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*(ハート6つ)*ビビデバビデブ~*(キラキラ)*

2010-10-31 12:02:00 | 徒然なるままに
劇団わらび座『アトム』を見て

10月31日(日)

今日は、演劇部の生徒と、佐倉市民音楽ホールで開催された、わらび座によるミュージカル『アトム』(作・演出/横内謙介)を見てきた。http://www.warabi.jp/atom/

手塚治虫原作の『鉄腕アトム』の『青騎士』をベースに、人間とロボットの世界の葛藤をミュージカル仕立てで描いた感動作だ。
『ロミオとジュリエット』『ウエストサイドストーリー』を思わせるようなストーリー展開やシーンもあり、最後はハッピーエンドに終わるのだが、『暴力からは何も生まれない』(by坂本龍馬)のメッセージがここでも叫ばれていた。

劇団わらび座は、秋田県仙北市のたざわこ芸術村に本拠地を置き、日本の伝統芸能を基盤とした演目に特色のある劇団だ。
現地の人顔負けの伝統芸能もさることながら、その歌唱力と踊りは本当に素晴らしい。
演目も、メッセージ性が強く、民衆の思いが伝わってくるような内容のものが多い。

アトムに出てくる登場人物たちも、未来の話でありながら、現代の世相を映し、共感し自己投影できるようなキャラクターたちだった。
心からこの作品をたくさんの人達、特に思春期の子どもたち、若い人たちに見てもらいたいと思った。
もちろん、『アトム』世代の人たちにも。

ロビーで、役者の皆さんがお客さん一人一人と握手をしてくれていた。
私は主役のトキオ(アトム)役の役者さんに、
「この作品をぜひ、手塚治虫さんご本人に見せてあげたかったですね」
と声をかけたら、彼は目を見開いて、
「本当にそうですね!」
と、力強く手を握り返してくれた。
「これからも、お身体に気をつけてがんばってください」
と言うと、満面の笑顔で
「ありがとうございます!がんばります!!」と答えてくれた。


*(ハート6つ)*ビビデバビデブ~*(キラキラ)*

10月30日(土)

今日は、午後から台風が接近するというので、朝から友人の美容室へカラーリング&カットに行った。

私が髪の毛を染めている間に、小5の女の子がやって来て、カットをしてもらった。

その女の子は、去年から学校に行けなくなって、今も時々しか学校に行けてないらしいということを、彼女が来店する前から友人に聞いてはいた。友人は
「もっと髪の毛を短くして、毛先をカールさせてあげようと思っているの。」
と言っていた。

やって来た女の子は、髪は長いがただ長いだけで、顔の表情が見えないくらいうつむきがちで、上目づかいという感で店に入ってきた。
挨拶は聞こえなかったが、女の子は私の長女を知っていて、友人が私を紹介してくれた時、
「その○○ちゃんのお母さんだよ」
と言ったとたん、女の子の目がまんまるになって、にっこり笑ったのだ。
「信じられないでしょ~?この人が○○ちゃんのお母さんだなんて」
「あはは*(酔払い)*はじめまして。○○ちゃんのママです。よろしくね*(ウインク)*」
女の子は、はにかみながらも会釈を返してくれた。

女の子は友人とどんな髪型にしたいか話し合いながら、長い髪の毛をバッサバッサ切っていった。
私は女の子のお母さんと、最初は世間話をしながら、だんだん私の体験談を交えながら、カウンセリングのような話の内容になっていった。

女の子は肩に付くくらいの髪を大きめのカーラーで毛先をカールさせ、前髪は目湯気が透けて見えるくらいに切りそろえて、見違えるように変身していた。
クルンと巻いて跳ねた毛先は明るく元気な印象で、『ゲげげの鬼太郎』みたいに長い前髪で半分隠れていた顔は、すっきりと見え、笑うととっても利発そうな美人だった。
女の子は自分でもこの髪型が気に入り、すっかり印象が変わった自分の姿にびっくりしていた。
お母さんは携帯で何枚も写真を撮っていた。

女の子は
「将来、美容師さんかコスメ関係の仕事をしたい」
という希望を友人に語っていたが、友人は
「美容師の仕事についてはいくらでも相談に乗るけれど、その仕事に就くためには、高校卒業資格がないと専門学校にも行けなければ、美容師の試験も受けられない。自分の夢をかなえるためにも、学校に行って、勉強しなくっちゃね」
と厳しくも優しくアドバイスをしていた。

私も、家で何もしていないという女の子に、今日のピンクと白と黒のお洋服のコーディネイトをほめながら、
「テストのために勉強するんじゃなくて、自分のために、夢をかなえるために、勉強しよう。絵が好きで、デザインやコスメの道に行きたいなら、色の勉強をして、色彩検定を受けてもいいよ。中学生でもカラーコーディネーターの資格は取れるしね。パソコンが好きならパソコン検定もあるし、英会話もいいね。漢字検定も、今なら7級から受けてみたら?」
読書も嫌いという彼女に、
「うちの中3も、読書嫌いで、図書館から借りてくるのは『カメの飼育』や『野菜作り』、お菓子のレシピ本ばかりだったの。でも、いつだったか「『ハリーポッター』の映画に連れて行って欲しかったら原作を読んでからね。」と夏休みに読ませたら、以来、ハリーポッターだけは、暗記できるほど全巻何度も読んで、今、原文で読んでるよ。何がきっかけになるかわからないよね~。」
と言った。

学校に来ると「普通」にしている(装う)だけで、エネルギーを消耗してしまう『学校不適応児』(不登校児)たち。
学校に行くことよりも、勉強することに興味を失くさないような支援が必要なのだ。
他の人とは違う時間を違う場所で過ごしている自分を嫌い、否定し、情けなく思い、かといって外に出る勇気もなく、人と関わることも怖くて、家の中に引きこもり、時には家の中で暴れながらも、人一倍傷つきやすい『さなぎの』中の子どもたち。
でも、きっと自分はこの長いトンネルや硬い殻から抜け出せる日が来ることを信じて、その日のためのエネルギーを蓄えることを考えてほしい。
それを見守る親も担任も、すごく苦しいのだが、子どもは大人が考えるほど弱くはない。生命力はあるし、夢の力は偉大だ。
『さなぎ』は外から見ると堅い『殻』だったり、動かない『繭』だ。
でもその中にいる幼虫は成虫になるために自分でもわからない劇的な変身中なのだ。
その最中のさなぎの殻を無理やり外から切り開き、こじ開けてその中の様子を見ようとか中の幼虫を取り出すと、すぐに幼虫は死んでしまう。
幼虫は自分で『その時』を選んで自分から殻を破り、繭を溶かして出てくるのだ。
それをじっと信じて待つのも、親の役割だと思う。
まずは、大人が『共感』してあげること。その子の辛いことも、苦しいことも、イライラすることも・・・。
そして、『信じて』あげること。きっと今のこの辛い思いと時間は、乗り越えることができること、今のこの経験があったから夢を叶えられたと思える時が必ずやってくること。

私は、我が子たちにそれを身を持って教えられた。

可愛くイメージチェンジした女の子とお母さんは、満面の笑顔で私たちにあいさつをして帰って行った。

その後、私は『魔法使いのおばさん』に10歳(*(はてな)*)も若返らせてもらって家に帰った。*(酔払い)**(チョキ)*


*(紅葉)*紅葉祭

10月29日(金)

