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古い映画館の閉鎖やむなし

2007-09-15 20:49:02 | 映画関連
老舗映画館が相次ぎ閉館へ シネコンに押され観客数減少(共同通信) - goo ニュース

「老舗がなくなる」
このこと自体はさみしいことかもしれない。

だが、観客の利便性を考えるとやむを得ない面もある。

また、シネコンに押されたとあるが、
「三番街シネマ」は、「三番街シネマ1・2・3」とあるから、
3スクリーンだとするとシネコンの一種ともいえる。
(シネコンの定義はいろいろあるが、基本は複数スクリーンの映画館)

古いタイプの映画館の記憶と言えば、
館内ロビーに売店があって値段がえらい高いこと、
喫煙所もロピーにあって煙いことこの上ないこと。

それに、入場はいつでもできるので、映画の途中で入ってくる人もいるし、
自由席の場合、次の回の席を確保するため、エンドクレジットのときに
ウロウロする人で迷惑したってことかな。

これは運用で何とでもなる話で、最近は改善されているかもしれない。

それよりも設備で言うと、スクリーンサイズに比べて座席数が多く、
したがって客席は縦長の配置、椅子も硬くて小さめ、
段差が少なく、前席の頭がスクリーンにかかるところもしばしば。

一方のシネコンは、大体がいわゆるスタジアム設計で、
客席の傾斜がきつく前席の頭が気にならない。
スクリーンは大きく、音響もかなり良い。

たいていは全館指定の入れ替え制なので、
席の確保でウロウロすることもない。

スクリーンが多い=全体の入場者数が多い、から
売店(コンセッション)も充実しており、
上映開始時間がずれるから込み具合も分散する。

さて、私の少ない経験では、上記のシネコンの特徴は、
109シネマズ木場、
シネマメディアージュ、
ユナイテッドシネマ豊洲、
TOHOシネマズ六本木ヒルズ、
TOHOシネマズ流山おおたかの森、
新宿バルト9、
いずれのシネコンでも通用する。

しかし、これらはシネコンかどうかの問題、というよりは、
やはり映画館設備自体の問題で、観客の利便性や、
ゆったりと鑑賞できることを第一義的に考えた館なら、
単館でもできないことはない。

そのいい例は、銀座の東劇。
松竹系の映画館で、座席数435、実にゆったりしている。

常設の映画館ではないが、スペースFS汐留、
スクリーンは大きいが、座席は167席しかなく実にゆったり。
そのほかにもいいところは多い。

ただ、古い館では、椅子を良くしただけではだめで、
座席の傾斜を確保しようにも天井高の確保が必要だし、
シネコン並みにするにはつくり直すしかないのでは。
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