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交流

愛はみえる~全盲夫婦の“たからもの”~』(フジテレビ)再放送を見て

2010-08-30 22:06:00 | 徒然なるままに
8月28日(土)

今日、TVで『愛はみえる~全盲夫婦の“たからもの”~』(2009年6月28日(日)フジテレビ)の再放送を観た。
全盲の夫婦がハンデを乗り越えて子育てをしながら、奥さんは自分の夢だった歌の活動を続け、ご主人はその奥さんを、音楽の面からも同志として支え、父親として、また一家の主として自分の音楽の夢をあきらめて、鍼灸師として働く姿を見て、心から感動した。

『ハンデ』を乗り越えることは容易なことではない。
『ハンデ』を『ハンデ』としか思えないうちは、それを乗り越えるのは苦痛で、辛い試練として常に自分のストッパーや壁でしかない。
でも、その『ハンデ』を個性としてとらえ、そのハンデがあるからこそ、逆に得たものがあったことに気付いた時に、人は大きく成長し、『ハンデ』の代わりに失ったり欠落したものを、補って余りある『賜物』を得ることができる。
それを実感できた時、自分は一人で生きてきたのではない。たくさんの人の支えや愛情や理解や応援があって、今の自分があることに、感謝の気持ちがわいてくる。
大変なことや不自由なこともあるだろうに、いつも笑顔を絶やさず、周りを明るくする。その二人が奏で、歌う音楽は本当に素晴らしい。

お二人のまだ2歳のお子さんが、両親の障害に対して小さいながら気遣い、思いやり、
「僕の後ろをついてきてね」
と親の前に立って道案内をする姿には涙が出た。
年頃になって、周りの親と自分の両親を見比べるようになった時もその気持ちはきっと変わらないことでろう。
この子を産むとき、目が見えない子育てよりも、自分たちと同じ障害を持って生まれてきたら…という不安の方が大きかったご両親。
幸い、お子さんに目の障害は無いということが分かった時のご両親の喜びと安心はどれほどのものだったことだろう。
親子でギターやピアノを奏でる光景は本当に微笑ましかった。
ご両親の愛情を一身に受け、音楽に囲まれた環境ですくすく育つお子さんの成長が楽しみだ。

念願のCDデビューを果たした奥さん。ご主人とのハイタッチの手の写真がCDジャケットだ。
全盲という『ハンデ』があったからこそ出会えた人たちや、得る事ができたものが私の宝物と言えることこそが本物の『たからもの』だと思う。
このアルバムから流れ出る彼女の美しい歌声がたくさんの人を癒し、勇気づけ、聞く人みんなから愛されますように…。

また、ご主人が家族を守るために音楽の道を諦め、鍼灸師の仕事に専念する決意を語る時の彼の言葉は本当に力強く、見えない目にそのゆるぎない決意の灯を感じ、生き生きとしていて、まさに『男気』を感じた。

この素晴らしい親子に心からのエールを送りたい。


『たからもの~みえないけど、きえないもの~ 』■ 立道聡子 http://kakaku.com/book_cd_dvd/ss_0010_0002/0015/0001/ma_143412901/S9081623401/


これは便利!電子黒板

2010-08-29 10:07:00 | 徒然なるままに
8月27日(金)

今日は、職員研修だった。
各学校に配布された電子黒板についての使い方と実践例の説明だった。

装置自体は重いので、特定の教室でしかできないのが残念だが、使いこなせればすごく便利な黒板だった。

でも、現状はこの黒板を使わないとできない授業というのはあまりなく、機械が苦手な先生はぜったい使わないだろううなあと思われた。
実際にパソコンもビデオもDNDも使わない先生方が多い。
デジカメの取り込み方や画像加工もやったことがない先生もたくさんいる。
ワードやエクセルが苦手、お便りもレポートも手書きにこだわっている先生方もまだまだ多い。
そんな中で、また新たな電子機器は、目の前で使って見せられれば便利なことは分るが、それを使って生徒の前で授業をするにはかなり使いこなせられるようになっていないと、授業に支障をきたしてしまう。