今日は、末娘の中学校の文化祭。
中3の娘にとっては中学校生活最後の文化祭だ。
我が家にとっても、我が子たちの中学校最後の文化祭になる。

当初、午後からの合唱コンクールだけ観に行くつもりでいた。そうしたら、娘たちのグループが夏休みの宿題で取り組んだ理科の実験の論文がコンクールで賞を取ったとかで、午前の部でその発表をするのだという。
親バカな私は、勤務校に相談し、授業調整をしていただいて、1日年休をもらって、どっぷりまる1日文化祭を見てきた。

理科の実験は、娘たちの実験の内容を分かりやすくパワーポイントで発表したのも良かったが、バナナを使った実験だったので、バナナのかぶり物をしたクラスの男子生徒たちに協力してもらって、寸劇仕立てで実験の様子を再現したのも、工夫されていて楽しかった。
展示会に出品したという論文も、読みやすく、いろいろな着眼点で工夫してまとめてあった。イラストが得意な末娘のカットが随所にちりばめられ、小学生での面白く読める内容だった。

午前中は、他に、英語のスピーチ、保健委員会のクイズ、パソコン部による学校行事のスライドショー、吹奏楽部の演奏、生徒会の千葉県議会参加レポート、3年生の千葉市科学館『きぼーる』見学のレポートの発表などがあった。

『きぼーる』の発表の中で、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」(はやぶさ~バック・トゥ・ジ・アース )のDVD上映を見た。

2003年5月。日本は小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。その使命は、小惑星に着陸し石を採取して地球に持ち帰ること。数々の困難に立ち向かい、太陽系誕生の謎をさぐる「はやぶさ」の波乱と感動に満ちた探検の旅を、ナレーターの篠田三郎が『はやぶさ』に語りかけるように紹介していく。
見ているうちに、『はやぶさ』のけなげさに涙が出てきた。
小惑星『イトカワ』の石を持ち帰った『はやぶさ』が、ひたすら地球帰還を目指し、大気圏で炎に包まれ、無事、地表にたどり着いたシーンを見たときには、私はほとんど号泣に近かった。最後に回収されたプセルだけになった『はやぶさ』の姿は実に尊く、感動的だった。
いや~、これをぜひ、プラネタリウムで、臨場感あふれる画面で観たかった。

     *(星)*     *(音符)*     *(星)*     *(音符)*     *(星)*     *(音符)*

午後からの合唱コンクールは、どの学年も、どのクラスも素晴らしかった。
何より、全員がよく口をあけて、歌詞を見なくても、何を歌っているかよく聞き取れるような歌い方だった。歌詞を大事にして、その歌詞やメロディーに気持ちを乗せて、聞いている人に伝わるように歌っているなあと思った。
ただ、発声法としては、地声で突っ張るような歌い方なので、地声部分は大きく聞こえるがハーモニーにはなっておらず、高いキーのファルセット(裏声)になるところは声が小さくなるがよくハモっていた。
その中でも、娘のクラスの『聞こえる』は、ハーモニーが素晴らしく、最優秀賞にふさわしい歌だった。
3年生全員で歌った学年合唱の『春に』も、感動的だった。
手前味噌になるかもしれないが、今年、現勤務校をはじめ、前任校、前前任校など、いろいろな学校の合唱コンクールを聴いてきたが、娘のクラスの合唱が、一番良かったと思う。
ビデオを撮りながら、一生懸命歌う娘の表情がまた可愛くてしょうがなかった。(あ~~~~~~!超親バカ*(汗)*)

合唱コンクールをしっかり見届けた後は、自宅に寄り、生意気にも『打ち上げ』に行くという娘への『軍資金』を置いて、退勤時間はとっくに過ぎている職場に戻って仕事をした。

ついに、お風呂*(温泉)*が直ったよ~ん*(チョキ)*ついでにまとめ日記

2010-10-24 20:46:00 | 徒然なるままに
10月24日(日)

今日は、ついにお風呂*(温泉)*が直った!!というか、給湯機の取り換え工事が完了したのだが…。

思えば壊れたのが9月26日。残り湯を洗濯に使った後、風呂掃除をして新しいお湯を張っていたら、急にリモコンの画面が暗くなって、全く作動しなくなったのだ。
我が家の給湯器は、洗面所や台所の給湯もリモコンで作動するフル・オートシステムなので、給湯機が壊れると全部のお湯が止まってしまうのだ。

故障の原因は、13年経っている機械で寿命だったということもあり、直接の原因はシステムの基盤が3ヵ所腐食していたとのことだった。
修理に6万円もかかるということだったので、後2,3年したら製造されなくなる旧型は来年はまた別のところが故障するかもしれない。そんな古い機械の修理に6万円もかけるなら、新品を買った方がいいと言われ・・・・。
でも、なかなか踏ん切りがつかず、いろいろ検索して見積もり立ててもらおうと思いながら忙しくて、1日おきに銭湯通いしていたのだった…。

銭湯もたまにはいいが、1日おきでも1ヵ月も続くと、お金が飛ぶようになくなって行った。
仕事が終わって、食事をしてからの深夜に入りに行くと、それだけでも疲れるのに、10種類のお風呂に入って、湯疲れして、帰宅するなりバタンキューという毎日が続くと・・・・。
なんてったって、受験生もいるのに、夜は銭湯通いで勉強時間が削られ、見たいドラマも見られない。(時々録画を忘れる)

ああ、つくづく、家にお風呂があるというのは、どんな温泉よりも贅沢でありがたいことだと思い知らされるわ~!*(酔払い)*

よーし!これで早朝ウォーキング*(スニーカー)*を再開できるぞ!!


*(学校)*高校説明会

10月23日(土)

今日は、高校の学校説明会に行ってきた。
末娘の第一志望は県立高校なのだが、今年から変わった受験システム(公立高校1次試験・2次試験制度)ということと、昨年のインフルエンザ騒動(公立一般試験日に発病して、保健室受験になった生徒多数)の怖い経験もあって、私立の受験も考えることにした。

娘が通う塾主宰のホテルを借り切っての説明会には、公立・私立高校の各ブースに、各校の入試担当の先生方が学校のカリキュラムや特色、入試のアドバイスなどを個別に説明してくださっていた。

娘は一緒に来た友人と一生懸命説明を聴いたり、質問をしたりしていたが、他にも聞いてみようかという時の基準は、『お土産』だった。
机上のカラフルな文具セットは、女子中学生には大ウケで、特に志望校でもないのに、お土産ほしさに説明を聞き、それでも、それなりに、その学校の良さを理解はしていたようだ。

今日、説明会に参加してみて、得たことは2つ。
1つは、自分がどんな高校生活を送りたいのかということが明確になったこと。
2つ目は、滑り止め受験とは言え、受検基準があることと、受験料だけでなく、そこに行くことになった場合、年間どれぐらいのお金がかかるのかを、その高校の先生から直接説明を受けたこと。

今まで漠然としていたものがはっきり提示されることで、少しは『ヤル気スィッチ』が入ってくれればいいのだけれど…。

帰宅して、夕飯ができたので階下から呼んだら、勉強していたかと思っていたら、しっかりベットで爆睡していた娘でした・・・・。*(いっぷく)*


*(紅葉)*『テリトリー』

10月22日(金)

今日は、市内のリレー大会で出張中の担任に代わって、1年生の道徳の授業をした。
道徳の教科書に載っている文章を読み、それにいついて話し合ったり、感想を書かせるのだ。
今日の題材は『テリトリー』(自然保護)についてだった。
学校の草取りを面倒がっていた男子中学生たちが、自然教室に参加し、動植物たちのテリトリーと人間の生活圏のテリトリーについて学び、草取りに積極的に参加するようになるというような内容だった。

