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DVD「キングコング」 (1933)

2005-12-15 01:13:30 | 映画感想
ピーター・ジャクソンの「キング・コング」に関連して、
1933年のオリジナルの「キングコング」に触れておきたい。

1933年(昭和8年)と言えば、大恐慌の時代。
禁酒法が廃止され、ニュー・ディール政策が始まった年。
また、ヒトラーが首相になり、日本が国際連合を脱退した年でもある。

この映画を見ると、ピーター・ジャクソン監督が
いかにこの映画を敬愛してやまなかったが判る。

2005年の「キング・コング」は、この映画の有名なシーンだけでなく、
りんごを盗む、喫茶店での説得に始まり、数々の細かい部分で
「オリジナル」に敬意を払いながら、作られている。
(これは、予告編だけに登場するシーンの中にも現れている)

この点、貿易センタービルに登り、
ジェット戦闘機と戦う1976年のリメイク版とはスタンスを異にする。

オリジナル作品は評論家から酷評されながら大ヒットとなり、
続編やリメイクが製作されたが、オリジナルを超えるものは、
ピーター・ジャクソンの「キング・コング」まで70年以上も出なかった。

もちろん映像や特撮の技術など現代の作品と比べるべくもない。
また、当時の録音技術のせいだろうが、大声の台詞回しや立ち位置など、
まるで舞台のよう。

しかし、それでもなお、いまだに色褪せない物を持っている。

人々の心を打ち、特撮映画の「元祖」として多くの人に感銘を与えた。
日本では「特撮映画の父」円谷英二監督もその影響を受けたと言われる。

この偉大な作品もついに著作権が切れ、
本編のみのDVDが500円で売られることとなった。

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2 コメント

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こんばんは。 (ALICE)
2005-12-27 03:23:11
あたしはオリジナルも他のリメイクも見てないんだけど、どれが一番いいのでしょうかね。

オリジナルが安く売られてるのは著作権が

切れたからなんですね。納得!



また遊びに来ますね。
返信する
それぞれ好みがあるでしょうが (KGR)
2005-12-27 10:53:51
オリジナル(1933)を見たときの驚き、感激。

1970年当時、子供(9歳)のピーター・ジャクソン監督にはまさにこう見えた、

というのが2005版だと思っています。



エンパイアステートビルに登った、

戦闘機との戦い、などから、

オリジナルを時代の最先端の象徴と見た

1976年版は、その当時の最先端を追い、

貿易センタービルに登らせたり、

コングにロボットを使ったりしたものですが、

技術が追いつかず竜頭蛇尾、羊頭狗肉に終わった

と言えるのではないでしょうか。
返信する

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