私も、パソコンとプロジェクターを使って鑑賞授業をやる時は、初めの頃は何度も失敗をし、授業にも支障をきたして、生徒やお助けマンの先生方にどれだけ迷惑をおかけしてしまったことか・・・*(困る)*
でも、そのお陰さまで、きれいな画像や音声での鑑賞授業ができ、生徒たちにも満足してもらえ、PCが苦手な先生のサポートもできるようになっている。

今回の電子黒板も、ぜひ、授業に生かして使ってみたいし、生徒たちにも使わせてあげたいと思っている。
たとえば、夏休みに宿題に出した美術館や博物館のレポート。これをただ廊下に掲示するのではなく、スキャナーで取り込んで、電子黒板に反映させ、みんなの前で発表する。プレゼンテーションの練習にもなる。
電子ペンで文字を書くだけで、そのサイトが出現したり、ホワイトボード感覚で画像に書き込めたり、画像の拡大・縮小、部分的に隠したり、出現させたりなど、パワーポイントと併用させながら、とても面白いプレゼンテーションが体験できそうだ。

まずは、私がそれを使ってみせ、みんなの興味・関心、自分でも使ってみたいという意欲と、自分だったらこんなふうに使ってみたいという発想を引き出してあげたいと思った。

     *(カレー)*     *(ラーメン)*     *(そば)*     *(天丼)*     *(ウニ)*     *(トロ)*     *(お茶)*

昼食は、お弁当を持ってきていない先生方に呼び掛けて、みんなで昨日の和食屋さんにランチを食べに行った。
急にみんなで押し掛けたせいもあり、ご主人とおかみさんはてんてこ舞い。
天ぷらの揚げすぎで、店内は目が痛くなってしまうほどだった。
でも、子どもたちが卒業して何年もたっても、先生たちの中で、『おいしい和食屋さん』として語り継がれているのは、お店の人にとっては幸せなことなのだろう。
お勘定をすませた時、おかみさんが私に、
「ありがとう、ありがとう」
と何度も頭を下げてくださって、とても恐縮した。
おかみさんは学校が大変だったとき、PTA役員をやり、お嬢さんは生徒会の副会長だったそうだ。
ご主人は町内会で活躍し、学校にもたくさん協力をしてくださったそうだ。

学校は、今の職員や在校生とその保護者だけのものではない。
そこの卒業生や保護者、これから入学してくる生徒や保護者、そして、その学校がたっている地域の皆さんの理解と協力がなければ、成り立っていかないものだと思う。
修業時間内の生徒の安全は学校職員が守る。勉強もそうだ。
でも、登校前と下校後の生徒の生活を守るのは家庭であり、地域なのだ。
『学社連携』が叫ばれて久しいが、それは寺子屋の昔から、学制発布されたころも、当たり前にあったことなのだ。

我が校の学校目標に『ルネッサンス』という言葉が合言葉として出てくる。
『再生』を意味するこの言葉は、県内でも有数の文武両道の優秀校だった栄光の時代の勢いを再びという思いがあるのだそうだ。
そういういい時も、大変だった時も、そこに関わって一緒にがんばってくださった卒業生や保護者、地域の方々があってこそ、現在に至っているのだ。
自治会の偉い人や学校の管理職の交流はあるようだが、一般の方や、普通の職員とも交流は、あまり聞かない。個人情報の管理がうるさい昨今、そういうことはあまりない方がいいこともあるのかもしれないが…。

職員はたまたまその学校に赴任してきただけの人間で、その土地の出身者であることはまれだ。
でも、私はたった1年間の年間講師だが、赴任先の学校はもちろん、生徒や先生方に1日も早く慣れ、その土地になじむようにアクティブに行動する。
それはその土地を離れてもなおずっと続いている。
そこは、私の第2、第3、第4・・・・の心の故郷になっている。
私は、同僚の先生方や、生徒たちにも育てられているが、保護者や地域の方たちとのかかわりからもたくさんのことを学び、体験させていただいたことも、教員としての成長に大いに影響を受けていると思う。