最初は指導書に沿って授業を進めていたのだが、私の悪い癖で、話があちこち脱線し、挙句の果てに地球規模の話にまでスケールが広がり、何故か第2次世界大戦が出てきて、最後は花粉症の話で終わるという、支離滅裂状態の道徳だった。
一応、本筋からは外れないように心掛けてはいたのだが・・・・。
でも、里山の話も、竜神伝説も、花粉症の話も、それなりに、生徒たちの心には響いたらしく、いつもはうるさいクラスがみなシンとして話を聞いていた。道徳ノートには教科書の題材について意見や感想、私の脱線話にもそれなりの感想が書けていた。

「今まで、草取りは必要な作業であるのは分っていても、面倒でやらなくてもいいならやりたくないと思っていた。けれど、今日読んだ話や、先生の話を聞いて、自然を大切にするということがどういうことかわかった。豊かな自然を保護するには、人間の力が必要であると同時に、人間は人間のテリトリーを守り、自然のテリトリーには立ち入らず、保護していかなければならないことが分かった。今度からはそういうことを考えながら、草取りに参加しようと思う。」

『名もない雑草というものはない』と教わりながら、草取り作業に疑問を持つ生徒たちに、草取り作業の必要性や重要性を説明するのは大変だ。
『自然の領域』と『人間が生活する領域』を両方守るための意識を持ち、努力をすることが、本当の自然保護だと思う。


*(ウインク)*アニメーションの原点『ソーマトロープ』づくり

10月21日(木)

今日の2年生の選択美術で、ソーマトロープをつくった。

ソーマトロープとは、厚紙のカードの裏と表に全く違う絵を描いて、カードの両端に穴をあけてひもを通し、ブンブンゴマのやり方で高速で回転させると、残像現象で表裏一体の絵が見えるというもの。

2年生では『アニメーション』を学習しているのだが、その導入として、アニメーションの初歩的原理『残像現象』を理解させるための題材だ。

このクラスは後期からスタート(前期は『CDジャケット』を制作した)したのだが、かなりやんちゃな5人組がごそっと参加して、初回は話をするだけで10クラス分をぶっ続けでしゃべったぐらい疲れ果ててしまった。
先生方や生徒たちにまで、「お疲れさま」と言われた・・・・・。
そのぐらい強力なメンバーなのだが、ある意味、ものすごく反応がいいのだ。
『残像現象』『ジブリ』『ディズニー』などという単語に対して、普通の生徒の10倍ぐらいの反応が5人分帰ってくるのだ。『ガンダム』に至っては、見えない尻尾がちぎれんばかりに振られているような感じだ。
さすが、みんな『第一志望』で配属されて来ただけはある。

2年生は選択美術しか受け持っていないし、正規の美術や他の授業の様子は詳しくは分らないが、彼らのやる気だけは十分に感じられた。
なんと言っても、
「この時間の前の授業が校舎の一番端のクラスなので、この真反対の端の美術室まで来るのには遅くなるから、誰か美術室のカギを開けておいてくれないかな?」
と言ったら、その5人のうち、3人が立候補してくれたので、ローテーションでやってもらうことにした。
今日は2回目の授業なのだが、早々と鍵を取りに来てくれていた。

今日の『ソーマトロープ』も、みんなよくできて、くるくる回しては大喜びしていたのだが、例の5人もちゃんと時間内に制作でき、手順通りに作業を進め、私のアドバイスも良く聞き、良い作品ができて、みんな大満足だった。
終りに
「先生、これ、提出しなきゃだめ?」
「うん。採点しなくちゃならないからね。名前書いといて。あ、もしかして、持って帰りたい?」
「うん。教室でみんなに見せびらかしたい!!」
「わかった。来週返すね」

その子たちの担任に今日の様子を話したら、とても喜んでいた。(普段はどれだけ苦情が来ているのだろう…*(青ざめ)*

ある意味、私にはその子たちに対してのデータがないので、私もその子たちもまっさらなところからスタートできているのだろう。
『アニメーション』の授業のテーマは、
「動かない絵に命を吹き込んで、自分の絵を動かしてみよう!」
彼らを含め、2年生たちの作品が楽しみだ。


*(笑顔)*土器鑑賞会

10月20日(水)

今日は、1年生の総合の時間を使って、3クラス合同の『土器鑑賞会』をした。

1学期に制作した土器を夏休み中に焼成し、何点かは作品展などに出品したのだが、全員分はまだ鑑賞できていなかった。みんな、自分の作品がどんなふうに焼きあがったのか見るのは今日が初めてなのだ。

美術室に事前に展示するのに困ったのが、ドべの付け方が不十分で、パーツがとれていたり、練り方が足りなくてひび割れて折れてしまった作品の残骸が多数あったり、名前を掘っていなくて誰のだかわからないさくひんが何点かあって、それを一人分ずつジグソーパズルのように合わせるのが大変だった。

鑑賞しながら、自分の作品に足りないパーツを探してセットしてもらい、放課後、それをボンド付けした。(これがまた大変なのだが、発掘調査の出土品のような土器をパズルのように組み立てるみたいでそれなりに楽しくはあった)

みんなの反応や感想は、さすがに同じ1kgの粘土と格闘した苦労がわかる気とにしか描けない、心温まるような感想や、よくできた作品を見て
「次やる時は先生の指示をよく聞いて、自分なりのオリジナルの作品を全力で仕上げたい」
という反省や
「早く家に持ち帰って、家の人に見せたい。大切に使う。土器やってよかった」
という感想があった。

これからも『縄文・弥生土器』と聞けば、自分たちもがんばって作ったことを思い出すだろうし、焼き物を見たら、その焼き物がどうやってくくられたのかじっくり鑑賞する視点を持つことができただろう。

さあ、2学期は「お誕生月のカレンダー」づくりだ。同じ月の誕生日の子もいるだろうが、自分だけのオリジナルのカレンダーをどう作るか、みんなの作品が楽しみだ。





東大寺展・合唱コンクール・加藤和彦・振り袖…盛りだくさんの週末でした

2010-10-18 21:40:00 | 徒然なるままに
*(酔払い)*超親バカ 娘の振り袖姿に*(涙)*

10月17日(日)

今日は、末娘と友人と原宿にある友人の弟さんの呉服店に長女の振り袖を買いに行った。

現地で長女と待ち合わせて、呉服店で振り袖をとっかえひっかえ着て見て選ぶこと2時間。
それはそれは楽しい時間だった。
最終的に2着に絞ったのだが…。
黒地に大胆に花をあしらった、全体的に、黒と赤の着物と金の帯。。
もう一方は、白地に薄桃色の白木蓮と薄紫の花柄の銀地の帯。
対照的な着物だが、どちらも良く似合って、甲乙付け難かった。
私としては後者の方が長女らしいかなあとは思っているのだが…。

娘の着物選びをしながら、30年前に母が私に着物を買ってくれた時のことを思い出していた…。

娘を見ていると、小さい頃のことや、幼稚園、小学生中学生、高校生の頃のことなどが次々と走馬灯のように思い出された。
すっかり娘らしくなった長女の振り袖姿に、ジンときてしまった。
着物が仕立てあがったら、立派に着付けしてもらって、晴れ姿を写真にしっかり記念に写真に撮っておこう。

