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「釣りバカ日誌ファイナル」ラストシーン撮影

2009-07-07 10:36:04 | 映画関連
現場での撮影、録音、キャストとの握手、サインは禁止。

過去には撮影風景の動画をアップした人がいたらしく、
発見した場合は退去してもらうとのことでした。

ただし、撮影の様子を「言葉」で書くことについては特に規定なく、
もちろん書けないこともありますけど、常識の範囲であればいいでしょう。

タイトル「釣りバカ日誌20 ファイナル」
     監督:朝原雄三
     主演:西田敏行 三國連太郎

シリーズ最後の作品と言うことで1枚噛みたくてエキストラ出演。

今回は会長である鈴木一ノ介(三國連太郎)が社員を前に一大演説をぶつところ。
大勢の社員が会長の演説に聞き入り、笑い、拍手喝采と言うわけです。

その社員たちとなるエキストラの集合は2009/7/5、朝8時。
都内某所、とある女子大の学内ホールが会場。

地下鉄やJRの駅から徒歩数分。
分かる人は分かる、あのロケットのような形のビル、スーパータワーのすぐそば。

近くの女子高では小学生の模擬試験があり、親子連れもあちこちにいる。
そんな日曜の朝でした。

女子大の受付で頭文字ごとに名簿と名前を確認。
映像に関して権利を放棄する旨の(表現は少し違う)同意書を提出。
引き換え券(帰りにグッズがもらえる)をもらう。

2階はカフェテリア。
ホールは3階と4階に入口がある。
3階に集結したエキストラが先にホールに入る。

入り口で社章をもらい、スーツにつける。
社章と言っても印刷のシール。テカってて結構本物っぽいです。

ライトの具合で、ちょっと色の感じは違いますがこんなものです。



遠目から見るとシールとはわかりません。



助監督の一人に指示されて、席に着く。
残念ながら私は、正面から見て左奥二階席で、多分映っていないでしょう。

ところどころシートに白紙が貼ってある。
制服の女子社員の席だった。

女性の中には、制服の方と私服の方がいる。
制服は複数種あり、どうやって選別しているのかは不明。

現実には女の子同士が固まって席をとったりするだろうが、
見栄えのバランス上、適度に配置。

エキストラの中には9時集合班もいたようで、全員が着席したのは9時半ごろ。
あっ、立見役の人もいました。
会場を埋め尽くす社員たち、という想定ですから。

会場の写真が撮れないので、載せられませんが、
1階席上段の中央辺りが、営業3課の席で、課長役の益岡徹さんもスタンバイ。
益岡さん、ちょっと、いやかなり太った?

最後に浜崎伝介こと、西田敏行さんが登場してその中央に座る。

前回(釣りバカ日誌18)当時の鈴木社長(三國連太郎)が社長を退任、
会長就任挨拶をしたのもこの会場で、その時は、鈴木社長が言葉に詰まり、
浜ちゃんが会場からフォローするシーンだったが、
今回は浜ちゃんの発声はなく、鈴木会長の演説のみ。

会長に堀田社長(鶴田忍)ら重役陣も登場。

すでに演説の語りもそのものは前日撮影しており、
今日は社員たちを加えて、聞きいる、笑う、立ち上がる、拍手する様子の撮影。

演説の内容は書けないけど、鈴木会長の決め台詞に、
全員が感激し、スタンディング・オベーションとなって終わる。

それまでをカメラ位置、角度を変え、照明を変え、テスト、本番と
何ども繰り返しながら撮影は進む。

最初に助監督がキャストの立ち位置や動きを代行し、キャストがリハ、
そしてカメラを回してのテスト、うまくいかなければ再度テスト。

もう一度本番並みのテストと言う意味で、
「本テスト」「本番テスト」をやることもある。
(言い方は、監督とか撮影隊によって違うようだ)

