長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

いきいき押上

2014-06-17 08:48:07 | Weblog

昨日は易の勉強会だった。先生は、東京と熊本を往復するような

生活をやっている。南阿蘇にもうひとつの居場所がある。「二股をかける」

というのは、あまりいい例で使われないけど、これから地震とか災害とか戦争

とかいろいろなリスクを考えたら、卵をひとつの器に盛る、よりも分散していたほうが

いい時代なのかも知れない。天真庵の器や絵なども半分は、災害の少ない九州に

置いてある。「目あかがつく」とかいうけど、いつも見ていると飽きがくるものだし、

時々見る、というのも新鮮でいいもんだ。

今日は「書をしよう会」。貞本先生の会社は大塚にある。大塚には「江戸一」という

燗酒の美味い店があり、そのために彼は大塚を離れられない。江戸一では白鷹の燗酒

をよく飲んだ。お店には貞本さんが書いた「一斗二合五升」が飾られている。

これを何と読むか・・・江戸の粋である。

江戸の粋といえば、明日の「江戸遊芸」のたまちゃん、明後日の「江戸前を喰らう会」

と、毎日のように続く。「いきいき押上倶楽部!」

金曜日は「ダメ中」


さきほど、グラリと揺れた

2014-06-16 07:16:32 | Weblog

今朝は「卵かけごはん」

ひさしぶりに、気持ちのいい朝を迎え、30分ほど軽いジョッギング

をした。途中グラリと大地が揺れた。表で感じるくらいなので、帰って

ネットで調べたら震度4。けっこう広範囲で揺れたもよう。

昨日のサッカーは惜しかった。ボクシングもそうだけど、日本の選手が世界

で活躍し始めたけど、もともと具わっている身体能力の底の底が、黒人さん

たちとは違うような気もした。シャドウボクシングを見ていても、彼らは腕がゴムみたいに

のびる。その差が、ここ、という場面で生きる。パスの連携あたりも、同じようなものを

感じた。でもわれわれが子どものころにくらべて、格段に進化している。あのころは御所

の蹴鞠に毛が生えた程度だったような気がする。これからが楽しみだ。

本日の夜は「易の勉強会」 この会も家族のような結束力になってきた。継続は力なり。

火曜日が「書をしよう会」 「自分らしさ」を表現するのに、こんなに簡素な芸術はほかにない。

水曜日が「悠玄亭玉さん独演会」 すでに満席だけど、ひとりでも多くの日本人に伝えたい芸

木曜日が「気骨のすし庵」 7回目。この会も、ひとりでも多くの日本人に伝えたい和食であり食育の手本やと思う。

金曜日が「ダメ中」  ダメから始める中国語。この会のおもしろさは、でて、自分で感じるしかない、くらい感動的。


一瞬にして幸福になるコツ!

