峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

猿の話

2006年04月27日 11時22分29秒 | 動物や昆虫など生き物の話
猫の話を続けようと思いましたが、猿の話。

大学時代、私は手品奇術研究会にいました。
ただし、今では全く出来ません。興味もありません。

余談ですが、そのころデビュー前のMR.マリックさんが五反田にマリックという手品ショップを開いてらして、
そこで数回にわたってコインマジックの個人レッスンをして戴いたことがあります。
ただし、繰り返しますが今では全く出来ません。やりたいとも思いません。
(MR.マリックさんは、とても善良で親切な方でした)

さて、その手品奇術研究会では、夏は野尻湖、春は西伊豆に合宿に行っていました。
ある年の春合宿で、野猿の生息地である波勝崎に行きました。

間近に猿がいる場所で、一匹の子猿が風に吹かれていました。
細くてフワフワした毛が揺れています。
私はそっと手を伸ばし、思わず触ろうとしました。
すると、少し離れたところにいた大きな猿が足元に飛んできて、私の足の腿のあたりを両手でドン、と叩きました。
顔が怒っています。

恐くなったので、「ごめんなさい」と言って慌てて建物の中に退散しました。
建物の中にいたシニア世代の係員さんに、
「子猿に触ろうとしたら、あの猿に叱られました」と言ったら、
「ああ、あれはボスだよ。あんた、猿に触っちゃダミだよぉ。彼氏じゃないんだからよぉ」
と、言われました。

猿苑では決して猿に触ってはいけません。
引っ掻かれて大怪我することもあるそうです。

しかし、さすがは群れのボス。
私に邪気のないことを察し、怪我をさせることなく教え諭してくれたのでした。
男だねぇ。惚れ惚れ。

25年くらい前の話でした。