逆の立場で言えば、自分や子どもの母校は、卒業したらなかなか接点がなくなってしまうが、地域にも関心があり、やる気満々の先生が赴任してきてくれ、『おいしいお料理を食べさせてくれるお店』私だったらだと勧められて食べに来てくれ、翌日には友達連れてまた来てくれるなんてうれしいなぁ。

給食が始まったらなかなか食べに来れなくなるが、今度は冬休み、冬ならではの旬のお料理を食べに来ようと思う。

♪冷えすぎちゃって困るの~

2010-08-28 08:09:00 | 徒然なるままに
8月26日(木)

今日は、職員室で1日中事務作業と始業式に配る学年だよりを作成していた。
そうしたら、冷える冷える*(青ざめ)*冷房の効きすぎで足の骨まで痛くなるほどだった。
この冷房は、職員室で仕事をする職員のためというよりは、暑い屋外や体育館で部活動を指導する先生たちのために冷やしているようなところがある。
かく言う私も昨日はそうだった。

昨日はサウナのような美術室で1日中生徒作品の土器の梱包作業をやっていて、熱中症になりそうなくらい汗だくで、のどはカラカラ、冷たい麦茶を飲みに職員室に帰ってくるたび、ひんやりした空気に生き返ったものだった…。

古い空調で微調整はできないようなので、冷えすぎたら手動で『送風』に切り替えるとかして何とかしのいだ。
昼食を食べに駐車場に出た時は、炎天下でも
「あったか~い*(酔払い)*」
と思ったのも一瞬で、何秒もたたないうちに、噴き出すように汗が出てきた。

     *(ジュース)*     *(水)*     *(ジュース)*     *(水)*     *(ジュース)*     *(水)*

昼食は、
「ご近所で美味しいランチが食べられるところは?」
という私の問いに応えてくださった同僚お勧めの和食屋さんに行った。
本日のお勧めの『鰯の卯の花寿司と米茄子の田楽』を美味しく頂きながら、この地区や学校のできたころから今までのお話をうかがって、とても参考になった。
お昼時の混んでる時間をはずしてきたのでほとんど私のための貸し切り状態だった。
「今度は友達誘って、またきま~す!」
と言って店を出た。
給食が始まったら、こんなふうに近所でゆっくりランチなんて食べられなくなるなぁ…。
2学期が始まったら、また戦争のような給食指導が始まるのか(10分間で食べるのだ*(汗)*早食いであのカロリーを食べるので太るわけだ・・・*(ジロ)*)まぁ、それも楽しいっちゃ楽しいんだけどね*(ウインク)*

午後からもひんやりした職員室で作業をしていた。
帰りはあまりに冷え切った体でだるくなったので、陶板浴に寄って骨の芯まで温まってから帰った。

    

生涯の友

2010-08-28 07:05:00 | 徒然なるままに
8月25日(水)

きょうは、夜に久々に子どもネットのサークル会を開いた。
先月で、子どもたちが受験生以上になった世帯は『卒業』して行った中で、残ったのは我が家ともう1世帯の2世帯だけになってしまった。

彼女とはこの町に引っ越してきてからの付き合いで、ずっと一緒にサークル活動をし、ソーランも彼女がいたからこそ6年間もたくさんのメンバーを抱えながらも続けられてきたのだ。

今、また二人でサークルをやっていくことになるのだが、お互いに仕事があり、子どもたちも大きくなり、いろいろな家庭の事情がありながらも、このサークル母子ともども貴重なつながりの場でもある。
これから新しいメンバーが入ってくることはないだろうが、現メンバーの子どもたちがこのサークルを母体としてがんばってくれている以上は、母たちもがんばって続けて行こうと思っている。

彼女は、介護士やダスキンの仕事をやりながら、ご自分のご両親の介護もやり、同居のご両親、病気のご主人のお世話までがんばっている。
その中で、3人の子どもを育て、特に3番目の6年生の男の子のサッカーの応援や合宿には、今年で最後だからと必ず参加している。