2014-06-15 08:35:50 | Weblog

先日、畠山記念館で茶陶展をやっている藤田登太郎さんを訪ねた。

今日が千秋楽で3時までだけど、サッカーに関心のない人で、茶陶に

関心がある人はぜひいってもらいたい。師は千利休の少し前の時代に

さかのぼる茶人の家系で、四国の新居浜に窯をつくり、桃山時代の

志野茶碗を中心に、井戸茶碗や、萩茶碗、瀬戸黒茶碗、唐津など、

若いころから作ってきた茶碗が、凛とした空気の茶室に並べられている。

今年は77歳になられるらしいが、27歳の時に作った唐津の茶碗の

「かいらぎ」が、実にわびていて、よかった。ちょうど偶然、押上村の

友達のみかみくんと、地歌舞いの家元さんも同席し、華やいだ雰囲気

の中で、一服ごちそうになった。もちろん藤田さんの茶碗でいただく。

ぜいたくをいって、瀬戸黒茶碗に先生自らたてていただいた。

黒に茶碗に緑のお茶のコントラストと、人と人、人と自然や神が混然一体

となる刹那な妙。

「お茶」はほんとうに、幸せな人生を演出してくれる。

今日は日曜日なので16時閉店。

明日は「卵かけごはん」夜は「易の勉強会」

火曜日が「書をしよう会」

水曜日が「悠玄亭玉さん独演会」

木曜日が「気骨のすし庵」

毎日が「日々是好日」

幸せになるコツは、一瞬にして幸せになるような感性をこつこつ研くことかもなんばん。


佐藤錦の里

2014-06-14 08:10:03 | Weblog

三連休を利用して、というより勝手に三連休をとって、

山形にいってきた。友達が終の棲家として、畑付きの古民家と

縁あって昨年に移り住んだ。さすがに冬はマイナス10度くらいに

なるらしいので、「春いくね」という約束をして、やっとかなった。

東根(ひがしね)という佐藤錦の里である。城の城壁が残された城下町で、

「本丸」とかいう住所が昔を忍ばせ、なかなか素敵な街だ。

今回は「さくらんぼ農家」のさくらんぼ収穫を手伝い、いっしょに蕎麦会をやる、

といういつものパターンの「おしかけ蕎麦会」だ。先月の岐阜の春日茶の里と

同じように、さくらんぼ農家も収穫時に「ひとで」が足りない。ブラック企業の

人不足などで、健全な働く場を失った人たちは、ぜひ、自然とふれあい、自分を見つめる、

という意味も含めて、「田舎暮らし」の体験入門をなされたらいいのではないかと、今回

もそう思った。ブラック企業でなく、人間にもどろうと思う人がいくといい。たくさんの神の宿った山々に囲まれた山形。

山形とは、山の横に鳥居の象形文字があり、右端にみっつの山、つまり出羽三山である

月山、羽黒山、湯殿山が刻まれている。まさに自然の神様に囲まれた楽園である。

さくらんぼを積んだ後、温泉にいき汗を流し、身土不二よろしく地元でとれた山菜のてんぷら

や、こんにゃく、畑でとれたてのきゅうりなどのご馳走(畑に走っていき、新鮮なものを食べる)を

いただき、蕎麦で締めた。

どう考えても、高齢者社会になり子どもも人口も減っていき、過疎や空き家ばかりが目立つ日本。

でも視点を変えたら、本来の「持続可能な生き方」に、もう一度もどせるチャンスだと思う。

 


今週は、水木金を連休

2014-06-09 07:45:58 | Weblog

「新しいページ」がうまくいかなかったので、昨日のを変更して、

3連休のお休みのお知らせ!

東北で「蕎麦会」をやり、14日(土)の12時から通常営業。

来週は

月曜が「易」火曜日が「書」水が「たまちゃん独演会」木が「気骨の蕎麦会」

以下は昨日の文

週末は雨で、子どもやペットくんたちは外へいけずに、

ストレスがたまっているのではないかしらん。

今朝は朝から雨もあがり、山のようにたまった洗濯物を洗濯し、

元気に蕎麦を打って、これから卵かけごはん。

♪富士の山ほど重ねた苦労 もとは一夜のできごころ

先日の「ひとりごと」で紹介した都々逸。昔向島の芸者に教えてもらった。

昨日は元・浅草芸者で、今でも現役の幇間芸人の「たまちゃん」が、夕方蕎麦を

手繰りにきた。この街に越してきて一か月くらいだけど、かなり存在感が強い。

ひとりの「あの人」がその街にいるために、その街が変わることが、ままある。

そんな「あの人」に、みんながなる努力をすれば、まだまだ日本も捨てたもんじゃない。

18日にたまちゃんの天真庵ライブがある。二日で満席になったけど、!とくる人は、

またやるのでよろしく。浅草の「東洋館」でも今月は3度出演する。

帰り際に霧雨が降っていた。つかさず、三味線をひくまねをして

♪霧雨と親のバチは、あたらないようであたる        ときた。芸者さんの芸は、生きた勉強がいっぱい。

(我が子を思う親の有り難さはなによりもよりもありがたい、という意味)

こんなののもある。

♪親の意見と茄子の花は千にひとつも無駄がない

冷酒と親の説教は、あとできいてくるものだ。ありがたさを感じるころ、孝行をしたい時には親はなし。

いけない、これから卵かけごはん。

明日は「お仕覆」  たいせつなものを包みこむ、という日本人が大切にしてきた文化。

ほんとうに大切なものを、あらためて見つめなおすような時代がきたように思う今日このごろ。

今日の夜は「タイムドメイン」。気のおけない仲間たちが、CDといろいろなものを持ち寄って、

それぞれの「今」を感じあう会。

 


猫はびわが好き?

