腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



気持ちの良い天気の大阪です。
湿度も低いので快適。
一年中このくらいの気候なら過ごしやすいのに。


先ほど、今日の一人目のお客様の電池交換(G-ショック)をさせていただいたが、そのお客様が

お客様「その時計、パチンコの景品でもらったヤツやけど、本物?」と聞いてこられました。


G-ショックのコピー品って、無い事はないと思いますが、あったとしても作りが粗いし、本物か偽物か触ったら一発ですぐ判ります。


店主「基本的にコピー品っていうと、ルイ・ヴィトンとかシャネルとかROLEXとかのブランンド品をコピーするのであって、G-ショックをコピーしても儲からないでしょうし、誰も買わないでしょう。大丈夫ですよ、これ本物です」

お客様「そりゃそうやなぁ」

10数年前の空前のG-ショックブームの頃だったらコピー品も作られたでしょうが、今G-ショックのコピー需要があるとは思えない。
ましてやパチンコ店の景品にコピー品は用意してないでしょう。
ギリギリ胡散臭いのはあるでしょうが。

例えば見た目シャネルのJ12ソックリだが、ブランドロゴが“CHANNEL”。
...チャンネルです(^^;)

これを“CHANEL”と書いて店頭に出してしまえば立派なコピー品。
両手が後ろに回ります。

ギッリギリです。


うちの店にもコピー品の修理や電池交換のご依頼が数多くあります。

電池交換やブレスのサイズ調整くらいなら出来ますが、機械式(自動巻き)の分解掃除(オーバーホール)、ブレスのコマやバックルなど外装部品の取り寄せなどは出来ません。
コピー品に使われているムーブメントは非常に粗悪なものが多く、直しようがないのがほとんどですし、悪の組織とはお取引がありませんので部品を調達する術がありません。

お土産でもらったから直して使いたいという気持ちは解りますが、機械式のコピー品は壊れたら終わりと思ってください。


こう書いておかないと、今でも時々電話で

お客様「コピー品でも修理できるって、おたくのホームページ見てお電話したんですが...」



NO~~~~!

よく読んでくださーい!
どこにもそんな危険な事書いてないし。

そういうお客様には丁寧にお断りさせていただいております。

だいたい店主は『コピー品撲滅委員会東大阪稲多新町支部筆頭書記官』ですよ!(←そんな支部ないし)


というわけで、来週いよいよ緊迫の度合いが増してきている韓国旅行(大丈夫かね?)ですが、コピー品は絶対に買ってきません。
「社長さん、見るだけ!見るだけ!」

見るだけです。

頼まれても買ってこない。
お土産はキムチと韓国海苔ですのであしからず。


では、修理品のご紹介。
こちら↓
 オメガ シーマスター プロフェッショナル 自動巻

東大阪市在住のI様所有。
分解掃除、4番車交換、クラスプ針金交換、パッキン交換、防水検査を行いました。

ご存知オメガのダイバーズ、シーマスターです。
水周りでご使用の際は、リュウズがしっかりとねじ込まれているかご確認下さい。
防水の時計ですが、お風呂や温泉でのご使用は絶対に避けて下さい。

I様大事にお使い下さいませ。


もし戦争に突入してしまって空港が前面閉鎖されたら...
報道カメラマンとして最前線で活動し、ピューリッツア賞を狙う覚悟の腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
10年くらい前のボロボロのデジカメでも大丈夫でしょうか?

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