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映画館数、上半期興行成績、日米映画事情

2009-07-31 14:33:47 | 映画関連
映画館でも広がる地域格差 徳島県では一時、1館だけに

この記事を見ていていろいろと考えた雑感をつらつらと書いてみたい。


記事中「いずれシネコンとミニシアターだけになってしまう」と嘆く声。
それで何が悪いかはよく分からないが、単館が苦しいことはよくわかる。

シネコンという言葉ができる前からも複数の映画館(それぞれ別の館)が、
ごく近くに立地しているところの方が何かと便利でしたからね。

ところで、なかなか、映画館数やスクリーン数は把握が難しい。

記事では「コミュニティシネマセンター」の年鑑からの引用として、
平成19年で、全国で映画館数を668、スクリーン数を3177としている。

私がよく参照させていただく、(社)日本映画製作者連盟(映連)のHPでは、
年次報告で、平成20年を3359スクリーン、平成19年を3221スクリーン
としている。

このところ順調の増え続けているわけだが、
それでも元記事のように地域格差は拡大しているようだ。

これに加えて総務省の統計情報やら横断的に見てもなかなか実体が見えてこない。

さて、「映画『劔岳 点の記』の観客動員200万人突破ということは、
ざっくり25億円の興行収入をあげたということ。

10億円が一つのヒットの目安で、10億円超映画は年間50本から60本。
公開本数約800本の7、8%というところでしょうか。

100億円を超えるものは年間何本かある程度で、ないこともある。
昨年は「ポニョ」(155億円)だけで、一昨年は「パイレーツ3」(109億円)
(「ハリー・ポッター5」は94億円、「HERO」は81億円)

今年上半期では、
(1)ルーキーズ:約70億円
(2)おくりびと:約65億円
(3)レッドクリフPart2:約55億円
(4)ウォーリー:約40億円
(5)名探偵コナン漆黒の追跡者:約35億円
(6)天使と悪魔:約33億円
(7)余命1カ月の花嫁:約32億円
(8)ターミネーター4:約31億円
(8)ヤッターマン:約31億円
(10)クローズZERO2:約30億円

ここで少しアメリカの様子も見てみると、
今週の1位はモルモットのエージェントが出てくるディズニー映画で、
3100万ドルを稼いでいる。(ざっと30億円)

累計をみると「ハリー・ポッター6」は、10日ほどで2億2千万ドルを超え、
「トランスフォーマー2」は3億8千万ドル近い。

日本では「ハリポタ6」が30億円、「トランスフォーマー2」は20億円。

アメリカは日本の数倍から十数倍。

アメリカのヒットの目安である1億ドル突破は、
今年は16本、昨年は29本、一昨年は28本だった。
また、五千万ドル超だと、今年は34本、昨年57本、一昨年52本。

スクリーン数は3万9千ほど。
(なかなか数字が取れないので、映画館主組合のページから引用)

国民の数はざっくり2.5倍、これもどの数字を取るかにもよるが、
年間観客動員数は、10年前の数字で14億5千万人ほどちょうど日本の10倍。
(昨年の日本は1億6千万人、10年前は1億4500万人)

一人当たり年間鑑賞映画本数はアメリカがざっくり5本。
日本は1本そこそこ。

なんでこんなに違うのかは理解できてません。
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