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時効廃止は問題が多すぎる

2009-07-17 19:17:52 | 政治経済
殺人罪など時効廃止提言=「人の命奪う」重大犯罪対象-勉強会で報告書・法務省(時事通信) - goo ニュース

凶悪犯罪の時効を延長するのには賛成。
しかし、時効廃止は反対。
それは技術的にも経済的にも負担が多すぎるから。

それに心情的にも無理がある。

時効の理由の一つに、時間が処罰感情を希薄にするというものがあるが、
そんなものはまやかしで、憎しみ悲しみがそう簡単に癒えるはずがない、

25年は短すぎる、という意見には賛同するし、
重大犯罪を「時間が経った」という理由で許していいのか、の意見ももっともだ。

だからと言って、一体いつまで憎しみを背負い続けなければならないのか。

時効廃止とは、未来永劫永遠に追及し続けなければならないということでしょう。
それは無理。

たとえば、100年たっても犯人がわからない限り追い求め続ける。

被害者の遺族ったって、100年たてば、孫とかひ孫とかでしょ。
会ったことも見たこともない親せきの恨みを背負い続けるんですよ。

時効50年でもいい。70年でもいい。

時効があれば、もう犯人検挙は無理だとは思っても、それまでは捜査するでしょう。
時効がなくなれば、事実上捜査断念、ということが出てくるだろうし、
それは現場現場、事件毎によって違うだろうから、かえって適当になる気もする。

おまえは当事者じゃないから勝手なことが言える、
被害者遺族のことを考えてみろ、と言われそうですね。

私だって、自分の親兄弟、配偶者、子供、甥や姪、などなど親戚が
もし凶悪犯罪の被害者になったら犯人は許せません。

時間が経ったというだけで犯人が許されていいのか、と思います。
でも、孫、曾孫、玄孫に未来永劫憎しみを背負って生きてくれ、とは思いません。

たとえば犯人が死んでしまったら、もうそれは許されてもいいと思うし、
死んでしまうに十分な時間が経過したら終わりにしてもいいのではないでしょうか。
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2 コメント

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時効撤廃 (作務)
2009-07-17 19:22:24
諸外国では、当たり前にやってる事です。
警察は、裏金造りに熱心になれる情熱があっても、捜査に懸ける力は無いんですよね(笑)
http://blog.goo.ne.jp/blogsamu
返信する
作務さんへ (KGR)
2009-07-18 08:48:22
犯罪によっては時効のない国があるのは知っています。

時効撤廃に賛成意見もあってしかるべきですが、
被害者遺族の感情に配慮して、みたいな、
今の法務省の論理では理由が納得できません。

実行上どういう風な運用になるのか、
まったく見せないで(報道では要検討)
感情論に流されるのでは困ります。

時効撤廃はかなり大きい変更なだけに、
もう少し詰めた議論が必要だと思います。
返信する

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