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交流

生と死と一期一会

2006-04-15 12:09:00 | 徒然なるままに
過日、息子の友達のお父様が亡くなった。
享年54歳。
高3、高1の息子たちと、小6の女の子がいる。
その夜は、新入社員歓迎会ということで、早々に帰宅後、奥様が会場まで車で送って行ったそうだ。
「気をつけて帰れよ。」
「行ってらっしゃい。迎えに来るね」
それが最後の夫婦の会話。

その後、歓迎会の最中に気分が悪くなったご主人はトイレに立ったが、なかなか戻らないのを気にして迎えに行った同僚に発見され、救急車で搬送される途中で意識を失い、家族が駆けつけたときには心臓マッサージをしたが意識は戻らないまま、亡くなられたのだそうだ。
死因は心不全。
奥様によると、健康診断は毎年受けており、日常生活で心配なことはなかったそうだ。

あまりにも突然訪れた死。
それはご遺族にとっても青天の霹靂だろうが、一番無念であきらめきれないのはご主人ご自身だろう。
何の心の準備もないまま、家族にすら最後の言葉も言えず、旅立たねばならない無念。
いつものように明日はやってくると信じて疑わず、すべてはやりかけのままだったことだろう。

訃報を受けたどこの家族も思ったことだろう。
「明日はわが身」だと。
いつ、どこの家庭に起きても不思議ではないのだ。
働き盛りで、子育て真っ最中、介護を必要とする家族がいればなおのこと、他人事ではない。
だからこそ心配。何かできることはないか、でも、目を見つめ頭を下げ、別れ際は抱きしめて「皆、近くにいるからね!」と励ますことしかできなかった。

息子の友人が、母をいたわり、
「5月になったら18歳になるからバイトを始める」
と言っていた。
なかなか学校に行けず、この春転校したばかりだったが、学校のほうも頑張ると言っていた。

息子たちはなかなか立ち去りがたいようで、いつまでもたわいのない話をしていた。
見ていて、何も言わなくても、お互いの気持ちを察し合っている男の子ならではの友情を感じた。

ぜひ、無念のまま旅立ったお父さんを安心させられるよう、早く元気になって立ち直ってほしい。


人生も折り返し地点を過ぎ、親の世代だけでなく、私と同世代の友人の中にも大変な病気や状況にある人たちが増えてきた。
健康でいることは、自分自身のことだけでなく、家族への責任として自覚して健康管理に努めなければ!

最近、気になるCMがある。
若いからと言って無茶をやっている若者に、草野アナウンサーが渇を入れているCMだ。
草野「あやまりなさい!」
若者「誰に?」
草野「未来の自分に!」

そう、未来の自分は、今の自分が作っているのだ。
若いからと言って無理や無茶なことをしていたら、それが10年後、20年後にいい結果になって現れるわけがない。
若いときの苦労は必要だが、不規則な生活、不摂生はやってはいけないのだ。


私もいつ何時、交通事故や天災、突然死に見舞われるかもしれない。
私と言う肉体がこの世で生きる有効期限という言うものがあるのなら、「覚悟」を決めて、精一杯、日々の「一期一会」を大切に生きていこう。

友人のご主人のご冥福と、ご遺族のご健康とご多幸をお祈りいたします。





新学期スタート

2006-04-15 08:18:00 | 徒然なるままに
4月15日(土)

新学期が始まって2週間が過ぎた。

この1年間、なんとめまぐるしく、波乱万丈で充実した日々だったことだろう・・・。

全欠の長女が、自分の意思で高校進学ができたのは、前任校での1年間が私を支え、励まし、それが私を通して長女に伝わり、「二度と着ない」と言った制服を着て、合唱コンクールを見に行き、卒業式に参加できたのだと思う。

昨日はその娘の高校の入学式。
まぶしいその制服姿と晴れやかな笑顔に、なんだか穏やかな気持ちで見守る私がいた。
こんな日が訪れるなんて信じられない、先が見えないどん底のような苦しい日々もあった。
でも、今になってみれば、あんなに悩んで、苦しくて、泣きながら過ごした日々も、皆今に繋がっていたのだなあと思う。

前任校では、我が家や、我が子よりも厳しい状況下の家庭や生徒たちがいた。
その生徒たちを必死で応援している先生方や、守ってくれる学校や地域、一緒に悩み、力になってくれている仲間たちがいた。
授業だけでなく、いろいろな行事で、私はかけがえのないことをたくさん学んだ。
たくさんの生徒たちから元気と勇気とエールをもらった。

離任式の日、生徒たち、先生方、思春期の子育てに奮闘されている保護者の方たちに、ステージの上から「エール」を送った。

教育実習の最後の日や、中学校や高校の同窓会でも、皆に「エール」を送り続けてきた。

私に大切なことを教えてくれた前任校の先生方や生徒たちに恩返しができない分、今度の赴任校で頑張ると皆に誓った。

生徒たちが、最後のアンケートでメッセージを書いてくれた。
「美術好きにしてくれてありがとうございました。次の学校に行っても、美術の楽しさを皆に教えてあげてください。」
「先生に教えてもらったことを生かして、次の学年でも美術頑張ります。」

子どもたちの頑張りと毎回の自己評価メッセージが私を励まし続けてくれた。
今回も、この子どもたちのメッセージが、私の背中を押してくれている。
1年後、今度の学校の生徒たちからもこんなメッセージをたくさんもらえるよう、頑張るぞ!

どんな大変なことも、辛いことも、逃げずに乗り越えていけば、必ず道は開ける。
今の苦労が未来を拓く。
「壁は乗り越えられる人の前にしか現れない。きっと乗り越えられる。」(軌保博光)

今、毎日、年間行事表とにらめっこしながら、学習計画を立てている。
どんな1年になるか、大変そうだけど、わくわくしている。

今年は学籍4年目。何とか小学校教員免許を取得して卒業を目指さねば!
充電切れにならないよう、ペース配分を考えながら頑張ろう!