1/28に映連(日本映画製作者連盟)が2019年の映画産業のデータを発表した。
その中に2019年にヒットした映画(興収10億円以上)のデータもある。
まず言っておかねばならないのは、HPに記載された情報だけでは、年をまたぐ映画はどういう風にカウントされ、
どの年度に計上されているのかがよくわからない、ということ。
ヒットした映画はいわゆるロングランになり、年をまたいで公開が続くことがよくある。
最近ははっきりしなくなってしまったが、年末近くから公開が始まりお正月明けまで続くいわゆるお正月映画は
そもそも年末年始の集客を当てにしているだろうから、年越し前提で公開時期を決めているのかもしれない。
その映画を何年に計上するのかは公開開始年で決めるのかと思いきや、2019年のランキング上位には
2018/11月公開の映画もあるし、2019/11月公開の映画も含まれる。
また、翌年にまたがって公開が続いた映画の場合、最終興収は1月の発表時の数字より大きくなることも多いだろうし、
ランキング順位にも影響があると思われるが、ランキングは見直し訂正がされるのか。
と、すれば、ランキングの修正のタイミングはいつなのか。
どうするのかは「決めごと」だろうから計上の仕方に文句があるわけではなく、どうしているのかわからないというだけ。
それらの疑問は横に置いておいて,発表されたランキングを見てみよう。
2019年度に、興収10億円以上だった映画は、邦画40本、洋画25本の計65本。
ここでも邦画の頑張りが目立つ。
邦画のトップ3は
1位:「天気の子」140.6億円
2位:「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」93.7億円
3位:「キングダム」57.3億円
洋画の方は
1位:「アナと雪の女王2」127.9億円
2位:「アラジン」121.6億円
3位:「トイ・ストーリー4」100.9億円
4位も数字は66.7億円とぐっと落ちるものの「ライオン・キング」でディズニーがトップ4独占。
では邦画洋画合わせて並べ替えた65本のランキングを見てみると、次のようになる。
(タイトルはやたら長いものが多いため、テキトーに省略または変えている)
順位 ア/実 見 興収 作品名
1 邦 1 アニメ ○ 140.6 天気の子
2 洋 1 アニメ ○ 127.9 アナと雪の女王2
3 洋 2 実 写 ○ 121.6 アラジン
4 洋 3 アニメ ○ 100.9 トイ・ストーリー4
5 邦 2 アニメ ● 93.7 名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
6 洋 4 アニメ ● 66.7 ライオン・キング
7 洋 5 実 写 ○ 65.7 ファンタスティック・ビースト2
8 洋 6 実 写 ○ 61.3 アベンジャーズ/エンドゲーム
9 邦 3 実 写 ● 57.3 キングダム
10 邦 4 アニメ ● 55.5 劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」
11 洋 7 実 写 ○ 50.6 ジョーカー
12 邦 5 アニメ ● 50.2 映画ドラえもん のび太の月面探査記
13 邦 6 実 写 ○ 46.4 マスカレード・ホテル
14 邦 7 アニメ ● 40.0 ドラゴンボール超 ブロリー
15 洋 8 アニメ ● 38.6 シュガー・ラッシュ:オンライン
16 邦 8 実 写 ● 37.6 翔んで埼玉
17 邦 9 実 写 ○ 36.4 記憶にございません!
