ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

製造業が日本を支える?

2009-03-18 09:29:33 | 政治経済
モノ作り経済への回帰が叫ばれる中、「技術のソニー」は本当に復活できるか?(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

この元記事に「多角化」に潜む罠とでもいうか、危険性を言い、
モノ作りへの回帰こそ、技術のソニー復活のキーワードだっぽいことが書かれています。

有名なコメンテイターでもある福岡政行氏も、某TV番組で
久々に登場したホリエモン相手に産業の中心は製造業だ、的なことを言っておられました。

経済の牽引者、日本再興の立役者となるのは製造業だ、
額に汗して物を作っている人たちだ、との思いが強いんでしょうね。

否定はしませんよ。
今までずっと、一歩先を行くモノ作りで国を盛り立ててきたのは製造業でしょう。

しかし、元の記事に立ち返って言うと、
>なぜソニーがPodを世に送り出すことができなかったのか
の部分には違和感を覚えざるを得ません。

かつてウォークマンは画期的な商品だったと思います。
あの小さいボディは技術力の塊だったと聞いた記憶もあります。

それまで常識と思われていたスピーカーを排し、
コンパクトなボディにおしゃれなイヤホンで音楽を聞く。
新しいコンセプトと言うか、ライフスタイルと言うか、
それを支えていたのは卓越した技術力だったわけです。

でも、iPodがそれに匹敵する斬新で先進的な技術力の塊か?

iPodが生まれる前から、デジタルプレーヤーは山ほどあって、
スペックで言えばiPodに勝るものはいくらでもあったはず。

しかし、iPodの先進的なデザインと操作性。
それまでのデジタルプレーヤーの延長線上にない斬新さ。
勿論他社にはない技術が使われていることでしょう。
その意味ではウォークマンと同じかもしれない。

でも、iPodにしろ、ウォークマンにしろ、
我々は卓越した技術に魅せられて買うわけではありません。

我々を惹きつけるものは卓越したコンセプト、先進的なデザインや操作性、
それが簡単に実現出来ようが難しかろうが、じつは大した問題でないと思います。

技術的に優れているかどうかは、消費者の選択における最優先事項ではない。

例えばWiiにしたって、技術的に他社がまねできないほどでしょうか。
映像技術だって、ドライブの性能だってPS3に及ばない。

でもWiiリモコンにしろ、WiiFit、バランスボードにしろ、
発想、コンセプトは他を圧倒しています。

最近すごいなと思っているのは、ホンダの耕運機、ピアンタ。
カセットボンベで動く。
値段でいえば、もっと安いものは(ホンダにも)あるし、
もっと効率のいいもののもあるでしょう。

良くはわかりませんが、到底業務用には使えないというか、不向きで、
どう見ても家庭菜園、それも素人から見ればちょっと本格的、
例えば自治体や農家から土地を借りて野菜を作るような、
そんな用途に見えますね。
ガスボンベ1本で1時間約100平米が耕せる。

確かにそれを実現するには多くの新しい技術開発が必要だったでしょうけど、
やっぱりコンセプトでしょう。

それも含めて技術力だ、と言われると反論はしませんが、
モノ作り最初にありき、、、と言われるとちょっと違うような気がします。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アナログTV買い上げ案、雲... | トップ | WBC、日本韓国に敗れ、キュー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治経済」カテゴリの最新記事