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単純計算で生産性は割りだせない

2008-02-01 10:15:56 | Weblog
東大の論文、1本1845万円 国立大でコスト最大級(朝日新聞) - goo ニュース

何も東大の論文が価値が高いと言うつもりはない。
ただ、研究費を一定水準以上論文数で割った金額の意味がよくわからん。

今は変わったかもしれないが、
日本全国に東大と銘打った共同研究施設はたくさんあって、
かくいう私も学生の時は東大の施設で実験をしたことがある。

別に私は東大生じゃありませんでしたし、
先生も東大の関係者ではありません。

神戸大、甲南大、それに大阪市大の先生もいたと思うが、
この3大学で共同研究グループを作っていて、
施設を使わせてもらうよう東大に申請するわけだ。

研究が東大からの委託研究になるのか、各大学の自主研究なのかは
よく知らないが、ともかく認可が下りて、施設が使える。

当然施設は東大の金で作っているし、維持費もそうでしょうね。
お金もすべてその申請した大学も持ち出しではなく
東大の金も出ていたように思う。

すんげえ山の中にあって、外には店もない。
旅費は別として研究所での生活に金を払った記憶もない。

まあ、一週間に一度くらいは買い出しに行くんですけど、
それは自腹だったかな。

我々が研究していた時には、先の3大学以外にも、
信州大学や阪大などのグループもいたように思う。

関西では「しんだい」と言えば神戸大だが、
信州大学も「しんだい」と呼ばれるらしく、
「しんだいの誰々さん」宛てに電話が入り、
受けた大阪の大学生が「神戸大の誰々さん」と呼びだしたが応答なく、
信州大の間違いじゃないの、と大騒ぎになったりした。

このように研究者同士でもどこの誰が来ているか
よくわかっていないくらい、多くの大学が参加していたが、
彼らの各論文は当然のごとくその大学の名前で発表されるわけで、
東大の論文とはならない。

理不尽だと思うかもしれないが、
東大の方が予算が取りやすいと言うことで
そうなっていると言うことだった。

今は結構共同研究機構が多くなっているとは思うが、
まだ東大の威光は残っていると思うから、
単純な割り算では測れないと思いますよ。
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