2014-06-08 08:49:31 | Weblog

昨日は雨の中、薩摩琵琶のコンサートをやった。

幽玄な世界を醸し出す琵琶の音は、ピーカンな天気よりも

雨くらいのほうが、いい。ただし弦楽器は湿気に弱いので、演奏する

ほうはとても大変だけど・・・

でも昨年日本一に輝いた榎本百香さんの琵琶は輝きを増している。

前回の演奏会の時は、スーパームーンの日で、演奏している時に

「休符」という野良猫がお店の前の道で車に轢かれて死んだ。

最近建築ラッシュで、原っぱなどが少なくなり、野良猫の数もめっきり

減って、そんなことを憂いて、「きっとあれは自殺だ」と思ったりした。

昨日は「休符」の後がまで、彼にそっくりな模様の「そくり」が、薩摩琵琶

の演奏を終始、軒下で聴いていた。休符を偲びながら、「今日は涙雨だ」

なんて思っているのかも知れない。昨日は「平家もの」意外に少し情感的な

曲も加えられ、ももちゃんと琵琶の新しい世界も垣間見ることができた。

イタリアのマドリガーレみたいに、ポピュラーではないが、幽玄な死の世界を

表現するには、薩摩琵琶は欠かせない楽器で、日本人の琴線をくすぐるものがある。

今日も朝から雨。静かな邦楽でも聴きながら、昔読んだ本などを読みなおしたり

するのにいい季節。ぼくは最近藤沢周五郎にはまっている。  

明日の朝は「卵かけごはん」夜は「タイムドメイン」

来週の水木金は、東北で「蕎麦会」をやってくる。     


耳なし芳一みたいな・・

2014-06-07 08:27:14 | Weblog

今日は、薩摩琵琶のコンサートがあるので16時に閉店。

薩摩琵琶は、島津の殿様が戦国時代に盲僧に作曲させ、武士の志気を

たかめ、教養をたかめるような内容で、薩摩隼人たちの「たしなみ」になり、

全国に広がっていった歴史がある。今は昔の話だ。

筑前琵琶というのもある。下関の平家のお話「耳なし芳一」もそんな所縁と

深い関係がある。

「耳なし芳一」みたいなF1レーサーが20年前くらいにいた。スポンサーを小口で集め、

車に般若心経よろしく、スポンサーのロゴシールを張り付けて走る、というスタイルだった。

どんな繋がりだか忘れたけど、ぼくが「応援団長」に担がれ、新宿のホテルで発起集会を

行った。その後の彼の活躍は、記憶に残ることもなく風化していったけど、発起集会に

きてくれ挨拶してくれた西村明宏くんのことは印象深く残っている。当時は議員秘書をやっていたが、

今は衆議院議員として活躍しているようだ。引退してゆっくり時間がとれるようになったら、ゆっくり

飲みたい後輩のひとり。

今日は雨の中、しっぽりと薩摩琵琶を聴きながら、諸行無常の人生の中の「今」

を感じてみたいと思う。

「百琵琶庵」。18時半開場。


こばなが、うちにやってきた

2014-06-06 08:39:03 | Weblog

昨日はお休み。

玉ちゃんが、午前中にでかける用事があるというので、愛犬のトイプードル

の「こばな」を預かった。その前に飼っていた犬が「バナナ」で、その後がまなので

「こばなな」。呼びにくいので「こばな」になった。さすがに芸人が仕込むだけあって、

よく躾ができている。「ヒトは躾で人になる」という岡田先生の本があるけど、

その言霊のように、「しつづける」ことが大事で、結果、字のように「身が美しくなる」。

午後は雨の中表参道まで煎茶のお稽古。

織田流煎茶道のお茶名までいただき、その後子育てのため30年近く休んでいた女性

がまた習いにき始めた。いっしょに「茶櫃手前」をやった。昔とった杵柄というのがあるが、

若いころ体で覚えたことは、自転車の運転のように、いくつになっても忘れないものだ。

思わず「見事な手前です」と声をかけた。「習いごと」の習は、小鳥のヒナが巣立ちの前に

何度も何度も羽を動かして訓練する姿の象形文字からきたものらしい。毎日「続ける」ことが

大事であると教えてくれる。

お菓子は仙台の売茶翁(ばいさおう)としう老舗のお菓子屋さんの「みちのくせんべい」。

お茶の盛んな街で愛され続ける銘菓。いまだにお店に電話がない、という姿勢がいい。

今日の夜は「ねんどの会」

明日の夜は「百琵琶庵」。榎本百香さんの薩摩琵琶コンサートがあるので、16時閉店。

 


江戸の粋って どんないき?