本当だったら、保育士としていつかは現場復帰したいという夢を抱きながら…。
でも、子育ても介護も、今しかできないこと。と、自分のやりたいことを優先するのではなく、母として、娘として、妻として、嫁として、やれることを精一杯頑張って尽くしている彼女。
それを今までは、苦労を苦労とも思わないような笑顔と明るさでアクティブにがんばってきた彼女だったのだが…。
今日会って、なんとなく、疲れているような覇気がないような感じがした。

自分を娘とは認識してくれないお母さん。自分も病気なのに、自分を夫と認識してくれない妻に会いたいというお父さんを連れて病院に行き、その両親に食事をとらせる娘。
そういう親子の食事風景も、そう長くは続かないことを予感しながら…。

介護の仕事も、仕事として割り切りつつも、その仕事内容のきつさもさることながら、日に日に弱って『退行』していくお年寄りに寄り添って介助をしてあげるのは気力も体力もかなりの消耗が激しいことだろう。

そういう母の姿を見て、彼女の長女は介護士になるための勉強をしているのだという。

彼女の生きる姿勢と頑張りには本当に頭が下がるし、尊敬する。
私が苦しい時、困った時、気が回らないとき、いつも助けてくれ、支えてもらってきた。
今でもおんぶにだっこ状態の時があるが、今日、彼女の置かれている立場と疲れた表情を見て、どんな小さなことでも、私にできることなら何でも力になりたいと心から思った。
そのためには、私自身も余裕を持たなくては。自分のことでいっぱいいっぱいで周りが見えない、相手を思いやれないようではだめだ。
たとえ忙しくても、それを前面に出していては、逆に周りや相手に気を遣わせてしまう。
子どもに対しても、
「最近、調子はどう?」
なんて感じで、相手が話を切り出しやすいように、またそれを受け止めてあげられるような懐の広さと深さを持てるようになりたい。

少し気持ちと時間の余裕がある時にでも、美味しいものでも食べに行こうね!
子どもたちがすっかり手を離れたら、一緒に旅行に行こうね。
これからもどうぞよろしく。

高校説明会

2010-08-26 20:10:00 | 徒然なるままに
8月24日(火)

今日の午前中は、娘の学校説明会に行った。
地図で見れば直線コースで、自転車で40分もあれば行けるところだし、車だと20分ぐらいで行けるところなのだが、学校説明会も、本番の入試も、公共交通機関を使っていくことになっている。
人身事故や車両点検などで電車は遅れ、3回乗りついで、結局1時間50分もかかって9時ぎりぎりに到着。
最後は炎天下、駅からダッシュだったので、私は会場の座席に着いてから、噴き出す汗と息切れと吐き気で息も絶え絶え状態だった。
30分ほどの簡単な説明で、あっさり、質問は質問コーナーへ、質問のない人は校内や部活動見学へとベルトコンベアー式に送り出されたものの、娘の友達が具合悪くなり、ひとまず保健室へ。
30分ほど校内を回り、ジュースを持って友達を迎えに行き、私はそこで別れた。

夜、帰宅してから娘に感想を聞いたところ、
「どんなに設備が良くても、私があの学校に通うことはない」
ときっぱり言い切った。

あまりにもマンモス校であるということと、単位制の学校なので、クラス活動がないのだ。
校内を回った時、教室内には冷房設備もなく、学級掲示物が1枚もなかった。
朝のHRと帰りのHRののためのクラス。授業は自分で作った時割をもとに、すべて移動教室で受けるのだ。
部活動にでも入っていなければ、自分が帰属する場がないのでは?と思った。

そういう学校が合う子には自主自立心が育って有効かもしれないが、うちの娘にはちょっと合わないかなあ…とは思った。

校内を回った時、かつての教え子の作品がホールに飾ってあり、なつかしく、うれしかった。彼女にとって、この学校での3年間が実り多い毎日であったことを祈る。

サッカー部に、この学校に進学した教え子がいるはずだと思い、尋ねてみたら、
「彼は4月にやめました」
と言われ、ショックだった。3年生の4月にやめるというのはそれなりの理由があったのだろうが…。
中学時代、グラウンドを元気にボールを追いかけていた彼の残像が懐かしく、悲しかった。この学校に合格したことを共に喜んだのはついこの間のことだったのに…。