それでいよいよ本番。
撮影カットごとのナンバーを読み上げてカチンコ。
専門用語が飛び交う。

なお、カチンコはテストでも鳴らす。

ハリウッドではデジタルカチンコ全盛のようだが、
こちらはみんながよく知っているアナログなカチンコでした。

本番が監督のイメージ通りでないと、テイク2になる。
それでも駄目だとテイク3、となっていくが、朝原監督はあまりNGにしない。

大勢のエキストラに何度もやり直しさせるとモチベーションが下がるのかな。

こうして、午前中いっぱい、12時半くらいまで撮影が続いた。

演説が終わると暗転する、とは書いてもいいかな。
暗くなるシーンも撮影。
あとは午後。

昼休みは、座っているブロックごとに教室やカフェテリアに別れて食事。
仕出し弁当とお茶を配布。
弁当は1種類。お茶は缶。

1時20分過ぎ、撮影再開。

午前中で本編の撮影はおしまい。

ここで、中身を詳しく書いちゃうとまずいと思うので、省略するが、
あっと驚くシーンが展開する。

いや、あっと驚くというより、「おーっ」と歓声が上がるという感じかな。
午後の撮影は拍手、手拍子、拍手の連続。
それに合わせて立ったり座ったり。

意外な登場人物も出たりして、拍手させられているというより、自然な拍手。

3時ころ終わるかなと思ったら、まだシーンが残っていたし、
小道具が思い通り作動せず、NGになったりもした。
本当のNGはここくらいじゃないかな。

テイク3で大成功になったときは心からの大拍手。

映画では、すんなりいったように思うでしょうが、失敗があってやり直し、
3度目でうまく行って皆ほっとしたのとうれしいので盛り上がりました。

盛り上げるためにわざと失敗したんじゃないかと思うくらいでしたが、
実際にはスタッフはかなり焦ってました。

これで、大方のキャストは撮影終了。
釣りバカシリーズ自体がおしまいなので、
その方たちには本当の釣りバカ撮影終了です。

最後に代表してあいさつしてくれた西田敏行さんも感激したのか、
涙声で、少し言葉に詰まったりしました。

本当に終わったのは、午後7時20分ころ。

キャストの退場後、エキストラが順次退場。
夕食用に用意していた「天むす」と「釣りバカ特製グッズ」を引き換え券と交換。
帰宅の途に就いたのでした。

特性グッズはこれ。
小型のバッグかな?と思ったら、



折りたたみ式のエコバッグでした。



封切りは12/26の予定です。
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4 コメント

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Unknown (ヨセミテ)
2009-07-07 23:12:56
はじめまして。
なんとなく検索していたらこちらのブログにたどり着きました。
素晴らしいエキストラ体験をされたようで、大変興味深く拝読しました。「釣りバカ」シリーズファンなもので、今回ファイナルということでとても寂しく感じていました。
そんな中、こうして貴重なお話を読むことが出来、とても感謝しています。
これは7/5(日)のことですか?
返信する
ヨセミテさんへ (KGR)
2009-07-08 09:29:06
コメントありがとうございます。

日付書いてませんでしたね。

7/5です。
あとで追記しときます。

本当にさみしい限りですが、
まさにファイナル、フィナーレにふさわしい、
エンディングです。

私もどういう風に上映されるのか楽しみです。
返信する
お返事ありがとうございます (ヨセミテ)
2009-07-08 22:32:48
KGRさん、またまたお邪魔します。
お返事ありがとうございます、7/5だったんですね。
実は、舟木課長は7/4の晩と7/5の昼に新潟で「炎の人」という舞台に出ていたのですが、この「釣りバカ」の撮影のときは終日皆さんと居たのでしょうか?
「炎の人」は、調べていただくと判りますが、ちょっと中座して新潟まで行って…ということが出来そうな軽い役柄では無いので、日付を確認させていただいて正直驚いています。
KGRさんが目撃されたのは吹替の人だったということはないのですよね?
別項でお書きの谷さんの件といい、映画ならではの撮影・編集マジックがあとでしみじみとしのばれるような撮影になっているのかなあ。
なんにしてもありがとうございました。
返信する
ヨセミテさんへ (KGR)
2009-07-09 21:02:16
益岡さんの件は不思議ですね。

なんといっても本当のラストシーン。
鈴木会長の背後から浜ちゃんや舟木課長が映るシーンですし、
午後のサプライズシーンでは、営業3課は5人出てました。
遠目なので、絶対の自信はありませんが、
益岡さんもいたはずです。

こちらもいわば釣りバカの集大成のシーンです。
実は、笹野高史さんは出ておられず、良いのかな?
と思ったくらいで、益岡さんは外せません。

「炎の人」がどういうストーリーか知りませんが、
市村正親さん演じるゴッホに対し、ゴーギャンであれば
重要キャストに違いありません。

どうなってたんでしょう???

仮に、ボディダブルだったとしたら見事です。
返信する

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