桜の実

桜の実、すなわちサクランボですが、何度も書いているように桜は自家不和合性で、
一本の樹だけでは実が付きません。

自家不和合性にはいくつかのパターンがあるのですが、サクラが結実するには、
樹種の異なる別の樹が必要です。

よく知られているようにソメイヨシノはクローンで接ぎ木などで増やしますが、
ソメイヨシノだけでは実が付かない。
他の樹種とかけ合わせれば実は付くはずですが、それは既にソメイヨシノではない。

今年はたまたま２本の桜（おそらくどちらもアメリカン・チェリー）に花が付いたので、
そばに寄せて受粉させてみました。

トップに掲げた写真は最初に４輪だけ開花した桜。

もう一本の桜もこの程度になっています。






これってサクランボができるんじゃ・・・と思うのは早計。
自家受粉でもこれくらいにはなる。
ソメイヨシノだってこれぐらいにはなります。
ただし、実が大きくなる前に黒くなって落ちてしまう。種も熟していない。
暫くすると桜の木の下に黒い実の残骸が落ちているのを見ると思います。

もう少し大きくならないと実になるのかならないのかの判別はできません。