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石原発言は事後対応だけを言っているわけではない。

2007-04-27 18:40:18 | 政治経済
貝原前知事も反論 震災対応への石原発言(神戸新聞) - goo ニュース

まず言っておきますが、
私は石原都知事を全面支援するものではありません。

しかし、阪神淡路大震災に際して、兵庫県知事、大阪府知事、
そして、村山富市当時の総理大臣の責任は大きいと考えています。

地震発生当時、ラジオで伝わってくる現地の様子。
当初は非常に軽微なもので、人が一人死んだくらいのものでした。

私は東京にいましたが、神戸中心部の震度計は壊れ、
激震の実態すら伝わってこない状態でした。

しかし、現実には現地は大混乱、通信は途絶。
当時はまだ携帯電話もそれほど普及しておらず、
状況が冷静に判断できる状況でなかったことは容易に想像できます。

これは市役所や県庁とて同様。
市役所の旧庁舎も途中階がつぶれてしまい、
連絡もままならない状態だったでしょう。

自衛隊はいち早くヘリを飛ばして現地を確認、
出動要請を待つ態勢に入っていたとしても、
県知事の言うように要請すらできない状態だったかもしれません。

それでも、なお、私は県知事の責任を回避することはできない、と考えます。
それ以前にできたことがあったはずだと思うからです。

確かに普段は大きな地震がなく、震度3でもビビり、
震度4でも起ころうものなら、てんやわんやの大騒ぎになっても
おかしくないような地域ですから、これほどの大地震は想定外だったでしょう。

しかし、ふだんから大災害に備えて、消防や警察や自衛隊やらと、
連絡体制を整え、訓練をしていれば、違ったはずです。

建物の倒壊で死んだ人が多いことは承知。
消防が到着しても水系が壊れ、消火用水すら確保できなかったことも承知。

しかし、倒壊した建物の中で生きながらえながら、救助なく圧死した人。
迫りくる火災に家族の目の前で焼け死んだ人。
これらの人が大勢いたことも事実です。

自衛隊が早く活動していれば、
果たして2千人が助かったかどうかなんてわかりません。

最善を尽くしてなお助けることができなかったなら、
それはもうしょうがないです。

でも、百歩譲って、当時は仕方がなかったとしても、
同じ轍を踏まないようにすればどうすればいいのか、
それを考え実行するのが為政者であって、
結果論であったとしても過去の失政を批判するのが失礼だ、
なんて言ってたら、それこそ死んだ人たちは浮かばれません。
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