高校選びは、偏差値や、進学率、部活動の成績だけではない。
自分がどういう高校生活を送りたいか、よく考えて、実際にその学校を見学し、説明を聞き、そこの在校生や卒業生に体験談を聞くことが大切だ。

さて、これから秋の三者面談までに、じっくり考え、話し合って、確実に志望校に合格できるよう、母子で受験をがんばらなくては。

午後からは、郡・市内の図工美術の研修会に参加。
午前中の実践報告会は欠席してしまったが、午後からの講師の先生方による講評には、何とか間に合った。
とても参考になる話も聞けたし、久々に講師仲間の先生方とも会ってお互いに情報交換もできて、はるばる高速で駆けつけた甲斐があった。*(車)**(ダッシュ)*

*(映画)*『冷静と情熱の間』

2010-08-26 06:53:00 | 徒然なるままに
8月23日(月)

『冷静と情熱の間』http://www.excite.co.jp/event/jyonetsu/index.dcg
種田陽平さんが美術を担当した映画作品のDVDを借りてきたうちの1作品。
私はこの話題の映画が公開された時には映画館では見ておらず、後にTVで放映された時も、ちらちらとしか見ていなかったことを、大いに後悔し、反省した。

『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』の音声ガイドの中で、種田氏が若かりし頃、ご自分もイタリアで留学経験があり、その時のことが随所に生かされ、またその時の仲間が映画に出てくるいろいろな絵画を手伝ってくれたということを話されたいた。
ストーリーも、役者の演技も良かったが、こだわりの美術に視点を移して見ると、なかなか良くできたセットであり、ミラノ・フィレンツェ・東京の3か所でのロケが単に名勝地ではなく、実際にそこで生活をしている人たちの町として描かれているのが良かった。
だからこそ、あのフィレンツェのドゥオモのシーンが生きてくる。主人公二人の再会の瞬間を上空から360度の角度から撮影したシーンは、ぜひ、映画館で観たかった。
順正のアトリエ兼住まいや、美術絵画の修復士たちの工房、回想シーンの学生街などは、役者の演技を引き立て、すごく納得させられる美術だった。

この映画の脚本は『冷静と情熱のあいだ Rosso(ロッソ)』(江國 香織・著)と『冷静と情熱のあいだ Blu(ブリュ)』(辻 仁成・著)の二人の作家の本を一つに脚本化してつくられたのだそうだ。
男性の視点の本と女性の視点の本。同じ出来事をそれぞれの視点から見れば、全く違う受け取り方になる。それを1つに融合させてできた映画。
ぜひ、その原作本も読んでみようと思った。

音楽がエンヤというのも魅力的だった。
映画に奥行きと透明感が加わり、二人の紆余曲折の10年間を彩るのには大いに効果的だった。
エンヤの自分の声だけを何重にも録音して作り上げるハーモニーの世界こそが、まさにタイトル通りの『冷静と情熱の間』だと思った。
http://www.excite.co.jp/event/jyonetsu/music.dcg

ひさびさ、まとめ日記 8月16日~22日

2010-08-23 13:25:00 | 徒然なるままに
う~ん、どうも日記が1週間分もたまってしまったぞ。忘れないうちに一気に『まとめ日記』を書くことにしよう。
*(クローバー)*日記を読んでくださる方へ・・・
一気に読むのは大変なので、スクロールして、気になるタイトルのところだけ選んで読んでくださって結構です。

*(車)*運転免許更新 *(初心者)*忘るべからず

 8月16日(月)