5年後は末娘の番だ。まだ幼さが残る中学3年生が、どんな娘に成長していくのかが楽しみだ。

       *(梅)*       *(桜)*       *(紅葉)*

午後から、千駄ヶ谷で開催中の大学時代の友人の個展を観に行った。
久しぶりに懐かしい仲間たちに会って、気分はすっかり女子大生。*(キラキラ)*
みんなの創作活動に大いに触発された。1月にグループ展を開くという友達の話を聞き、みんなで再会を約束して別れた。


*(音符)*白い色は恋人の色

10月16日(土)

今日は、午前中は前前任校の文化祭を観に行った。
当時1年生だった生徒たちが、今ではもう立派な最上級生。
私を見つけるなり、
「先生!僕のこと覚えています?」
と駆け寄ってきてくれたが、名札のある生徒は、面影をたどって、思いだすことはできたが、名札のない生徒は、全く名前が思い出せなかった。
でも、そういう生徒ほど、美術の授業でやんちゃだったので、面影や、一緒に土器やお誕生月のカレンダーを作った時の様子を思い出すことができた。

美術や、技術家庭科の授業で制作した作品なども展示してあり、その名前を見ると、やはり私の頭の中に浮かぶのは、中学校1年生の時のままの彼らの姿だ。
女子はそのままの面影で、大人っぽくなった感じだが、男子は20センチ近く身長が伸びた生徒や、メガネをかけたり、髪が伸びたり、声が低くなっていたり、その成長ぶりに、2年間の時の流れを感じた。

合唱は、どのクラスも頑張っていた。
1年生は元気いっぱい。幼さが残る可愛さの中に、はじめての合唱コンクールに一生懸命取り組んできた様子が感じられた。
2年生は、3クラスとも、『川』をテーマにした歌だった。川の一生に自分たちの学校生活を反映させて、気持ちのこもった歌い方で、感動した。
3年生は、人生や、世界平和など視野を広く持った内容の歌で、歌詞の内容やその背景の複雑さに加えて、音取りの難しいアカペラ部分のある曲を選んでいた。
どのクラスも、『最後の合唱祭』ということを意識して心を込めて歌っていた姿に、涙が出てきた。

ホールの出口で、退場する3年生たちに
「歌、良かったよ!みんな、成長したね。受検がんばってね!!」
と声をかけた。
懐かしい学び舎も、3年生たちが卒業したら、訪れることもなくなるのかともうと、さみしい気持ちにはなったが、この学校で過ごした思い出は、私の中に大切な宝物としていつまでも輝きつつけていくだろう。

     *(音符)*          *(音符)*          *(音符)*     

夜、『ラピスラズリ』(リンク集参照)のライブを聴きに行った。
今宵の企画は、ライブハウス『サンライズ』のマスターも参加しての『加藤和彦特集』だった。
昨年10月17日になくなった加藤和彦さん。マスターは加藤氏愛用のギターで代表曲を歌ってくれた。
『白い色は恋人の色』『イムジン河』『あの素晴らしい愛をもう一度』
私が小学生の時に聞いた懐かしい歌たちは、マスターたちの青春の歌だったのだろう。
当時、発売禁止となったという『イムジン河』は、もしかしたら、今ならもっとたくさんの人たちに受け入れられる歌ではないだろうか…。
『ラピスラズリ』編曲のおしゃれな『帰ってきたヨッパライ』が面白かった。同じ歌でもアレンジや歌い方で、こんなに印象が変わってしまうなんて、驚き!*(シャイ)*

私は高校時代、サトーハチロー作詞 加藤和彦作曲『悲しくてやりきれない』が好きだった。
改めて、加藤氏のご冥福を祈る。


*(パー)*東大寺大仏展

10月15日(金)

今日は、上野国立博物館で開催中の東大寺展http://todaiji2010.jp/index.htmlを見た。

さすがにあの巨大な大仏は来ていなかったが、実物大の右手のレプリカが展示されていた。

国宝の八角燈籠や、釈迦誕生仏をはじめ、今回が最初で最後の様な展示物がたくさん来ていた。
11月2日からは、正倉院宝物の展示もされる。大仏開眼供養会の際に大仏の瞳を描く構想の筆につないだ紐も展示されるので、来月また観に行こうと思っている。

私は、美術の授業や修学旅行の事前授業などで、『100倍楽しむ仏像の見方』を教えてきた。それなりに勉強はしてきたつもりだったが、今回、大仏建立当時の貴重な資料の展示を見て、涙が出てきた。

聖武天皇や光明皇后の理想、大仏建立のために奔走した行基をはじめ、7年もかけてこの壮大で過酷なプロジェクトに参加し、犠牲となった人々…。
山を削り、木を切り、作業中の事故や、鍍金の溶剤として用いられた水銀の中毒により多くの人命が失われたとも言われている。

やがて人々は、水銀で汚染された奈良の地を捨て、平城京へと移っていくのだ・・・。

また、大仏建立の悲劇はそれだけではなかったことを今回知った。

当時、陸奥で金鉱が発見され、13キロもの金塊が献納された。
それが大仏建立を実現させる要因の一つとなった。
それは、以前、私の祖母の実家の近くにある『天平ろまん館』http://www.tenpyou.jp/を見学に行った時に聞いていた。

でも、それは後に、陸奥では金が取れるという評判となり、『蝦夷征伐』という大義名分の下、罪もない陸奥の人々を苦しめ、その地を侵略されるという、新たな悲劇を生み続けていく要因ともなっていくのだ。

あまねく人々を照らし、救うという盧舎那仏の名を持つ、7年がかりで出来上がった大仏は、その様子をどんな思いで見ていたのだろうか・・・。


*(鉛筆)*東大寺大仏展勉強会

10月14日(木)

今日は、仕事が終わった後、早めの退勤をさせてもらって、東京の四谷まで東大寺大仏展にちなんだ勉強会に参加しに行った。

今回は大仏の建立に至る経緯や、その後の歴史(2度の焼き打ちや震災に会って、どういう修復作業が行われたか)、鋳造法などについて学んだ。

勉強会もこれで7回目ぐらい参加になるが、だんだん毎回参加しているメンバーの方とも顔見知りぐらいにはなってきた。
今回、そのメンバーの中でも、大変な勉強家の方とお話をする機会があった。

私より年配の方で、家から5分のところにある図書館に通って、『写教』のように『写本』をしているのだという。それも全部手書きで!
その今年の2冊目だというノートを見せてもらったのだが、びっしりと書き込まれたうえに、分厚いのだ。

「人間はいつから文明や文化というものを持ったのだろう?と疑問がわいて、調べだしたら、美術史を勉強するのがおもしろくなっちゃって。
この文明が栄えた時代、他の国はどんな時代だったのだろう?
この文明はどんなふうに栄え、衰退し、他の国にどんな影響を与えたのだろう…。
歴史を学ぶと、必ず、政治が絡んできて、いろんな法律が出てくるのが面倒だけど、文化を学ぶにはそういうことも知っておかないとね」

彼女の話を聞いていると、まさに、歴史は『タピスリー』なんだと思う。
縦糸と横糸が複雑に絡み合い、壮大な歴史絵巻を織り成すような…。

そして、勉強って本来こういうものなのだろうと思った。
『なぜだろう?どうしてだろう?もっと知りたい』
という思いから、自分で調べたり、実際にそれを確かめるために、自分の足で出かけたり、自分の目で見たり、聞いたり。
その道の専門家の本を読み、講義を聴き、さらにその知識を深めていく。
時に、自分の勉強した内容とその力を試すためのテストを受けてみたり、資格を取ってみることもあるだろう。
でも、そこがゴールではない。学習意欲は、新しい知識を得ることで、常に活性化し、生きがいとなり、喜びとなる。

一生勉強。一生青春。

最近、学習意欲についてモチベーションが下がってきている自分に、喝を入れられるような出会いだった。
私も彼女のように年齢を重ね、豊かな人になりたい。
頑張ろう!!

