奥大井湖上駅を出て、また長島ダム駅に戻る。今度は帰りだから下り斜面だけど、それでもアプト式機関車を連結してしまうのだった。今回は僕ら以外の観光客も少ないので、連結場面を間近で見る事が出来た。
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これだけ大きさが違う。車体下の台車そのものの大きさと言うか高さが段違いなのだ。アプト式電気機関車ということなので、何の疑いもなくドイツ製(根拠は何もない)かと思っていたのだが、なんと日本製だった。行きに急勾配を上る時も、帰りに下る時も、このアプト式機関車を編成の最後尾に連結する。帰りに連結するのはブレーキを強力にかけるためだ。
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なんだか前と同じ写真??ではなく坂を下っている最中。ブレーキ、強力に活躍中。
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アプトいちしろで機関車を外し、更に一駅先の奥泉駅で降りる。ここは寸又峡温泉への玄関口になっている駅だ。駅前にあった「竪穴式トイレ」・・・この辺にある下開土(したのかいと)遺跡にちなんでこんな形になったらしい。ここからバスで峠道を越えて寸又峡温泉に至る。そこが僕らの今夜の宿だ。
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バスが来た。普通に路線バスで使う大型バスだが、これで狭い峠の山道を突っ走るのは、なかなかのテクニックだ。実際、僕らの乗ったバスがブラインドのカーブで徐行せずに突っ込んできた軽自動車と正面衝突寸前になった。このバスも普通に乗ったら料金が高いのだが、僕らの持っているフリー切符で乗れるのだ。
寸又峡温泉は、ものすごい山奥の谷間に13軒ほどの温泉宿がある温泉地で、よく言えば鄙びた雰囲気の風情ある温泉。悪く言えば寂れて何もない場末の温泉街だ。ここには3原則があると言う事で、それは「芸者やコンパニオンは置かない、ネオンサインはつけない、山への立て看板は設置しない」で、目指しているのは「日本一清楚な温泉保養地」だ!
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13軒のうち泊まったのは「ペンション寸又峡」さすがに温泉地で、ペンションのお風呂も温泉だった。入ると肌がつるつるになる美女づくりの湯だ。だけど僕らはおっさんなので効用は未確認なのだ。
一晩明けて、朝食前に散歩に出る。観音堂があって、お線香を買ってお祈りするのだが、置いてあったマッチがしけりまくっていて火が点かない。散々苦労してやっと線香に点火、それぞれに何かお祈りをする。
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観光案内所前の広場に、森林鉄道の機関車と客車が保存展示されていた。う~ん、この状態は保存と呼べるのか。カバーが外れて、サビだらけだ。このような重要な産業記念物が朽ち果てるままにされているのを見ると、心が痛む。
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ホース掛けとして利用されている台車。恐らくは木材を運搬する為のものだろう。こちらなど屋根もなく雨ざらしだ。
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日本一清楚な温泉保養地だけあり、実に静かな夜を過ごし、温泉を満喫し、疲れを癒した。さあ、2日目は来た道を戻り帰路に着くのだ。
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これだけ大きさが違う。車体下の台車そのものの大きさと言うか高さが段違いなのだ。アプト式電気機関車ということなので、何の疑いもなくドイツ製(根拠は何もない)かと思っていたのだが、なんと日本製だった。行きに急勾配を上る時も、帰りに下る時も、このアプト式機関車を編成の最後尾に連結する。帰りに連結するのはブレーキを強力にかけるためだ。
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なんだか前と同じ写真??ではなく坂を下っている最中。ブレーキ、強力に活躍中。
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アプトいちしろで機関車を外し、更に一駅先の奥泉駅で降りる。ここは寸又峡温泉への玄関口になっている駅だ。駅前にあった「竪穴式トイレ」・・・この辺にある下開土(したのかいと)遺跡にちなんでこんな形になったらしい。ここからバスで峠道を越えて寸又峡温泉に至る。そこが僕らの今夜の宿だ。
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バスが来た。普通に路線バスで使う大型バスだが、これで狭い峠の山道を突っ走るのは、なかなかのテクニックだ。実際、僕らの乗ったバスがブラインドのカーブで徐行せずに突っ込んできた軽自動車と正面衝突寸前になった。このバスも普通に乗ったら料金が高いのだが、僕らの持っているフリー切符で乗れるのだ。
寸又峡温泉は、ものすごい山奥の谷間に13軒ほどの温泉宿がある温泉地で、よく言えば鄙びた雰囲気の風情ある温泉。悪く言えば寂れて何もない場末の温泉街だ。ここには3原則があると言う事で、それは「芸者やコンパニオンは置かない、ネオンサインはつけない、山への立て看板は設置しない」で、目指しているのは「日本一清楚な温泉保養地」だ!
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13軒のうち泊まったのは「ペンション寸又峡」さすがに温泉地で、ペンションのお風呂も温泉だった。入ると肌がつるつるになる美女づくりの湯だ。だけど僕らはおっさんなので効用は未確認なのだ。
一晩明けて、朝食前に散歩に出る。観音堂があって、お線香を買ってお祈りするのだが、置いてあったマッチがしけりまくっていて火が点かない。散々苦労してやっと線香に点火、それぞれに何かお祈りをする。
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観光案内所前の広場に、森林鉄道の機関車と客車が保存展示されていた。う~ん、この状態は保存と呼べるのか。カバーが外れて、サビだらけだ。このような重要な産業記念物が朽ち果てるままにされているのを見ると、心が痛む。
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ホース掛けとして利用されている台車。恐らくは木材を運搬する為のものだろう。こちらなど屋根もなく雨ざらしだ。
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日本一清楚な温泉保養地だけあり、実に静かな夜を過ごし、温泉を満喫し、疲れを癒した。さあ、2日目は来た道を戻り帰路に着くのだ。