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新型コロナウィルス国内感染状況の考察

2020-07-13 13:48:26 | 観察
各国の感染者数や死者数などをレコードチャイナの特設ページでずっとフォローしていた。
ところが6月に入ってしばらくしたら、突然そのページにアクセスできなくなってしまった。
以前も各地域(アジアとかヨーロッパとかのトップ(ワースト)10だけしか表示されなくなったこともあったが、
数日で元に戻ったこともあったので、何日か続けて確認したが、それ以降はそのページだけさっぱりつながらなくなった。

そこで、フォローは止めるか、マスメディアが採用しているジョンズ・ホプキンス大学の数字に変えようかとも思ったが、
ジョンズ・ホプキンス大学のHPには2つ難点があった。

一つは国名が「英語」なので、日本語に直さないといけないということ。
主要国は良いが、聞いたこともない国名だと、日本語への変換がむずかしかったりする。
レコードチャイナに合わせて、苦労して中国語の国名を日本語に変換するロジックを組んでいたので、
同じことをまたやるのかとちょっとうんざりした。

もう一つは、国ごとの数字の中にアメリカの各州が個別に含まれていること。
国別の集計であれば省かなくてはいけないが、毎回データを抜くたびに省くロジックをまた組まないといけない。
50ぐらいいいじゃないかと思うなかれ、米領の地域もあるのでその確認も必要。

結局どうしようか迷っているうちに3週間近くが経過。
あらためてレコードチャイナを確認したら件のページが復活していた。

で、結局前ほど頻繁ではないが、レコードチャイナの数字フォローも復活させた。

で、ここまでが前振り1。

国別の比較にあまり意味を見出せなくなっていたこともあって、関心は国内に。
感染者数、死者数、退院者数はメディアによって細かい数字が異なるものの取ることができる。
メディアは東京がどうの、大阪がどうの、夜の町、接待を伴う、とか、20代30代が、と危機感をあおるばかりで、
地域ごとの数字は出してもそれ以上の突っ込みはない。

と、ここまでが前振り2
ここからやっと本題。

東洋経済のページに年代別の感染者数死者数が出ていたので、それを少し考えてみたい。

年代   感染者数 死者数
80代以上 1925人 553人
70代   1826人 267人
60代   2043人 100人
50代   3014人 33人
40代   2976人 14人
30代   3192人 4人
20代   4022人 1人
10代   529人  0人
10代未満 333人  0人
年齢不明  63人  4人

これを合計すると感染者19923人、死者976人と最新数値より感染者で2000人強、死者で10人弱少ないが、
一応この数字で考えてみる。(数字は7/8現在の値)

感染者数は20代が一番多いが、30代から50代まではほぼ同じ。
60代、70代、80代以上はそれより明らかに少ないが、この年代群としては似たような数字になっている。

一方死者は80歳以上が突出して多い。
70代はその半分、60代はさらにその4割以下、50代はさらにその1/3、40代、30代、20代と若くなるにつれ激減。
20代は感染者4千人に対し死亡者1人、80代以上は2千人弱に対し550人と、年代ごとの差がありすぎる。

感染者のうち、死亡した人の割合、死亡率を見ると、80歳以上は約29%、70代は半分の約15%。60代5%、50代1%、
40代0.5%、30代0.13%、20代は0.025%、10代以下は0。

全体の平均死亡率は4.9%だが、平均並みかそれ以上なのは60代以上で、50代以下はがくっと下がる。
20代感染者4千人余のうち死んだのはたった一人。
当事者にとっては悲劇、不幸、大惨事だが、残りの人にとってはまさに他人事。

さて、現在の日本の人口は40代が最も多い。
次いで50代、70代、60代、30代、20代となる。

人口当たりの感染者数、死者数をそれぞれ感染者率、死者率として、各年代ごとに計算してみると、
感染者率の最も高いのは20代で1万人当たり3人強、2番目は30代で2人強が感染している。

これは、若い人ほど行動範囲や会う人のの数が多いと考えると納得できる。
感染リスクはどこにでもあるので、活動範囲/行動範囲、どれだけ多くの人と接触しているかが感染者率に影響。
若者の方感染リスクが高くなっていると思われる。

しかし、人口当たりの死者数=死者率は死亡率と同様高齢者に高く若者は低い。
高齢者と若者の程度の差は死亡率同様、とてつもなく大きい。



この数字から見る限り、若者は感染リスクは高いものの感染したことをそれほど心配する必要はなさそうだが、
高齢者に感染を広げると重篤な結末を招きかねない。
特に高齢者が家庭にいる人は感染対策を徹底すること、実家や知り合いに高齢者がいる人はなるべく接触を避け、
感染を広げないことが肝要だと思える。

若者はうつさない、高齢者はかからないよう徹底すること。
ちなみに私はかからないよう徹底して行動するべき方の人間です。


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