明日、東大寺展に行く。


*(音符)*文化発表会

10月13日(水)

今日はいよいよ合唱発表会だ。
市民音楽ホールに現地集合し、開場時間まで、隣接の公園でクラス練習をした。
私も指揮者が打ち合わせで抜けたクラスの指揮を振って、一緒に練習に参加した。

そして迎えた本番。
1年生は1年生なりに初めてのホールでの合唱コンクールで、元気な歌声を発表することができた。
2年生も、女子が男子の半分しかいない学年にもかかわらず、良くがんばって歌っていた。
3年生は、朝や帰りのHPの時間、朝練、休憩時間、昼休み、放課後、いつもいつもどのクラスも歌っていた.
その思いと練習の成果が十分発揮できていた。どのクラスが賞を取ってもOKなような歌声で、感動した。

発表会が終わって、賞が決まり、朝、練習していた公園で帰りの会をした時のこと。
ほとんどのクラスが、さようならをした後、三々五々帰路についている中、3年生の『決意』を歌ったクラスだけが、担任を囲んで歌っていた。
賞を取るために必死で練習する歌とは違い、もうこれで中学校の学校行事は終わり。明日から受検勉強一色になる。このクラスで歌うのはこれが最後。先生、クラスの皆、ありがとう。卒業まで後5カ月、みんなで受検がんばろう!・・。
そんな思いが伝わってくるような歌い方だった。

1年生たちを引率しながら、その歌声を聴いた。
どんな立派なステージや上手な歌声よりも、いいお手本を見せてもらい、聴かせてもらった。

この3年生たちが歌う卒業の歌が今から楽しみだ。
それに負けないくらい在校生たちが贈る歌も、いい歌声で歌えるよう、がんばって指導していきたいと思った。



*(シャイ)*フロッタージュ(こすりだし絵)

10月12日(月)

1年生の授業で、『フロッタージュ』という手法を教えた。

凸凹した物の上に、薄い紙を置いて、その上から鉛筆でこすりだす手法だ。

コインや落ち葉や浮き彫りになっているロゴマークなど、こんな単純な方法で、リアルに物の形や文字が写し取れることに、大喜びしていた。
中には10円玉を使って、0のところだけを何回もこすりだして、
「先生、見て見て!100000円硬貨だよ!」
と、横長のコインを捏造(?)したり、
色鉛筆でこすりだして、ピンクのコインや緑のコインなどカラフルなコインをたくさん作っている生徒もいた。
茶色でリアルにこすりだした10円玉を切り取って、まるで、そこに10円玉が落ちているようにいたずらを仕掛ける生徒までいた。

給食の時間に
「先生、美術って面白いね。今度はどんな手法やるの?」
「私、7月生まれだけど、どの手法を使ってカレンダー作ろうかなあ・・・」
「え?○組って(クレヨン忘れが多くて)まだスクラッチやってないの?かわいそう!あれって、ハマるよね~!!」
などの話で盛り上がった。

4月当初、「絵が苦手。」「絵具の色が混ぜられない。」「上手に形が描けない」「美術が嫌い。」「鑑賞なんて興味ない」・・・・
と、「私にけんかうってる?」様なアンケートの回答を書いてよこした生徒たち。
『方程式』の文字を見ただけで、とうつろな目で机に突っ伏してしまう生徒が、目をキラキラ*(キラキラ)*輝かせて独自の手法を編み出して、面白い作品を作っていくのを見るのは、こちらも大いに刺激を受ける。


さて。来週は、3クラス合同の美術の時間を作ってもらい、『土器の鑑賞会』をやる。
みんなはまだ全員が自分の土器の焼きあがりを見てはいない。土べをしっかりつけていなかったために部品が取れたりして、完全体で焼きあがっていなかったり、名前がなくて誰のか分からない土器がたくさんある。
それらを3クラス分並べることと、そのばらばらなパーツをボンドで修正してあげることを考えるだけで、気が遠くなるのだが…。
そこまでやって、『土器の授業』だ。がんばろう!!



*(映画)*『大奥』と『悪人』


10月11日(月)*(日本)*体育の日


朝、長男、長女、妹を駅まで送り、末娘は模擬テストへ…。

体育の日はやっぱり晴れる*(晴れ)*んだなあと感心しながら、盛大に洗濯と布団干しをした。

本当は、昨日までの雨も上がって、今日は絶好の『草取り日和り』なのだが…。
月曜日で祝日。誰の昼ごはんの心配もしなくていい。なんてったって、映画館のレディースデイだ。

誘惑に負けた私は、なんと2本の映画をはしごしてしまった。
『大奥』http://www.tbs.co.jp/movie/ohoku/

『悪人』http://www.akunin.jp/index.html#/TopScene

どちらも現在上映中の話題作なので、ここでネタばれになるようなコメントや、私の主観的感想は控えようと思う。後日リンク集のブログにレビューを書く予定。

今週のまとめ日記

2010-10-10 21:28:00 | 徒然なるままに
今週も『まとめ日記』行ってみようかぁ~!

*(バスケ)*バスケと*(音符)*『金井信のマジカルピアノコンサート』

10月2日(土)

今日は、現勤務校男女と前任校の男子バスケ部が、丁度同じ会場校で試合があるというので中学校バスケットボール新人大会の応援に行った。

久しぶりに会った教え子たちは、みな身長が伸びて、中学2年生らしい姿になって一生懸命戦っていた。
私の頭の中では、ずっと中1の時のまだあどけなさを残しているイメージだったのだが…。

第1試合目は、前任校ということもあって、大人しくしていたのだが、第2試合で負けが混んできてからは、黙っていられず、大きな声で応援してしまった。
結果は負けてしまったが、みんなの成長が見られる試合ぶりだった。みんな、3カ月後の大会でのリベンジを誓ってくれた。

我が校は、女子は初戦で敗退してしまったが、男子は100点ゲームに近い試合で翌日にコマを進めた。
新人大会は2年生が中心で、授業を持っている生徒は選択美術だけなので、ほとんど名前を知らない生徒たちだったが、体育祭のソーラン指導効果で、会場に行ったら、みんな挨拶をしてくれたのがうれしかった。

     *(バスケ)*       *(バスケ)*       *(バスケ)*       *(バスケ)*       *(バスケ)*


子どもネット八千代主催の『金井信のマジカルピアノコンサート』を聴きに行った。

同じ歌でもアレンジの仕方でいろいろなイメージに変身するんだなあと感心した。

2部では、休憩中に寄せられたリクエスト曲に次々応えていくレパートリーの広さに驚いた。
まるで人間ジュークボックスだった。

エンディングに演奏された『あの日から』という曲が印象的だった。
2001年9月11日の同時多発テロ事件の日、このままではいけない、でも、自分は何をすればいいのだろう、何ができるのだろう・・・
そういう思いで作ったという曲だった。
聞いていて、すごく胸に来るメロディーだった。

