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SASE

2021-02-23 22:48:21 | IT
最近、ITの世界の記事で「SASE」なる用語が頻出しています。

読みは「サシ―」
フルスペルは「Secure Access Service Edge」
SD-WANなどの包括的なネットワークと包括的なネットワークセキュリティ機能の組み合わせ、
とされるネットワークの概念です。

ここでまた「SD-WANなどの包括的なネットワーク」と言う用語が出てきました。
SD-WANのSDはSilicon Diskの略でもないし、SDカードのSDでもない。
Software Designed の略で、物理的なネットワークの上にソフト的に仮想のネットワークをつくり、
規格の違うLANなどを統合してWANとして一元管理する仕組みのことです。

ネットワーク同士をつなぐとどうしてもセキュリティの問題が出てくるので、これを可変と言うか変化に対応できる
包括的なネットワークセキュリティでカバーしようという考えです。

基本的には裏方、インフラの世界の概念であって、具体的に我々の生活に変化が現れるわけではないと思いますが、
世界的な企業や他国/他企業との取引が多い企業では有効なのかもしれません。

現場を離れて久しいので、SASEがSIerやSEにどれぐらいインパクトのある用語なのかはよくわかりません。

それよりもSASEと聞いて無線用語のSASE(サセ)が頭に浮かんでしまいました。
アマチュア無線、ハムの世界でSASEは、Self Addressed Stamped Envelope の略。
つまり「自分で宛先を書き切手を貼った封筒」、すなわち「切手を貼った返信用封筒」です。

世界が違うと同じ用語でも全く違う意味になることは多々あります。
例えば、ITの世界でディフォルトと言えば、「初期値」を意味しますが、金融の世界では「債務不履行」を示します。

ディフォルトは、元々は「あるべきものがない」ことを意味するらしく、パラメーターに設定値がないと困る場合に
値を入れておくことでユーザが何も指定しなかった場合に、とりあえずこうしときますよってな感じの初期値です。

金融であるべきものがないと言えば、借入金が返せないとか、利息が払えないとか、国債の償還ができないとか、
とにかく債務が履行できないと大変なことなので、ディフォルトが債務不履行になるわけです。
IT技術者が普段のつもりで金融関係者と前置きなしにうかつに「ディフォルトは・・・」なんてやると
話がかみ合わなくなったりします。

無線もディジタルネットワークと全く関係ない話ではなく、近い将来SASEで話がかみ合わないシーンが
登場するかもしれません。
ただ、読みがサシ―とサセで異なるので、どちらの意味か、あるいは違うことを言っているのが分かるかもしれません。

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