「おせちさんばかトリオ」があるだけで、正月の膳ははなやかになる。
できたら、漆の折敷の上かなんかにのせ、備前の徳利と斑唐津のぐいのみ、織部の向附け
があれば、「日本のお正月」になる。ここまでしてほしいな、日本人に生まれたいじょうは・・
いけない、今年の事始めの「卵かけごはん」が3分後にはじめりはじまり・・・
10時まで。
今日から12時ー19時の普通営業。今年もよろしくお願いします。感謝。
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