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完成披露試写会「ホッタラケの島」@シネマ・メディアージュ

2009-08-09 21:15:01 | 映画感想
2009/8/5、お台場シネマ・メディアージュ。

夏休みの昼間の時間帯、ターゲットでもある親子連れが一杯でほぼ満席。
舞台あいさつなどについては別記事を参照ください。

おそらく一般向けとしては、初公開の試写会と推察する。    

フジテレビ50周年記念事業、フルCGアニメ。
綾瀬はるか、沢城みゆき、戸田菜穂、大森南朋、谷村美月。

***

昔話。
大切にしていたはずなのに、いつの間にかなくなってしまった大事なもの。
あるお百姓さんは、妻の形見の櫛をなくしてしまった。
大事にしないもの、ホッタラケにしたものはキツネがさらっていくという
言い伝えに従って、毎日祠に卵を備えて「櫛を返してください」とお百姓さん。
ずっと祈り続けたある日、夜中に誰かがそっと櫛を返しに来た。
それ以来その祠は、亡くしたものを返してもらいたい人が祈りに来るようになった。



遥(綾瀬はるか)は小さい頃、母を病で亡くす。
母からもらった大事にしていた手鏡もいつの間にかなくなってしまった。
高校生になった今は、男手ひとつで遥を育てている父(大森南朋)を毛嫌いしている。
神社の裏の小さい祠に卵を供えて手鏡の戻るのを祈った後、つい転寝してしまった。
するとそこへ「キツネ」が現れ、遥の置いた鍵を取って、祠の奥へ消えていった。
後を追い、水たまりで卵の殻を見つけ手を伸ばすと、
あっと吸い込まれ不思議なところへ迷い込んだ。

先ほどのキツネは「キツネ」の面をかぶった不思議な生き物だった。
人間がいるとまずい、「キツネ」のテオ(沢城みゆき)は、
遥にキツネの面をかぶせてその場を取り繕う。
その面は、人間界へほったらかしになったものを取りに行く時の扮装だった。

そこが「ほったらかしになったもの」でできた島だと知った遥は、
なくしてしまったお母さんの手鏡を探すことにした。

その世界では鏡は不思議な力を持っていた。
島に君臨する支配者の男爵は、鏡を集めて何かを企んでいた。

遥とテオが訪ねた鏡屋は、お母さんの手鏡は男爵が持っていたが、
地底人に盗まれたと語る。

そして、その裏で男爵に手鏡を探しに来た人間がいると通告する。
男爵はテオに遥に手鏡を探させ、取りあげて自分に渡すよう命令する。

はたして遥は、手鏡を見つけ、無事に人間界へ戻ることができるだろうか。

**

フルCG、オリジナル・ストーリーのジェット・コースター・ムービー。

本当にフルCGで輪郭線のない造形で、
「顔の輪郭は動かず口だけパクパクのTVアニメ風」とは一線を画す。

とはいっても、人物(テオの一族も含め)やわらかな線で温かみのある映像。
どっちがいい悪いではなく、単に好みの問題だが、
手書きのアニメより、こっちのほうが好き。

観ているときはとても面白いし、目まぐるしく変わる展開に目を奪われるが、
終わるとちょっと印象が薄れる。

でも、話はとてもわかりやすいし、きれいで楽しい。

最初の現実の世界の背景はおそらく3Dモデリングされていない手書き風。
3DCGでできたホッタラケの島との対比が際立っていた。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (KLY)
2009-08-24 23:49:45
絵的な好みは私も嫌いじゃないかな。少なくともハリウッド系の人間よりは好きです。まあ好みですけども。^^;
作品としてはどうにも遥とテオの関係性の描き方が浅い感じがして、これから話が続いたり、続編が出来たら面白くなるんじゃないかなんて感じました。綾瀬はるかの声優は結構好きです。(笑)
返信する
KLYさんへ (KGR)
2009-08-25 00:08:17
いつもTB/コメントありがとうございます。

時間とお金の制約の中でどこを端折るか難しいですよね。
遥とテオのエピソードというか結びつきが浅い、
そうかもしれませんね。
プチ敵役の3人(匹?)をうまく使えばよかったかもしれません。
返信する
CGアニメ・・・ (ひらりん)
2009-08-30 01:46:41
以前は人物の描写がダメでしたが、
今回くらいの人物描写の出来なら、
違和感なく見れますね。
返信する
そうですね (miyu)
2009-09-13 19:39:13
とても分かりやすいお話なのですが、
なかなかいいお話で絵もキレイで
キャラも可愛らしくって結構良かったです。
確かに印象が残りにくい映画かもしれませんが、
それでもこの「ホッタラケ」って言葉自体は
忘れそうにないです。
返信する
miyuさんへ (KGR)
2009-09-13 21:03:18
毎々TB/コメントありがとうございます。
どたばたの展開のシーケンスが覚えられなかっただけで、
全体としては良くできてました。
「サマーウォーズ」と比較して
あちらの方が良いという意見も多いよう出すが、
私はこちらの方が好きです。
返信する

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