*(車)*運転免許更新に行く。
この五年間で交通事故があったので、ばっちり違反者講習を受けることになっていた。
2時間の講習の後半は『事故はこうして起きた』という、交通事故の再現ドラマと、その事故現場の映像を見た。
フラッシュバックするぐらい、自分が事故にあった時のことが思い出され、ちょっとしんどかったけど、しっかり講習は受けた。
今、こうして生きているのがキセキなぐらいなので、2度とああいう事故に合わない、起こさないためにも、今日の講習はとても有意義だった。
『車は走る凶器』だ。一瞬の判断ミスや、慣れてきた頃に、取り返しののつかない大きな事故がまっているかもしれない。
*(初心者)*にかえって、慎重で安全な運転を心がけよう。


*(涙)*涙そうそう

 8月17日(火)

今日は、盆休みなので、遠出ははせずに娘を塾やピアノ教室に送り迎えしたり、梨園に梨を買いに行ったりした。
ピアノ教室に行くのは本当に久しぶりで、娘のレッスンを聴きたかったのだが
「ママは帰って。1時間したら迎えに来て」
と追い出されてしまった*(涙)*

迎えに行く時間まで、近所で農園をやっている友人のところに野菜を買いに行った。
そこで初めて、長男・長女の同級生兄妹のお母様が、この1月に亡くなったことを知った。
特別親しくさせていただいていた方ではなかったので、私にまでは知らせが来なかったのだが、PTA活動では面識はあった方なので、ショックだった。
私より少し年上で、明るく元気な方だった。
長女の同級生の女の子が、介護をし、葬儀でも、長男の同級生の男の子がしっかりして立派だったと聞き、涙が止まらなかった。
子どもたちとしても、大きくなったとはいえ、まだまだお母さんが必要だし、お母さんも、子どもたちの成長を楽しみにしながらも、進学や就職など心配なこともたくさんあっただろう。
単身赴任のご主人も、どんなにか心残りだっただろう。
とても他人事とは思えず、残されたご遺族のことを思いながらも、明日は我が身と怖くなった。
友人と、「とにかく『ガン検診』は毎年受けよう。子どもたちのためにもまだまだ元気でいないとね。」
と言って別れた。


*(鉛筆)*算数好きにさせる方法

8月18日(水)

今日は、午前中は授業の実践発表会を聞きに行った。
各学校の前向きでさまざまに工夫された実践例を見聞きするのは、とても勉強になった。
特に新規採用1年目の先生の、小学校3年生の割り算の取り組みは、とても参考になった。
同じ6÷2=3が式になる文章問題でも
「6個のキャンディーを2個ずつ分けると何人に分けられるか」という等分除の割り算は、みんな同じ数ずつ分けられるので、『ニコニコ割り算』と命名、答えの単位は「○人」。
『6個のキャンディーを3人で分けると何個ずつもらえるか」という包含除の割り算では。何個ずつもらえるかが分からないので『ドキドキ割り算』と命名し、答えの単位は「○こ」。
なるほど~と感心した。
簡単な計算はできても、文章問題になると苦手な生徒が多い。割り算の仕組みが理解できていないから、式が立てられない、答えは出ていても、何を求められているのか分からないから単位をつけ間違えてしまうケアレスミスが多い。

私は今、美術の授業の3倍の時間、数学を教えていて、生徒たちには『数学の先生』として接する時間が多いくらいなのだ。
その中でも、小学校の算数で躓いている生徒をフォローするのが私の役目なので、特に分数についての理解のさせ方は大いに参考になった。

午後は学校に戻り、1学期の終わりに体調を崩して休んだため土器が仕上がらなかった生徒を呼んで個人的に補習授業をやった。
私も、みんなの余って困った粘土をまとめて、『ネコバス』を作ることにした。


*(コーヒー)*劇団むさ美プチ同窓会

8月19日(木)

今日は、久し振りに大学時代の演劇サークルの仲間と新宿でお茶をした。

新宿の西口で会うなり、昔の呼び名で呼び合い、気分はすっかり女子大生に戻って、話題の最初はなつかしい思い出話に花が咲いた。

でも、徐々に家庭や仕事の話など、現実問題に互いの苦労をねぎらい合い、果てはみんな50歳を迎えて体の変わり目や健康状態の話になり、昨日聞いた私の友人が亡くなった話などや、進行性の病気と戦っている友人の話などを聞き、
「とにかく元気でまたみんなで集まろう!」
お互いの息災を祈り、再会を誓った。