18 洋 9 実 写 ○ 30.6 スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
19 洋 9 実 写 ● 30.6 ワイルド・スピード/スーパーコンボ
20 洋 11 実 写 ● 30.1 名探偵ピカチュウ
21 邦 10 アニメ ● 29.8 ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
22 邦 11 実 写 ○ 29.7 コンフィデンスマンJP
23 洋 12 実 写 ● 28.4 ゴジラ2
24 邦 12 実 写 ● 26.5 劇場版おっさんずラブ
25 洋 13 実 写 ○ 23.5 ターミネーター6
26 邦 13 実 写 ● 22.4 かぐや様は告らせたい
27 邦 14 実 写 ○ 21.6 七つの会議
28 洋 14 アニメ ● 21.6 ペット2
29 洋 15 実 写 ○ 21.5 グリーンブック
30 邦 15 アニメ ● 20.8 映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン
31 洋 16 実 写 ● 20.4 キャプテン・マーベル
32 邦 16 実 写 ○ 19.3 アルキメデスの大戦
33 洋 17 実 写 ● 18.4 IT/イット THE END
34 邦 17 アニメ ● 18.2 劇場版 うたの☆プリンスさまっ
35 邦 18 実 写 ○ 17.7 ザ・ファブル
36 邦 19 アニメ ● 16.6 劇場版「Fate/stay nightⅡ」
37 洋 18 実 写 ○ 16.4 アクアマン
38 邦 20 実 写 ● 15.6 平成仮面ライダー20作記念
39 邦 21 実 写 ● 15.5 十二人の死にたい子どもたち
40 邦 22 アニメ ● 15.3 劇場版シティーハンター
41 洋 19 実 写 ● 15.1 アリー/ スター誕生
42 邦 23 アニメ ● 15.0 プロメア
43 邦 24 アニメ ● 14.5 映画 すみっコぐらし
44 邦 25 アニメ ● 14.2 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
45 洋 20 実 写 ● 14.0 マレフィセント2
46 邦 26 実 写 ○ 13.7 フォルトゥナの瞳
47 邦 27 実 写 ● 13.2 人間失格 太宰治と3人の女たち
48 洋 21 アニメ ● 13.2 グリンチ
49 邦 28 アニメ ● 13.0 ラブライブ!サンシャイン!!
50 邦 29 アニメ ● 12.5 映画 妖怪ウォッチ
51 邦 29 実 写 ● 12.5 HiGH&LOW THE WORST
52 邦 30 実 写 ● 12.4 Diner ダイナー
53 洋 22 実 写 ○ 11.8 メリー・ポピンズ リターンズ
54 洋 22 実 写 ○ 11.8 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
55 邦 32 実 写 ● 11.7 劇場版 仮面ライダージオウ
56 邦 33 実 写 ○ 11.6 空母いぶき
57 邦 34 実 写 ● 11.4 こんな夜更けにバナナかよ
58 邦 35 実 写 ● 11.2 雪の華
59 邦 36 実 写 ○ 11.1 引っ越し大名!
60 邦 37 実 写 ● 11.0 君は月夜に光り輝く
61 邦 37 実 写 ○ 11.0 決算!忠臣蔵
62 邦 39 アニメ ● 10.6 コードギアス 復活のルルーシュ
63 邦 40 実 写 ○ 10.5 最高の人生の見つけ方
64 洋 24 実 写 ○ 10.3 メン・イン・ブラック:インターナショナル
65 洋 25 実 写 ● 10.0 ダンボ
内訳をみるとアニメが22本、実写が43本。
このうち「ライオン・キング」は超実写版との触れ込みだったが、フルCGで実際の動物は出ておらずアニメにした。
邦画アニメでは「コナン」「ワンピース」「ドラえもん」「ポケモン」「クレしん」「妖怪ウォッチ」など、
定番シリーズの子供向けアニメが相変わらず強い。
気になった点は、邦画のタイトルの長さ。
洋画25本のタイトルの文字数の平均は12なのに対し邦画40本のタイトルの平均長は17.5とほぼ1.5倍。
特にサブタイトルというか、フルタイトルの文字数の多いこと。
それにわけのわからない英語をつけたタイトル。
どういうコンセプトなのかよくわからん。
もっとも長いのは「仮面ライダージオウ」の68文字。
「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」
いったい何なんだって気はしませんか。
2位タイに52文字が2本。
「劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly」
と
「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」
英語で文字数を稼いでいるが、なぜ必要なのかがわからん。かっこいいと思っている?