金井さんは、ステージから子どもたちに向けて自分がどうしてピアニストになったのかを語り、
「僕は、3度のごはんよりピアノが好きです。みんなも何か夢中になれること、時間を忘れるほど好きなことを見つけてがんばってくださいね」
とメッセージを送っていた。

ロビーのCDを販売しているコーナーで、小学生の男の子が、お父さんに、
「『ヘイ・ジュード』が入っているのはどれ?」
と聞いていた。
コンサートの中で、ポール・マッカートニーがジョンレノンの息子のために作った歌だという紹介があった。
男の子は、その曲を聞いて何かを感じ取ったのだろう。
お父さんもうれしそうに、一緒に選んでいた姿が印象的だった



10月3日(日)

今年最後の梨を買いに、前任校の教え子の梨園に行った。

行く途中で、ラーメン屋に寄ったところ、今年の卒業生たちに会った。
みんな私のことを覚えていてくれてうれしかったが、高校生になった彼らは、なんだかずいぶん大人っぽくなっていた。
夏休みに梨の選果場でバイトして、10万円稼いだという教え子に、よくがんばったとほめてあげた。

やんちゃだった教え子ほど、お互いに印象深いのか、卒業してからもどこかで会ったりすると、向こうから声をかけてくれる。
わたしも彼らと丁々発止やっただけに、よく覚えている。
彼らが新しい世界で、生き生きと自分らしく生きて行ってくれればと思う。
いつか、ふっとした時に、美術で一緒に作品に取り組んだことや、私が話したことを思い出してくれるといいな…。
週に1コマという少ない授業だったけど、中学の時にこんな美術の作品作ったり、こういう作家と絵を鑑賞したっけ…。
なんて言うような、いつまでも印象に残るような授業をやっていきたいと思う。

今年最後の梨・新高はとても美味しかった。
今年は雪や雹の被害、炎暑、水不足の後の大雨など、梨農家にとっては試練の年だった。
来年は天候に恵まれて、美味しい梨がたくさんとれますように…。



10月4日(月)

今日、1年生の美術の時間に、クロッキーのモデルをやった。
本当はスクラッチをやる予定だったのだが、またしてもクレヨンを忘れてきた生徒がいたので、急遽クロッキーに変更したのだ。

まずは、頭身の取り方の説明をして、
「私の場合、6頭身しかないからね。八頭身に描いても、四頭身に描いてもバツですよ。それから私はズングリムックリのポッコリお腹だから、ナイスバディに描いてくれても『誰それ?』って感じだからね。でも、雪だるまみたいには描かないでね。」
そして20分。けっこうみんな集中して描いていたと思う。
ところが、私がモデルをやっているということは、そこから動けないわけだ。
それをいいことに悪さをする生徒も出てくる。
今日のクラスは、クレヨンの忘れ物を2度もする生徒たちがたくさんいるだけあって、ちょっと大変だった。
それでもまあ、対象をよく見て鉛筆を走らせているだけでも良しとしようか。


10月9日(土)

今日は、明日の末娘のピアノの発表会を聴きに、長男、長女が帰省し、久しぶりに兄妹3人がそろった。
末娘は受験勉強もピアノの練習もそっちのけで、お姉ちゃんの部屋を掃除していた。兄ちゃんの部屋は・・・*(いっぷく)*

夜は、みんなですき焼きを食べた。
一人暮らしの長男、長女は鍋物なんてあまり食べられないだろうと思ったのだが…。

(あとで、長女が
「家に帰って来たときは、鍋物が多いけど、普通にママがいつも作ってくれるごはんが食べたい」
とブログに書いていたことを妹から聞いた。)

食後にみんなで『極楽湯』に行くことになっていたのだが、みんなお腹がいっぱいになりすぎて、マッタリしてしまい、これから銭湯に行くのはおっくうになったので、お風呂には明日『朝風呂』に入りに行くことにした。
ピアノの発表会当日に、朝風呂とは…。大丈夫かぁ?ピアニスト!

末娘は仕事でなかなか帰れないお姉ちゃんにどんなにか会いたかったのか、一緒のベットで眠っていた。
二人とも私より身長があるのに、あの狭い子供用2段ベットは窮屈だろうに…。

子どもたちが家にいる…こんな当たり前のことが、この1年間で、とても貴重な希少な時間になってしまった。

早く子育てから解放されたいと思っていた時代が、実はとっても贅沢で幸せな毎日だったということを、改めて思い知らされる。

まだ中学生の末娘も、後3年もすれば私の下から巣立っていくのだろう。かつて私自身がそうだったように…。

毎日ケンカばかりしているけれど、このかけがえのない日々を、健康で明るく一緒に過ごしていこう。
受験生の母でもあることを自覚して、その日の仕事は手早く片付けて、早めに帰宅できるように心がけよう。
「ママの得意料理って、なんだっけ?」
なんて言われないように。
一緒に台所に立つ時間を大切にしよう。



*(温泉)*とピアノの発表会*(音符)*

10月10日(日)

昨夜遅く勢ぞろいした子どもたちを連れて、朝から『極楽湯』*(温泉)*に行った。
もちろん長男は男湯だが、娘たちと一緒にお風呂に入るなんて何年振りだろう。

午後からは末娘のピアノ発表会。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも来ているというので、緊張したのか、普段以上にトチってばかりだったが、何とか弾き終えることができた。
危なっかしい弾き方ではあるが、中学生になっても、部活や勉強と両立させながらも、9年間習い続けて来たからこそ弾ける曲であり、彼女の努力は素晴らしいと思う。
と同時に、ここまで娘をご指導し、励まし続けてくださったピアノの先生に、心から感謝したい。

娘が、どこまでピアノを習い続けるかは分らないが、音楽が彼女の『生涯の友』であるためにも娘が私以外の大人で、娘の成長を見守り、彼女を理解できる先生がいて、娘が心を開ける居場所としてのピアノ教室は、私たち母子にとってもありがたい存在だ。

長男、長女もピアノを習っていたが、それは彼らの成長の中でとても大切な養分になっていった。
末娘はどんなふうに音楽と関わっていくようになるかわからないが、まだしばらくは彼女の奏でるピアノの調べが我が家に響くことを楽しみたい。

今週もまとめ日記

2010-10-01 22:12:00 | 徒然なるままに
ああ、今週も波乱万丈な一週間だった。
今日から10月だけど、9月にさかのぼって一週間を振り返ってみよう。


*(温泉)*お風呂が壊れちゃったよ~*(泣く)*

9月26日(日)

朝、残り湯で洗濯をして、朝風呂に入るという娘のために、風呂の水を張っている最中に、コンピューター制御のお風呂が停止してしまった。
ディスプレイの表示が消え、給湯ができなくなってしまったのだ。

点検してもらうのは火曜日になるとのこと。それまでは銭湯通いだ~*(ダッシュ)**(温泉)*

明日は母の誕生日ということで、馴染みno梨園に旬の梨『新高』を買いに行った。
そこで聞いた気の毒なお話…。
今年の猛暑は、果樹農家にとっては致命的な猛暑だった。
千葉の梨は、春の花の時期に雪に降られ、めしべが膨らみ、摘果直前の時期に雹や霙に見舞われ、前代未聞の炎暑。幸水・豊水の時期は水不足で、収穫量は減り、収穫できても小ぶりなものが多かった。その上、雹に当たった梨はその部分だけ凹み、選果ではねられてしまう。
9月に入り、台風とともにやってきた突然の大雨は、小ぶりながらも硬い皮で覆われた梨が一気に水を吸い上げたために、お尻の皮が避け、そこから黒くなって到底売り物にならない。