2014-06-05 07:55:01 | Weblog

昨日はお休みだけど「かっぽれ」。パンツいっちょうになって素肌に浴衣を

羽織る気持ちいい瞬間は、日本人にかえる瞬間でもある。

「かっぽれ」は幇間芸(ほうかん)のひとつ。「たいこもち」ともいわれ、浅草や向島界隈には、全盛期には

300人以上いた、ともいわれる。簡単にいえば、お座敷芸。芸者さんがほかの座敷から帰ってこない時

なんかに「場つなぎ」的にその場を盛り上げる。お客さんは「芸者」が目当てなので、招かざる客の登場は

よしとしないことも多く、「帰れ」と罵倒されたり、酒やビールをかけられたりすることが茶飯事だったらしい。

接客業としては、「卒業証書もの」くらい最終章みたいなもんだと思う。

昨日は女子が初めて見学体験にきた。彼女が二か月前にカウンターでそばを手繰っていた時に、

たまたま、たまちゃんが初めて天真庵ののれんをくぐった。その一期一会の縁で、「かっぽれ」を

やることになった。禅の「卒啄の機」というのは、こんな時に使うんだろうと思う。

6時過ぎにみんなで珈琲を飲みながら談笑していると、たまちゃんが「ちわっ」と店の前を通った。

「たまちゃん」・・・悠玄亭玉・・・85歳 江戸遊芸 女幇間 三味線人生 ・・・

「ひとつごと」を貫いた人生はすばらしい。「三昧王三昧」という禅語もある。

禅僧は座る三昧に徹し、農民は鍬三昧、芸者は三味線三昧、徹頭徹尾やりぬくことに

よってピッカッと光るものになる。

今月18日にはたまちゃんが天真庵で三味線を弾いてくれる。申し訳ないけど今回は2日で満席になった。

来月から「かっぽれ女組」も始まる。そのうちに界隈の古民家の窓やカフェの玄関あたりから、三味線の音が聞こえ、

中でかっぽれをやっているお店などがひしめくような街になるかも。

 


長屋で添寝・・・?

2014-06-03 08:49:21 | Weblog

昨日は「長屋で女史会」だった。

女性の歴史というのは、男と女の歴史でもある。

古代から連綿と続く、そんな物語を和歌や都々逸なんかを交えながら

ゼミ形式で楽しく勉強する会。こんな生きたお勉強は、国立大学でも聞かれまい。

ちょうど、勉強会が始まるころ、「たまちゃん」が蕎麦を手繰りにきた。

女史会には、かっぽれの仲間たちも参加するので、昨日はたまちゃんを

彼らに紹介することができた。たまちゃんは、日本では珍しい「女性の幇間(ほうかん)」。

唯一無二の貴重な存在で、押上界隈だけで終わるにはもったいない人間国宝みたいなもんだ。

まじめな先生がやってきたら、挨拶代わりに「都々逸」をうなった。

♪渡辺の綱にやりたい この片腕が 主と添い寝の邪魔になる        

三味線かわりに箸をもって、「これエヤー三味線」だって。ヨっ、タマチャン!

18日に天真庵デビューライブ。ほぼ満席になった。次の日の「気骨の鮨会」も満席御免。

本日(火)「英語で蕎麦会」

6月4日(水)「かっぽれ」  たまちゃんを目指して、女子が参加。いよいよ時代が動き出す。

6月6日(金)「ねんど」

6月7日(土)はももちゃんの「薩摩琵琶のコンサート」

薩摩琵琶とか三味線の音が、長屋に鳴り響く。(あと2席)

6月18日(水)は座敷芸のたまちゃんライブ。

♪サーテ、カッポレカッポレ、ステテコシャンシャン