ランチは韓国料理で舌鼓を打ち、午後から高島屋に行った。
東急ハンズでみんなでグッズを見ながら、視点がみんな美大出身だなぁと変なところで感心してしまった。
イベント・パーティー用品売り場では、みんなでお面をかぶって写メを撮ったりして大いに遊んで盛り上がった。まわりは「変なおばさん連中だなあ」と思っただろうし、とても娘と一緒の時には絶対できないことだった。
ああ、恐ろしや「オバタリアン」!

友人の娘さんが商品を出しているブティックで、みんなが私の服を選んでくれた。
ああ、そういえば、大学時代の夏、私が高校時代から好きな人と東京で再会し、デートすることになった時も、このメンバーが私にワンピースを選んでくれたり、メイクしてくれたりしてみんなで送り出してくれたんだっけ…。懐かしいなあぁ…。

年内に、今日集まれなかったメンバーにも声をかけて、またみんなで集まって、現在、病魔と闘っている友人に会いに行って励まそう!


*(桜)*学校説明会に行って、受験勉強のエンジンがかかった?

 8月20日(金)

今日は受験生の娘の志望校の学校説明会に出席した。

兄や姉の時にもいろいろな学校説明会に参加したり、3年生の副担任として見学に行ったことがあるが、今日の説明会では、三年生の生徒が主になって、学校の特色や科の違いを説明したり、学校行事や学校生活、部活動などを紹介してくれていた。
各学科の代表の生徒に生徒がインタビューするという形で、この学校に入って良かった事や、受験生へのアドバイスなど、それぞれの体験談を交えてわかりやすく説明してくれた。
会場の受験生たちや保護者もみな真剣に聞いていた。

説明会の後で娘を病院に連れて行かなくてはならなかったので、部活動見学はできなかったが、パンフレットに、教え子たちの活躍の足跡を見つけて、すごくうれしかった。
あの子たちの後輩に娘がなれたら嬉しいなあと素直に思えた。

診察の後一緒にランチを食べ、娘を家に送ったら出勤することになっていたのだが、先ほどの説明会が刺激になったのか、
「塾の自習室で勉強するから、家には帰らないで、このまま塾に向かって」
と言って、5時間がんばってきた。
ようやくエンジンかかったかなぁ~*(ニヤ)*

午後からの研修と土器の補修が終わって、夕方からは、近隣の小学校の先生方と、同じ学区の交流会があった。
前半はボーリング大会。後半は飲み会だったのだが、隣の席の小学校の校長先生から
「体育祭のソーラン節、楽しみにしています」
と言われ、プレッシャーを感じながらも、ますますやる気が出てきたぞ!!


*(庭)*除草作業と競馬の話と『トイストーリー』

 8月21日(土)

朝、きのうの親睦会でソフトドリンクを飲みすぎたせいか足がむくんでいるようなので、早起きして早朝ウォーキングに出かけた。(最近、朝から暑くてさぼり気味だった*(汗)*)
歩いていたら、いきなり頭に衝撃が!
なんと種をびっしりつけてうなだれた大きなひまわりとゴッツンコしてしまったのだ。
もう、夏も終わるんだなあ~・・・。残暑まだまだ続きそうだけど…*(汗)*

今日は午前中は全校生徒・職員とPTAの除草作業があった。
炎天下とまではいかなかったが、猛暑の中2時間がんばって草抜きした。
だいぶすっきりはしたが、9月11日まで何度か雨が降ったらまた鬱蒼とするんだろううなあ・・・。体育祭の練習中は副担任が地道に草取りをすることになっているそうで…*(ショック)*

