JR奈良線沿線歩き旅 奈良観光編(4) 東大寺と春日大社
2023年5月23日(火)
わたしの高校の修学旅行は日本海側を普通列車で大阪へ、そこからフェリーとバスで高知へ行き、戻って奈良と京都を見学してさらに東海道本線で東京へ。
最後は東京見物もして帰るというとんでもなくハードなコースだった。
東大寺や金閣寺でも写真を撮ったはずだがどこへ行ってしまったのか残っていない。
東大寺とか金閣寺を見たはずなんだがなあ。
なーんにも記憶にない。
つぎは東大寺へ行こう。
「ぐるっとバス」で市内を回ったほうが効率よく観光できるらしい。
近鉄の新大宮駅で近鉄奈良駅行きに乗る。
1区間だけでも乗車は楽しい。
観光客の乗車率はかなり高めのようだな。
やはりというか近鉄奈良駅の駅名表には鹿が描かれていた。
地上へと出ると、円錐形のてっぺんにお坊さんの姿がある。
行基の像だった。
このかたは奈良の大仏の建立にも携わったのだという。
撮影が下手なものだから俗世まるだしの写真になってしまった。
さて、東大寺はどちらの方角だろう。
地図を見ながら歩き出す。
鹿の飛び出しに注意の交通標識もある。
鹿は交通事故で年に30頭ほど死亡しているんだそうだ。
鹿の専用押しボタンがあればいいのにね。
バス停が古都奈良の雰囲気を壊さないデザインになっているのはいいな。
進んでいくと、いました鹿、鹿、鹿。
ついカメラを向けてしまう。
「なんだよー、お尻を写すんじゃないよー」と睨まれてしまった。
東大寺へ抜けていく道にもたくさんの鹿がいる。
カメラを向けるとちゃんとポーズをとってくれる、モデル代は鹿せんべいだな。
それにしても修学旅行生と外国人観光客の多いことに驚いてしまう。
中国からの観光客はまだ少ないはずだから、これで中国から大量の観光客が来るようになったらいったいどうなるんだろうか。
大仏殿の入場料600円なり。
シニア割引を設定してほしいなあ。
自撮り棒で撮影する人が大勢いいるのにも驚いた。
YouTuberだろうか撮影しながらカメラに向かってしゃべり続ける人もいて、にぎやかなことこの上なしで寺院の静寂はここには無かった。
YouTubeとかTicTokなどで誰でもリアルタイムで世界中に情報を発信できるという時代だからなあ。
修学旅行生が途切れることなくやってくる、まるで渋谷か原宿のようなにぎやかさ。
この子たちが60歳になったとき「あー、確か奈良の大仏を見たよね。新型コロナが流行していたんだよね。」とか思い出すんだろうな。
いまの大仏殿は江戸時代のもので3代目とのこと、前2回のものに比べ3分の2の大きさだという。
いまの大仏殿も大きいが昔はもっと大きかったのか、すごいな。
見上げる大仏様は威厳があって、いかめしさを感じる。
日本の仏教は中国大陸からわたってきたという。
ビルマ(現ミャンマー)から、タイ、カンボジアなどの南方仏教(小乗仏教)のお寺、仏陀像とはかなり違う。
タイのスコータイ遺跡にある仏陀像などは表情が穏やかな感じでわたしは好きだけどね。
【↑ 3枚はタイのスコータイ遺跡】
花瓶には蝶がとまっている。
あとで調べるとこの蝶は足が8本あるとのこと、そんなことも知らずにシャッターを押していた。
蝶の意味として平家の霊を鎮めるためとかあるようだが、わたしは遊び心で作ってみたんじゃないかと思うのだが。
御朱印、お守り売り場は行列ができていた。
ここも外国人が列を作っていた。
もしかして日本のお守りは世界中で人気なのかな。
外へ出ると外国人観光客が休んでいた、歩き疲れたんだろうなあ。
鹿も観光客から鹿せんべいをもらおうと寄ってくる。
「うん、この人はせんべいを買ってくれそうだな」と見極めるとしつこくついて来るのだった。
鹿せんべい200円を買うと、、、
その様子を見ていた鹿がススッと近づいてくる。
1頭にせんべいをあげていると次から次と鹿が集まってくる。
「もっとくれー」と頭突きするのもいる。
もう無いよというとガブッと噛まれてしまった。
暴力的な鹿もいるので油断できないのだった。
鹿って折り畳み式になっていたんだな。枕はいらないね。
こんどは春日大社を見に行く。
春日大社も広い。
一言主神社の絵馬には外国語のものがかなりあった。
タイ語で書いてあるのもある。
Google翻訳で訳してみると家族の健康を願っているようである。
どの国でも家族の健康、平和な生活を願う気持ちは変わらないんだな。
中には「ガンを治してほしい」という切実な願いもあって胸が痛くなる。
そうかと思えば「ずっと尻に敷けますように」という夫にとっては恐ろしい願いもあったりする。