直売場に並ぶ見事な梨は、本当に奇跡の梨かもしれない。たとえ、1個当たりの単価がいつもの年より高くても、それは当然だと思った。

その新高の収穫が今週いっぱいで終わるかもしれないという。
いつもなら10月中旬ぐらいまで美味しい新高が食べられるというのに、今年は10月初めで店仕舞いだという…。

来年は今年の分以上、美味しい梨がたくさんとれますように・・・と挨拶をして母への贈り物の梨を注文して帰った。

     *(温泉)*        *(温泉)*        *(温泉)*        *(温泉)*     

夜、娘と『極楽湯』という銭湯に行った。
いやー、1回で750円?!と値段にびっくりしたが、いろんなお風呂があって、こりぁーなかなかいいもんだった。

なんてったって、お湯の水面に浮かぶ薔薇の花*(バラ)*のバラ風呂*(温泉)*

ジャグジ―やら炭酸風呂やら水素風呂、電気風呂、サウナ2種類、うたた寝風呂、極めつけは四季の植栽が施された露天の岩風呂*(ハート3つ)*
今はまだ残暑で植物は緑で花も咲いていないが、秋が深まればイロハモミジが色づき、春にはモクレン、初夏にはアジサイが目を楽しませてくれるのだろう。
桜がないのは、花が散った後の毛虫を避けてなのだろうか…。残念だ。

娘に
「ママと一緒にお風呂に入るの久しぶりだね」
なんて言われ、風呂が壊れたとはいえ、こういうのもたまにはいいかなと思っていたら、銭湯にハマってしまった娘はその後延々と湯巡りを続け、「龍馬伝」見たさに早々に上がっていた私がすっかり湯冷めするまで上がってこなかった。
おかげで「龍馬伝」の前半は見そこなってしまった…。

それにしても、この銭湯通い、いつまで続くことやら…。



*(本)*朗読劇『この子たちの夏』

9月27日(月)

5時間目の学活の時間、国語科の先生方と図書館司書の先生、演劇部の2年生、そして私というメンバーで、被爆者の手記を読む朗読会をやった。

『この子たちの夏』と題されたその手記の台本は、8月6日の広島と8月9日の長崎に原子爆弾が投下された時のことを、生き残った人たちが思い出して綴った体験記だ。
台本を頂き、朗読の練習をしている時から、もう、涙と鼻水で大変だった。
劇団養成所時代の恩師に、
「泣きながら読んでもいいから、何を言っているのか聞き取れるように、はっきり、ゆっくり読めばいいよ」
とアドバイスを受け、練習してきた。

本番、生徒たちの前で生徒たちの表情を間近に見ながら読むと、この子たちと同い年の時に被爆した人たちの手記や、その母たちの手記の文面があまりに切なくて、涙をこらえるのがやっとだった。

自分の番の時は、読むことに集中して泣かずに読めたのだが、他の人が読んだ文章の中で、あの日、登校するのをぐずっていた幼い息子に向けて、
『芋ばっかり食べさせて死なせてしまった・・・。腹いっぱい食べさせて、思いっきりだきしめてあげたい』
というお母さんの言葉に、先日の我が息子が思い出されて、不覚にも涙がこぼれてしまい、止まらなくなってしまった。
後で、演劇部の生徒たちに
「先生が急に泣き出したので、びっくりしました」
と言われたのだが…。

5時間目ということで、給食でおなかがいっぱいで眠気との戦いだった生徒たちも何人かいたが、大抵の生徒たちは真剣に聞いていてくれた。

朗読劇が終わって、図書館司書の先生が、アメリカ軍の従軍カメラマン・ジョー=オダネル氏が原爆投下直後の広島や長崎を撮影した写真集『トランクの中の日本』を紹介したところ、たくさんの生徒たちがその写真集を見に集まってきた。
特に、死んだ弟を背負った小学校低学年ぐらいの少年の直立不動の姿の写真について、私が
「この子は、この後、弟を火葬し、最後の骨が焼け落ちるまで涙一つこぼさずこの姿勢のまま見つめ続け、燃え尽きるのを見届けると振り返りもせずに立ち去ったのだそうです。ジョー=オダネル氏はその一部始終を見ていたのだそうですよ」
と説明した。
また、会場内に展示してあった写真資料についても、
「このお米が真っ黒になっているお弁当箱は、子どもに届ける途中だったのか、お母さんの懐の中で一瞬にして炭になってしまたんだね。
ドロドロに溶けた瓶、ガラスがドロドロに溶けたり、瓦が熱で沸騰したように泡立つ熱ってどのぐらいの温度なんだろうね。
直下で原爆を受けた人は、一瞬にして道路や壁のシミになって跡形もなく蒸発してしまったんだよ。」
子どもたちは食い入るようにその写真に見入り、私の話を聞いていた。

今週、2年生たちは国語の教科書で戦争について学び、社会科では第2次世界大戦について学ぶことになっているそうだ。
今回の朗読会が、その一助となってくれることを願う。



*(温泉)*お風呂取り換え*(涙)*

9月28日(火)

今日、風呂の故障の点検に来てもらったところ、それは設置してから13年経ってしまった部品の腐食が原因とのことだった。

3ヵ所の故障で部品取り寄せなどで、6万円かかるとのことだった。
6万円も出して、3ヵ所を直したところで、1年後、2年後には別の場所が調子悪くなり、その都度直し、そのうち部品も製造されていなくなると最後は取り換えになるのならば、5年保証の新しいものに取り換えてしまう方がいいのでは?
ということになり、修理も買い替えもちょっと待ってもらうことにした。

どうせ買い替えになるのなら、いろいろ吟味して、見積もりを取ってからと思いながら、なかなか時間がない。
エコキュートがいいというが、40万円もする!
う~ん・・・。だんだん寒くもなってくるし、毎日銭湯通いも大変だが、台所も洗面所も全部の急騰でお湯が使えないのは非常に不便だ。

今まで、スイッチ一つでお湯が出る電化生活に慣れていたので、故障して初めて、そのありがたみを痛切に感じる。

それにしても、家を建てて10年もたつと、そのころ新品でそろえた電化製品が次々故障して毎年何かしら買い換えて、物入りでたまらない*(汗)*
来年は何が故障して取り換えになるだろう・・・*(青ざめ)*
そのつもりでお金をキープしておかなくっちゃ*(ショック)*


*(学ラン)*反抗期?突きつけられた問題集

9月29日(水)

今日は、1年2組の美術の授業が2時間続きであった。
前回2人クレヨンを忘れてできなかった「スクラッチ」。今日は全員持ってきたので、楽しくバッチリできた。
スクラッチのおもしろさにハマっていた生徒は、休憩時間そっちのけで描き続けていた。
2時間目は、にじみ・たらしこみとドリッピング。
ストローを使っての吹き絵にも夢中になっていた。

