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映画「九十歳。何がめでたい」@ユナイテッドシネマ豊洲(2024/7/5)

2024-07-06 16:14:16 | ブログ関連
映画「九十歳。何がめでたい」

「不要不急のお出かけは控え、涼しい場所でお過ごしください」との呼びかけがある中、観てきました。

実在の作家、佐藤愛子の同名のエッセイ本の映画化。
佐藤愛子とは、ほぼ10歳違う90歳になる草笛光子の主演。

**

佐藤愛子(草笛光子)は、2014年の小説「晩鐘」を最後に断筆宣言、
文筆活動から身を引き、自宅でのんびり過ごしていた。
同居するのは娘の響子(真矢みき)と孫の桃子(藤間爽子)
娘婿は単身赴任で家にはいない。
「のんびりと過ごす」は、聞こえはいいがやる気も起こらず、老け込むばかり。

一方、とある出版社である雑誌の編集長をしている吉川(きっかわ)真也(唐沢寿明)は
典型的な昔タイプで、パワハラ、セクハラの意識は全くないが、部下には嫌われており、
人事への訴えで、降格転部処分となってしまう。
帰宅した吉川を待っていたのは、愛妻でも愛娘でも愛犬でもなく、夫欄が空白の離婚届。
自分に非はないと思い、反省の色は全くない。
そんな吉川を受け入れたのは吉川の後輩で別の雑誌の編集長、倉田(宮野真守)。
他の部員にはうさんくさがられながら、悶々とする日々を過ごしていた。

そんなある日、同じ課の若手、伊藤(片岡千之助)が、佐藤愛子宅を訪ね、
新連載のお願いをするが断られ、あっさり諦める。
吉川は、俺ならと佐藤宅を訪れ、再三にわたってお願いをするが全く聞き入れられない。

娘と孫は、執筆再開を勧めるが受け入れない佐藤愛子。
何度も執拗に佐藤にお願いにくる吉川。
「これが最後」と宣言するも「清々した」と言われてしまい、帰るときに門扉で泣き崩れる。
実は演技だったが、佐藤はそれにほだされて「連載エッセイ 九十歳。何がめでたい」を
書くことを約束する。

約束はしたものの、エッセイに書くことが見つからないと悩む佐藤。
吉川のアドバイスもあって執筆を開始する。
いよいよ、連載開始。
さて、この後はどうなっていくのだろうか。

**

90歳の知人がいないので、現実の90歳がどうなのかはよくわかっていないが、
それでも草笛光子氏がお元気なのはよくわかる。


吉川の妻を木村多江、娘を中島瑠菜が演じている。
他にも、清水ミチコ、Lilico、オダギリジョー、石田ひかりなどが出演。
三谷幸喜が出ていたので監督もそうか、と思ったが、監督は「大名倒産」の前田哲だった。


佐藤愛子氏は正直よく存じ上げないし、直木賞受賞者であることも、旭日小綬章の
叙勲者であることも存じ上げなかった。
現在もご存命で昨年11月に100歳を迎えられている。
「九十歳。何がめでたい」には続編「九十八歳。戦いやまず日は暮れず 」があり、
合わせて180万部のベストセラーだそうだ。


原作を読んでいないので、どこまで原作に近いのか、どこまでが実在の人物で、
どこまでが事実なのかは気になった。

原作本は、凄く売れた本であり、佐藤愛子氏も愛すべき女性だとは思うが、
全員が同じ書籍を読んで笑っているとか、記者会見で記者全員が爆笑するとかは
あり得ないでしょう。
もし記者会見の実際がそうだとすれば、過剰な忖度、「よいしょ」だと思わざるを得ない。
映画なりの誇張だと思いたい。

タクシー運転手が走行中にハンドルから手を離し後ろを向いて乗客と会話するなど、
現実にはあり得ないし、あってはいけないが、映画なら面白いで済ませられる。
それと同じですよね。

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