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若年層の失業率

2009-06-16 21:23:32 | 政治経済
今朝のTV、いわゆる朝のニュースショー、情報バラエティでの出来事。

失業率、特に若年層の失業率が高くなっていて、
これが日本国内にとどまらず、世界的な傾向となっている、とのこと。

例によってどこかの新聞記事を読みコメントする。

裏を取ったのか、関連情報の取材をしたのかなど、も気になったし、
そもそもこういう、他人の取材記事をただ拾い読みするだけのやり方に
疑問も感じるが、それはこの際置いておく。

記事が世界的な傾向だ、と伝えているにもかかわらず、
コメンティター2人のコメントは国内の状況についての補足。

それはそれでよい。
諸外国よりも日本国内の問題の方が重要だから。
(もちろん諸外国に思いを馳せることが悪いというわけではない)

S氏「記事のグラフを見ると25歳未満は、平均の2倍の失業率になっていますね
   若い人の仕事がないことが、より深刻です。」
M氏「企業も即戦力を求めますから。新人より経験者を採るんじゃないでしょうか。」
S氏「新人を取らないとその年代がぽっかり空いてしまうんですね。
   年齢構成上も問題が多いですよ。後々響いてきます。」
M氏「バブル崩壊の時も新卒採用を控えて、その年代が少なくて。」

一つずつは正しく聞こえるし、深刻だなぁ、と思うばかりですが、、、。

いや、S氏、M氏にケチをつけるわけではない。

実際にバブル崩壊の時だけでなく、古くはオイルショックのころから、
急激な景気の落ち込みなどで、新人採用を激減させた結果、
ある年代が少なくなりすぎて、後々困った企業は多いと思う。

まったく無経験の新人を採って、一から教育するよりは、
完全に企業の色に染まっていないが新人ではない転職組、いわゆる第二新卒を
取りたい企業が増えても不思議ではない。

働く側にとっても、自分の能力や進みたい方向がその会社にない場合、
敢えて希望ではない職種、部署、会社、業界でやっていくのと、
思い切って転職するのとどちらがいいかは何とも言えない。

本人思うほど希望の職種に向いていなかったり、その逆もあるし。

まあ、それはそれとして、企業側にもある程度の経験のある人、
即戦力の人、中には請うてでも来てほしいほどの人もいるだろうから、
これは私の持論だが、ある程度労働流動性が高まった方が、
労働市場の活性化だけでなく、大方の労働者のためになるんではないだろうか。

もちろん全部が全部実力主義であるべきとか、
経営者は必要に応じて労働力を調整すればいい、と思っているわけではない。

また、新卒には厳しいかもしれないが、中途採用が一方的に有利とも思えない。
即戦力として、自社で育成した新人よりも良い「戦力」たる必要があるわけで、
大昔揶揄された「休まず遅れず働かず」ってわけにはいかなくなる。

ここでハタと思いつたのは、繰り返すがS氏M氏に対する批判ではなく、
2人の意見を合わせてみると、次のような構図が浮かび上がる。

・企業は即戦力を欲しがっている、あるいはこれからも欲しがる
・不景気で採用を手控えた結果、ある年代の社員が少ない企業が続出する

十把一絡げというと語弊があるが、
それほど技量も経験も差のない当初の2年間3年間は良いとして、
そろそろ若手のリーダー格になってほしいと思うのはいつ頃だろう?

業界業種にもよるだるろうが、それが入社数年目だとすると、
その「穴」を埋めようとするのは当然の理だろう。

早い人は4年目、5年目、遅くても6年7年すれば、
リーダー格としての中途採用の求人が増えるのかもしれない。

となれば、雇った、あるいはこれから雇う新人を
せっかく数年鍛えたところで他社にかっさらわれないよう、
企業側も考えておかねばならない。

そんなときにいくら請われても内定取り消しをするような企業には
希望が少ないだろうからね。


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