2月10(月)川越城本丸御殿のライトアップに行って来ました。川越城は「城」と言えばだれもが思い浮かべる「天守閣」はないですが、築城時からの本丸御殿が残っている全国でも珍しい施設です。
ライトアップイベントがあるのを知ったのは、例によって新聞の埼玉県版に乗った小さな記事でした。2月7日~11日までに短い期間限定で行われます。これは会場に貼ってあったポスターです。ライトアップされるのは本丸御殿だけですが、あわせて蔵造の一番街の観光拠点も夜散歩で回りましょうと紹介しています。
これが本丸御殿です。ライトアップが18時からなので1時間早い17時に現地入りしました。御殿そのものは月曜日なので休館していました。
明るさが残っているうちに一通り会場内を見て歩きます。こちらが正面入り口からの通路です。
色とりどりの和傘が飾られていました。
こちらにも和傘が並んでいます。裏側に照明機器が入っていましたので、どのような見え方になるか楽しみです。
こんなポスターも貼ってありました。川越PR大使の「ほの香」さんではないですか。地道に仕事していたみたいです。AR冒険ツアー??これはこれで別な時に楽しみましょう。
日が落ちて、18時に照明のスイッチが入りました。竹の棒には大小の穴があけられていて、模様が浮き上がります。
暗い中で灯が入ると、明るい時とは全然違う幻想的な景色になります。
こちらの竹の細工は大変細かいです。
建物に照明を仕掛けるのではなく、外側から変色するLEDライトの強い光を照射して、建物を浮かび上がらせています。
並んでいた傘にも灯が入り、このような景色になりました。
建物そのものの照明は控えめに感じます。
ライトが短い時間で変色を繰り返すので、このように緑から紫、赤、青とそれどれの色で違った印象の本丸御殿が暗闇に浮かび上がりました。
最近のライトアップは、やたらと派手さを追求してプロジェクションマッピングしたり(東京都庁だよ・・)、元の形が分からない程に強い光を当てたりすることが多いと感じます。そういった派手モノが好きな人もいるだろうから仕方ないと思いますが、見たいのは何?照明・・違うよね、建物でしょ。ライトアップはこれくらいがいいですよ。
どうせだから、ポスターで紹介していた一番街にも寄っておこう。
川越は年間で約700万人も観光客が訪れる観光地ですが、その殆どが昼だけの観光客です。日中は多くの観光客で混雑する一番街も19時少し前でこの状況です。ほとんど人が歩いていない。だって店が1軒も開いてないんだから仕方ない。
洋館のりそなコエドテラス。月を背にライトアップされていますが、見ている観光客は居ない。だって、店自体がもう全部閉まっている。テラス席のあるカフェがあるのに実に勿体ない。
川越観光最大の名所、時の鐘です。この通りにも面した店がほぼ閉まっている。少しだけ人の流れがありました。
鐘楼がライトアップされています。見ている人は極めて少ないですが。
空がスタジオセットの書割みたいに写っていますが、リサイズした他は何の加工もない景色です。
この様な夜の撮影では三脚が必要だと感じました。せめて一脚を持って行けばよかった。半分は手ブレ写真になりました。スマートフォンで撮っている人が多数いましたが、あれってかなり明るく映りますね。まったく実物と違う昼間のような明るさで、確かに自分撮りにはいいかも知れませんが、全然夜の景色ではないと思います。まぁ何がいいかはそれぞれの感覚なので決めつけはしません。
ライトアップは明日11日が最終日です。今回は実験的なイベントのようで、会場でアンケートを実施していました。反響がよければもっと期間を長くしたり回数を増やして行われるかもしれません。ただ、会場である本丸御殿には駐車場が少ないのが難点でした。なんですぐ横にある博物館&美術館の駐車場を開放しないのだろう?興味がある方はぜひ見に行ってください。