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1か国1人と1か国2人

2010-09-14 01:29:12 | スポーツ
2010年柔道世界選手権東京大会は、男女合わせて全16階級中、
決勝進出を果たした11階級の内、10階級で金メダル。
しかもうち3つは日本人同士の決勝=金銀独占と言う華々しい結果に終わった。

ところで、今大会は、各級1か国2人の出場。(無差別級は4人)
これが、日本の活躍にどう影響したのか、確率的に考えてみたい。



過去の国際大会を振り返ってみる。

まずは、柔道世界選手権。

2009年は男女14階級の内決勝進出(金または銀を獲得)した日本人選手は4人。
2007年は16階級の内、5人、2005年は8人、2003年は7人、2001年は6人。

5大会で78階級の内、決勝進出者は計30人、率にして0.385となる。

次にオリンピックではどうだったか。

北京オリンピック(2008)では、14階級中5人。
アテネ(2004)は14階級中10人、シドニー(2000)は6人。
3大会、42階級で21人とちょうど半分になる。

2000年以降のこの2大大会合計で、210階級の内、51人が決勝進出、
率にして0.425。

さて、今大会は1か国2人が出場。

この数字、0.425を決勝進出確率とすると、決勝が日本人同士になる確率は0.18。

16階級でいえば、2.88、およそ3、と言うことになり、
現実の結果(女子48kg、52kg、63kgそれぞれ以下級)と合致する。

ともに決勝までに敗れる確率は、(1-0.425)の二乗となり、0.33。
どちらかが決勝に残る確率は0.67となって、一人の時より大きく跳ね上がる。

16階級の2/3、10.72階級で決勝に残れる計算となり、
実際に11階級で決勝進出を果たしており、計算と合致する。

ただし、この計算は決勝進出確率が0でない限り、
計算上は一人より二人の方が決勝に残れる可能性が高くなる。

例えば、男女合わせて1階級くらいしか決勝に残れない国の場合、
1人出場で決勝に残れる確率は、1/16=0.0625だが、
2人出場だと、0.121と倍近くに跳ね上がる。

逆に全階級の3/4程度は決勝に残る力があれば、1人出場では0.75が、
2人出場では、0.94に伸びるものの、伸び率は5/4程度にとどまる。
とはいえ、94%であれば16階級中15階級となり、ほぼ独占の感じ。

果たしてどっちが得なのかは何とも言えないが、
メダルの数ではやはり強い国に有利に働くと思える。

**

大会の出場者数などは詳しく見てないので、よくわからないが、
仮に1回戦、2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝と5回勝ち進んで決勝進出だとすると、
0.18の確率で決勝に残るには、各回の勝率が約71%になる。

決勝に残る確率を0.75とすると、各回の勝率は0.944となり、圧倒的に強い。

0.94は2人出場の時の決勝進出確率と同じだが、偶然の一致。
細かく言うと、0.9375と約0.9441で全く異なる。

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