総じてタイトルの長い邦画でも短いものは結構ある
「雪の華」が最短で3文字、「天気の子」「プロメア」が4文字。
「七つの会議」「跳んで埼玉」「キングダム」「空母いぶき」が5文字。
邦画ほどではないが、洋画も長いものがある。
1番長いのは「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」の29文字。
次いで「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の24文字。
短いのは「ダンボ」「アラジン」「ペット2」「ジョーカー」「アクアマン」が5文字以下。
さて,視点を変えて私が見たのは25本、見なかったのは40本。
「見」の列の○●が見た、見なかったの記号。
昨年見た映画は41本だったので、この65本に入っていない映画が16本ある。
これでジャンルの好みや鑑賞傾向がわかるでしょうか。
その中に2019年にヒットした映画(興収10億円以上)のデータもある。
まず言っておかねばならないのは、HPに記載された情報だけでは、年をまたぐ映画はどういう風にカウントされ、
どの年度に計上されているのかがよくわからない、ということ。
ヒットした映画はいわゆるロングランになり、年をまたいで公開が続くことがよくある。
最近ははっきりしなくなってしまったが、年末近くから公開が始まりお正月明けまで続くいわゆるお正月映画は
そもそも年末年始の集客を当てにしているだろうから、年越し前提で公開時期を決めているのかもしれない。
その映画を何年に計上するのかは公開開始年で決めるのかと思いきや、2019年のランキング上位には
2018/11月公開の映画もあるし、2019/11月公開の映画も含まれる。
また、翌年にまたがって公開が続いた映画の場合、最終興収は1月の発表時の数字より大きくなることも多いだろうし、
ランキング順位にも影響があると思われるが、ランキングは見直し訂正がされるのか。
と、すれば、ランキングの修正のタイミングはいつなのか。
どうするのかは「決めごと」だろうから計上の仕方に文句があるわけではなく、どうしているのかわからないというだけ。
それらの疑問は横に置いておいて,発表されたランキングを見てみよう。
2019年度に、興収10億円以上だった映画は、邦画40本、洋画25本の計65本。
ここでも邦画の頑張りが目立つ。
邦画のトップ3は
1位:「天気の子」140.6億円
2位:「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」93.7億円
3位:「キングダム」57.3億円
洋画の方は
1位:「アナと雪の女王2」127.9億円
2位:「アラジン」121.6億円
3位:「トイ・ストーリー4」100.9億円
4位も数字は66.7億円とぐっと落ちるものの「ライオン・キング」でディズニーがトップ4独占。
では邦画洋画合わせて並べ替えた65本のランキングを見てみると、次のようになる。
(タイトルはやたら長いものが多いため、テキトーに省略または変えている)
順位 ア/実 見 興収 作品名
1 邦 1 アニメ ○ 140.6 天気の子
2 洋 1 アニメ ○ 127.9 アナと雪の女王2
3 洋 2 実 写 ○ 121.6 アラジン
4 洋 3 アニメ ○ 100.9 トイ・ストーリー4
5 邦 2 アニメ ● 93.7 名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
6 洋 4 アニメ ● 66.7 ライオン・キング
7 洋 5 実 写 ○ 65.7 ファンタスティック・ビースト2
8 洋 6 実 写 ○ 61.3 アベンジャーズ/エンドゲーム
9 邦 3 実 写 ● 57.3 キングダム
10 邦 4 アニメ ● 55.5 劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」
11 洋 7 実 写 ○ 50.6 ジョーカー
12 邦 5 アニメ ● 50.2 映画ドラえもん のび太の月面探査記
13 邦 6 実 写 ○ 46.4 マスカレード・ホテル
14 邦 7 アニメ ● 40.0 ドラゴンボール超 ブロリー
15 洋 8 アニメ ● 38.6 シュガー・ラッシュ:オンライン
16 邦 8 実 写 ● 37.6 翔んで埼玉
17 邦 9 実 写 ○ 36.4 記憶にございません!
