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民法の成人(成年)年齢の引き下げ

2022-01-15 22:16:03 | 政治経済
1/15は昔であれば成人の日。
この日が成人の日だったのは、1/15に「元服の儀」が行われることが多かったことが要因らしい。
しかし、昔の元服は年齢が決まっているわけではなく、時代でも異なるし、地方や家によって幅があったらしい。
江戸時代には元服によって男女とも髪型を変えることが多かったようだ。

成人の日と言えば、民法の改正によってこの4月から18歳以上が成人となる。
法律用語では成人ではなく「成年」だが、18歳、19歳の人たちが一斉に4/1に成人となる。

成人式を何歳にするのかは、特に規定が無く、実施母体にお任せのようだ。
現在は年度単位でその年度に20歳となる人を対象とすることが多いらしい。
2023年の成人式をどうするかは自治体によって異なることになるが、従来通り20歳で行うところが多いようだ。
高校生にとって18歳の正月時期と言えば大学受験で忙しい時期でもあるから、との理由もあるらしい。

ところで気になるのは、18歳、19歳がいきなり成人になることについての議論が行われていること。
昨日までは未成年、今日から成年と言われてもどうのこうの、と言う意見が飛び交っている。

成年年齢が20歳の時でも19歳までは未成年、20才になった途端に成人。義務も権利も生じる。
20という数字は切りが良いから、本人たちも自覚しやすいだろうと言うのならまだわからなくもないが、
高校生の人もいるのにいきなり成人と言われても・・・なんて議論はなんか的外れに聞こえる。

そんなのは20歳でも同じ。
大学生の人もいるのに・・・って感じ?
大学では浪人や留年が高校まで以上に多いから、同学年で成年/未成年が混在する率は高い。
だからどうしたって言われても、どうもしませんとしか答えようがない。

民法上の成年が18歳になっても、様々な契約が自分の意思でできるようになるだけ。
今までは20歳以上に限られていた「ローン契約」や「10年パスポートの取得」などができるようになる。
但し、正式な契約は子供(今までは未成年者)がやったことだから無効、というわけにはいかなくなる。

選挙権は既に18歳以上になっている。
飲酒、喫煙、公営競技(ギャンブル)は成人が18歳になっても20歳になってからです。
お間違えの無いように。

女性の婚姻可能年齢も4/1から18歳になる。(今は16歳)
18に引き上げになると聞いてずいぶん経つので、まだ変わってなかったのかって思いましたけど。

また、例えば離婚した子の養育費について、元の夫婦間で「成人になるまで」と約束があった場合は、
先々揉める可能性があるので20才までとか、22才までなど具体的数字にした方が良いかもしれない。

そもそも養育費なり、生活支援費(例えば仕送り)なりを何歳までなんて法が決めるべきものではないから、
親子、夫婦(元を含む)の間で好きなようにやればいい。
20歳過ぎの大学生に仕送りする親だって山ほどいるし、自分で学費を稼ぐ未成年だって大勢いる。
18歳、19歳で自立し、生活費を賄っている若者も多い。
また、成人したが生活が苦しい子供に余裕のある親が支援したって何の問題もない。
(余裕がある場合、です、あくまで)

いずれにせよ、18歳だろうが20歳だろうが、許される範囲で責任ある行動をとるべきことに変わりはない。

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