昨日は芝居の前に、もひとつエエもん 見してもらいました。
母・妹とともにある寿司屋に入りましたが、隣のテーブルには60代前半と思われる二人の女性が食事していました。
そのお二人、食事も済んで、「ではそろそろ行きましょうか」と立ち上がりかけたその時。
手前の女性が目にも止まらぬスピードで、テープルの上の伝票をひったくりました。
もうひとりも手を出したのですが、伝票は強引に持っていかれ、
「ここは私がっ!!」という押し殺した叫び声が空しく響きました。
ほんの少しの間、
「いいのよ私が」「いえ、だってこの間も」「でも」
という押し問答がありましたが、
最初の一撃で既に勝敗はついていました。
立ち上がりの一瞬の、あの絶妙のタイミング。
滅多に見られない名勝負でした。
妹は失礼にも、あからさまに目を丸くして見つめ、笑いましたが、
私は彼女ら名人が去るまでは気づかないフリをしました。
でも、なまじ そこで堪えたがために、あとが大変でした。
しばらくすると、お腹の底から笑いが込み上げ、ヒーヒー。
死ぬかと思った。
以前 電車の券売機で、
「私がっ!」 「いえ、ここは私がっっ!!」と、
自分の財布から出したコインを投入口に入れる争いをしている御婦人方を見たことはありましたが、
立ち合いの一瞬で決まったのは初めて見ました。
彼女、じつは「伝票取り道」の秘伝の巻物を持ってるような方だったのかもしれません。
母・妹とともにある寿司屋に入りましたが、隣のテーブルには60代前半と思われる二人の女性が食事していました。
そのお二人、食事も済んで、「ではそろそろ行きましょうか」と立ち上がりかけたその時。
手前の女性が目にも止まらぬスピードで、テープルの上の伝票をひったくりました。
もうひとりも手を出したのですが、伝票は強引に持っていかれ、
「ここは私がっ!!」という押し殺した叫び声が空しく響きました。
ほんの少しの間、
「いいのよ私が」「いえ、だってこの間も」「でも」
という押し問答がありましたが、
最初の一撃で既に勝敗はついていました。
立ち上がりの一瞬の、あの絶妙のタイミング。
滅多に見られない名勝負でした。
妹は失礼にも、あからさまに目を丸くして見つめ、笑いましたが、
私は彼女ら名人が去るまでは気づかないフリをしました。
でも、なまじ そこで堪えたがために、あとが大変でした。
しばらくすると、お腹の底から笑いが込み上げ、ヒーヒー。
死ぬかと思った。
以前 電車の券売機で、
「私がっ!」 「いえ、ここは私がっっ!!」と、
自分の財布から出したコインを投入口に入れる争いをしている御婦人方を見たことはありましたが、
立ち合いの一瞬で決まったのは初めて見ました。
彼女、じつは「伝票取り道」の秘伝の巻物を持ってるような方だったのかもしれません。