18 洋 9 実 写 ○ 30.6 スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
19 洋 9 実 写 ● 30.6 ワイルド・スピード/スーパーコンボ
20 洋 11 実 写 ● 30.1 名探偵ピカチュウ
21 邦 10 アニメ ● 29.8 ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
22 邦 11 実 写 ○ 29.7 コンフィデンスマンJP
23 洋 12 実 写 ● 28.4 ゴジラ2
24 邦 12 実 写 ● 26.5 劇場版おっさんずラブ
25 洋 13 実 写 ○ 23.5 ターミネーター6
26 邦 13 実 写 ● 22.4 かぐや様は告らせたい
27 邦 14 実 写 ○ 21.6 七つの会議
28 洋 14 アニメ ● 21.6 ペット2
29 洋 15 実 写 ○ 21.5 グリーンブック
30 邦 15 アニメ ● 20.8 映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン
31 洋 16 実 写 ● 20.4 キャプテン・マーベル
32 邦 16 実 写 ○ 19.3 アルキメデスの大戦
33 洋 17 実 写 ● 18.4 IT/イット THE END
34 邦 17 アニメ ● 18.2 劇場版 うたの☆プリンスさまっ
35 邦 18 実 写 ○ 17.7 ザ・ファブル
36 邦 19 アニメ ● 16.6 劇場版「Fate/stay nightⅡ」
37 洋 18 実 写 ○ 16.4 アクアマン
38 邦 20 実 写 ● 15.6 平成仮面ライダー20作記念
39 邦 21 実 写 ● 15.5 十二人の死にたい子どもたち
40 邦 22 アニメ ● 15.3 劇場版シティーハンター
41 洋 19 実 写 ● 15.1 アリー/ スター誕生
42 邦 23 アニメ ● 15.0 プロメア
43 邦 24 アニメ ● 14.5 映画 すみっコぐらし
44 邦 25 アニメ ● 14.2 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
45 洋 20 実 写 ● 14.0 マレフィセント2
46 邦 26 実 写 ○ 13.7 フォルトゥナの瞳
47 邦 27 実 写 ● 13.2 人間失格 太宰治と3人の女たち
48 洋 21 アニメ ● 13.2 グリンチ
49 邦 28 アニメ ● 13.0 ラブライブ!サンシャイン!!
50 邦 29 アニメ ● 12.5 映画 妖怪ウォッチ
51 邦 29 実 写 ● 12.5 HiGH&LOW THE WORST
52 邦 30 実 写 ● 12.4 Diner ダイナー
53 洋 22 実 写 ○ 11.8 メリー・ポピンズ リターンズ
54 洋 22 実 写 ○ 11.8 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
55 邦 32 実 写 ● 11.7 劇場版 仮面ライダージオウ
56 邦 33 実 写 ○ 11.6 空母いぶき
57 邦 34 実 写 ● 11.4 こんな夜更けにバナナかよ
58 邦 35 実 写 ● 11.2 雪の華
59 邦 36 実 写 ○ 11.1 引っ越し大名!
60 邦 37 実 写 ● 11.0 君は月夜に光り輝く
61 邦 37 実 写 ○ 11.0 決算!忠臣蔵
62 邦 39 アニメ ● 10.6 コードギアス 復活のルルーシュ
63 邦 40 実 写 ○ 10.5 最高の人生の見つけ方
64 洋 24 実 写 ○ 10.3 メン・イン・ブラック:インターナショナル
65 洋 25 実 写 ● 10.0 ダンボ
内訳をみるとアニメが22本、実写が43本。
このうち「ライオン・キング」は超実写版との触れ込みだったが、フルCGで実際の動物は出ておらずアニメにした。
邦画アニメでは「コナン」「ワンピース」「ドラえもん」「ポケモン」「クレしん」「妖怪ウォッチ」など、
定番シリーズの子供向けアニメが相変わらず強い。
気になった点は、邦画のタイトルの長さ。
洋画25本のタイトルの文字数の平均は12なのに対し邦画40本のタイトルの平均長は17.5とほぼ1.5倍。
特にサブタイトルというか、フルタイトルの文字数の多いこと。
それにわけのわからない英語をつけたタイトル。
どういうコンセプトなのかよくわからん。
もっとも長いのは「仮面ライダージオウ」の68文字。
「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」
いったい何なんだって気はしませんか。
2位タイに52文字が2本。
「劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly」
と
「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」
英語で文字数を稼いでいるが、なぜ必要なのかがわからん。かっこいいと思っている?
総じてタイトルの長い邦画でも短いものは結構ある
「雪の華」が最短で3文字、「天気の子」「プロメア」が4文字。
「七つの会議」「跳んで埼玉」「キングダム」「空母いぶき」が5文字。
邦画ほどではないが、洋画も長いものがある。
1番長いのは「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」の29文字。
次いで「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の24文字。
短いのは「ダンボ」「アラジン」「ペット2」「ジョーカー」「アクアマン」が5文字以下。
さて,視点を変えて私が見たのは25本、見なかったのは40本。
「見」の列の○●が見た、見なかったの記号。
昨年見た映画は41本だったので、この65本に入っていない映画が16本ある。
これでジャンルの好みや鑑賞傾向がわかるでしょうか。
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