モダンアートテクニックは、美術の苦手な生徒も、意外な発想やハマると楽しくなることで、けっこう意欲的に取り組める課題だ。

ところが。昨日、別のクラスで『ぼかしと星飛ばし』を教えていた時、後ろの生徒に質問を受けたので、前の生徒にも説明をした時、その前の席の生徒に、
「ところで、さっきからあなたは後ろばかり見ていて、スケッチブックも開らいてなければ、パレットも出ていないのはなぜ?忘れ物はしていないみたいだけど?」
と聞くと、
「絵具がもったいないんで」
という。
他人がやっているのを見ればやり方は覚える、ということなのだろうか。
「今は練習の時間なの。水分量の加減や、紙質や絵具の濃度との関係、色合い、筆遣いなんか、練習しなければわからないんだよ。練習のうちに失敗しておくことも大切な経験なの。失敗からもたくさん学ぶことがあるの。人のやり方を見るのも大事だけど、自分でやってみなくて本番うまくできるわけないじゃない」
といっても、本人は不服そうなので、
「あなたがこの1時間何も取り組んでいないということは、たとえ、本番の作品が上手く出来ても『A』はあげられないよ。」
と言うと
「いいですよ。成績下がっても」
という。
「わかった。では、あなたがそう言っていたということを担任の先生と顧問の先生にお話しして、あなただけ居残りで作品を仕上げてもらうことにするね」
と言った。

彼はしばらく考えていたようだが、みんなが後片付けを終わるころに、一応は今日の課題をささっと終わらせてはいたようだ。

技能教科は時として、こういう意識を持っている生徒に出くわす。
受検には関係ない教科だと思ってでもいるからだろうか…。
それにしても、彼はまで中学1年生だ。受検を意識するにはまだ早い時期ではあると思うのだが…。

でも、生徒のせいにする前に、私の授業のやり方に問題はなかっただろうか・・・・。
大抵は私がやって見せたり、参考作品を見せると、みんなやりたがり、うまくできないとできるようになるまで一生懸命やってきたり、私に「手本をやって見せて」とせがんだりしてくるのだが…。

彼にとってはすでに知っていてできる手法だったのか、絵の具がもったいないという気持ちが勝るような程度の興味ない手法だったのか・・・・。

これは私に突きつけられた問題集だと思った。
今まで通りのやり方でいいのか?
生徒をその気にさせて、一生懸命取り組む気持ちになれるような動機付けや導入の仕方がまだまだ足りないということなのだろう。

次回の彼がどう出てくるかはわからないが、最終的には、
「最初は絵の具がもったいないとバカにしていたが、やってみるとけっこう難しくて初めは上手にできなかったけれど、いろんな手法を学んで、思うような作品に仕上げることができてよかった」
というような感想が彼から聞くことができるよう、自分自身も精進しよう。


*(星)*夜空に光る星と月をBOX ARTに・・・
 
9月30日(木)

今日は、2、3年生の選択美術の作品提出日。
なかなか全員の作品がそろわない中、自主的に朝早く来て作品作りを申し出た生徒の指導にあたった。

2年生はCDジャケットデザイン。3年生はBOX ART。明日の審査会に何人が間に合って提出できるだろうか…。

3年生の中に、1人、完成の目処がつけられない生徒がいたのだが、朝早く登校して、一生懸命星空作りをやった。
やりながら、部活の話になり、私が中学生の時は卓球部だったことを言うと、
「僕の父も卓球選手で、国体に行きました。」
と話してくれた。
私は彼を4月に受け持ってからその時まで、彼の声を聞いたことがなかった。
昨日の3年の選択美術の時間に、みんなの作品が次々に仕上がっていく中で、思うように作品が進まなくて、困っている彼に、
「残ってやっていく?」
と声をかけたのだが、午後から臨時の学年会議が入ったりして結局相談に乗ってあげたり、指導することができなかった。
美術室を閉めに来た時に、仕上がらなかった何人かは
「明日の朝一に提出します」
と言って帰って行ったのだが、彼は自分では何も作業を進められなかったまま、立ち尽くしている感じだった。
下塗り作業を済ませてから
「ごめんね、こっちに来てあげられなくて。明日朝早く来れるようだったら、このつづきやって仕上げよう」
と言うと、ほっとしたような顔をして帰って行ったのだった。

で、今朝の話に戻るのだが、作業の半分は一気に進んだものの、アクリル板へのステンシルがなかなかうまくいかない。
「部活引退しているのだから、放課後も残れるよね?」
という話をしているときに、卓球の話になったのだった。

職員室に行ったときにその話をしたら、やはり、他の先生もめったにその子の声を聞かないという。
おそらく、質問をすれば答えはするのだろうが、自分から話しかけるとか、話し出すということはないらしい。

星空の下塗りが成功して、教室に戻る時の彼の笑顔は今まで見たことがないような笑顔だった。

放課後、選択美術の2年生と作品を制作していたのだが、3年生の彼がやってきたのは下校完了10分前だった。合唱コンクールのクラス練習で、こちらに来られなかったのだという。
「明日も早く来れる?」
と言うと、ほっとしたような顔で大きくうなづいた。
2年生たちも、
「おれたちも来ていい?」
「もちろん!」
「これで『C』にはならない?」
「ここまで仕上げてあと一息んところまでがんばったあなたたちに「C]なんてつけないよ。」

やっと彼らと気持ちが通い合ったなあと思ったら、前期の選択美術は今日が最後だった。
提出してくれた作品は、大事に作品展の出品や展示をしてあげようと思う。

後期の選択美術の生徒たちとは、3月までの付き合いになるのだから、もっと早くにいろんな話ができるように、積極的に話しかけるようにしよう。


*(チョキ)*小・中学校の図工・美術作品展の審査

10月1日(金)

今日は午後から、近隣の小・中学校の図工・美術作品展の審査と研修に出席した。

この日のための出品用作品審査はけっこう大変だった。
毎晩9時過ぎまでかかって作品を選んだ。
特に1年生の土器作品は、焼成から帰ってきたものを生徒一人一人の作品にまとめるのは気の遠くなるような作業だった。
なぜなら、焼きあがってきた作品の大半は、パーツがバラバラだったり、割れや欠けがあって、その一つ一つを見つけては完全体にするのが大変だった。
なんてったって、名前がないのだ。ドべをきちんとつけて貼りつけたりとりつけていないから、探し出すのには本当に苦労した。まるで古代遺跡の発掘作業みたいだった。

審査会では1年生の作品6点から4点が特選に選ばれた。
2年生、3年生からは各1点。3年生で選ばれた作品はBOXARTだった。

来週は、みんなの作品を校内に一気に展示して、たくさんの生徒に鑑賞してもらおう。

1年生は土器の焼きあがりをみんな心待ちにしている。
展覧会に選ばれなかった生徒は残念だったが、ぜひ、みんなで鑑賞し合い、早めに手元に帰して使ってもらおうと思う。

審査会では各中学校の優秀作品を見たり、担当の先生に課題の狙いや動機付け、評価の基準などいろいろなことを聞くことができて、とても勉強になった。
私の土器作りやBOX ARTはどこの学校もやっていないことだったので、みなさん興味を持って聞いてくださった。
特に、社会科の縄文・弥生時代を習う時期や地域探索の調べ学習に関連させたり、国立歴史博物館や加曾利貝塚見学に発展させた土器作りは好評だった。

時間数が限られ、一週間一コマ45分授業の中で土器作りをさせるのは、至難の業だが、出来上がった時の達成感には変えられないものがあることもPRした。

汚れることを面倒くさがって、絵の具や粘土を使わない授業が多くなってきている中、文字通り泥くさい美術をやっている私なのであった。
でも、子供のうちに泥んこ遊び、土いじり粘土づくりをさせるのは情緒的には必要なプロセスだと思っている。

なんて偉そうに…。実は私自身が土器作りが大好きなのだ。今回、先生方の作品も出品することになるというので、みんなの余って困った粘土で作ったトトロシリーズを出品しようと思っている。(気が向いたら画像アップしますね)