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映画「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」@シネマイクスピアリ

2016-03-11 20:21:46 | 映画感想
2016/3/6、シネマイクスピアリ。
1番スクリーン。E列を指定。
発券カウンターで見せてもらった配置図と実際の席配列が違っていた。
D列でもよかった。



ベネディクト・カンバーバッチ、マーチン・フリーマン、マーク・ゲイティス、



冒頭、この映画のセットについてスタッフの説明がある。
TV版、つまり現代版シャーロックのセットとの表現の違いを
時代考証を踏まえながら解説する。
そして、今までのシーズン1、2、3のダイジェストシーンが流れ、
いよいよ本編に入る。



時は1895年。
ビクトリア時代のロンドン。

ウェアディングドレス姿のリコレッテイ夫人が、
バルコニーから外に向かって銃を乱射、
挙句、自分の喉を撃って自殺してしまう。

しかし、その数時間後、死んだはずのリコレッティ夫人が現れ、
夫を撃ち殺すという事件が起こった。

シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)は
警察からの相談を受け、遺体安置所に調べに行くが、
確かに遺体はリコレッティ夫人だった。

(遺体安置所のリーダーは口ひげのフーパー(ルイーズ・ブレアリー))
この事件は亡霊による殺人として、ロンドンの人々を震撼させる。

事件は未解決のまま時間が経ち、
シャーロックは兄のマイクロフト(マーク・ゲティス)を通じ、
カーマイケル夫人(キャサリン・マコーマック)から依頼がある。

それは夫のカーマイケル卿(ティム・マッキナニー)を守ってほしいというもの。
なんでも、夫は「オレンジの種」が入れられた封書を見て
蒼白となり屋敷に閉じこもってしまっているらしい。

果たして、事件の真相は。
シャーロックはカーマイケル卿を守ることができるだろうか。



この後主要キャスト、製作/脚本を兼ねるマーク・ゲティスらの
インタビューを含むメイキング映像が流れた。

**

「シャーロック」(BBCのTV版ドラマ)のシーズン3(2014年)が終わり、
シーズン4(2016年)へ向けてのスペシャル版として、
BBCでTV放映されたものにメイキングやら裏話を加えて劇場版に仕立てた作品。

本編は90分で前後合わせて2時間にかさ上げしてある。



完全にスピンアウトで同じキャストによる別ストーリー、というわけではなく、
現代と過去をストーリーの脈絡にあまり関係なくタイムスリップするもの。

現代版シャーロックを見ておいた方がいいというよりは、
見てないと背景、設定がよくわからないのではないか。

劇場版としてみれば不親切だが、TVスペシャルであれば前提知識の範囲。

シャーロック・ホームズの嫌味な性格やたたみかける語り口もTV版と同じ。
メアリー・ワトソン、フーバー、モリアーティなどもTV版と同じ。

違うのはマイクロフトのマーク・ゲティスが特殊メイクで
デブっちょになっていたことか。

スタイルも別のホームズ映画の「鹿撃ち帽子は被らない、パイプも実は嫌いだ」ではなく、
オリジナル小説の挿絵を具現化した典型的なホームズの姿をしている。

現代版ではブロガーのワトソンは新聞小説の作者になっている。
また、現代版では部屋の髑髏の絵は「女性が鏡をのぞき込む絵のだまし絵」に
なっているが、19世紀当時そういう絵の技法はなく「普通の髑髏絵」。

そのほか細かい点でもシャーロック・ホームズファンにも納得してもらえる設定や
作りをしてあるということだった。

いずれにしてもTV版と同じキャストの全くの別映画だと思うと肩透かし。
あくまでもTV版のファンを前提としたスペシャルドラマ。

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