お昼は学年の先生で、美味しいおそばを食べに行った。
そのお店は毎日通勤している道沿いにあり、営業時間が11時から15時までというレアーな店だった。
私は早朝と夜しかその道路を通らないので、存在すら知らなかった店だ。
すごく繁盛しているだけあって、おそばも天ぷらも本格的で美味しかった。

午後は、土器作りの補習。生徒の作品も私の『ネコバス』も無事完成し、来週焼成に出す。

土器作りの生徒とは3日間いろんな話をした。
数学は大分苦手な生徒で、担任も心配していたのだが、競馬の話をしたらその記憶力の良さには舌を巻いた。
自分自身も陸上部で、おそらく学年トップとどころか、大会記録も出せるほどの俊足なのだが。
とにかく、『カルト』級に競馬に詳しいのだ。競馬の歴史も、馬の種類や騎手の条件などなど。
「『競馬学校』っていうのがあるよ。騎手になるだけではなくて、馬と一緒に生活して、馬の世話をする人を養成しているところらしいよ」
と教えたら、目がキラキラ輝きだした。
これだけ詳しくて興味があって馬が好きなら、ぜひ、その好きなこと得意なことを生かして、やりがいのある学校に進学し、その道で活躍してほしいものだ。

でも、わが息子も、中学1年生のときには力士を目指し、中学を卒業したら双子山部屋に入りたがっていたしなあ…。

まあ、今日はその生徒の、誰にも負けないもうひとつの得意分野と意外な側面を見つけられて、とっても楽しかった。

夕方、娘は友達と花火大会に行き、私は娘たちお勧めの『トイストーリー3』を観に行った。http://www.disney.co.jp/toystory/
いつかはやってくるお気に入りのおもちゃたちとの別れ…。
アニメーションとしても丁寧に作ってあったが、ストーリーがまた良かった。
まさにタイトル通りの『トイストーリー』だった。
この映画を観た大人も子どもも、自分と一緒に過ごした大切なおもちゃたちのことを思い出し、物にも『命』や『心』があることをもう一度思い出してほしい。

登場人物(おもちゃ)の中に、とても意地悪な、根性のねじ曲がったおもちゃが出てくるのだが、そのおもちゃがそうなったいきさつというのがかわいそうだった。
『替りがいる』という現実は大量生産のおもちゃの宿命ではあるが…。
そして、おもちゃたちがみんなで知恵を出し合って、おもちゃの楽園を作り上げていくところが面白かった。
そうして、アンディとウッディたちの別れのシーン。
これは大人も子どもも必見だ。泣けます*(涙)*


*(クローバー)*ちばぞう美術ワークショップ講演会

8月22日(日)

今年で2回目を迎えるちば造形教育広場の研修会に参加してきた。http://www.geocities.jp/chibazouhiroba/2010gazou.htm
今年はアルミの針金を金づちでたたいて作るアクセサリー作りと、パソコンのプリンター用印刷インクを使ったにじみや、赤青サインペンと赤青セロハンを使った2コマアニメーションの作り方などを受講した。他にも楽しいワークショップが盛りだくさんだった。
帰りに去年作って、なかなか受け取りに来れなかったオカリナをもらって帰ってきた。ちゃんと音階が狂わずに吹けて大成功*(びっくり2)*やったね*(チョキ)*

帰り道、レンタルビデオ屋で種田陽平氏が美術監督をした作品のDVDを借りてきた。
その中の一つ、三谷幸喜監督『ザ・マジックアワー』を観た。
ストーリーも役者の演技も面白かったが、セットがまた細かいところまでこだわりがあって、すごく興味深かった。
『借りぐらしのアリエッティと種田陽平展』を一緒に見に行った娘も一緒に見て、
「ママ、このセットも展示してあったよね」
と映画を楽しみながらもしっかりセットをチェックしていた。
あと何本か借りてきたのだが、市場見たかった『スワロ―テイル』がなかったので、ほかのレンタルビデオ店をたってみよう。
アリエッティの原作本の『床下の小人たち』も読んで、アニメをもう一度見たら、会期中にもう一度展覧会を観に行くことにしている。

『オルセー美術館』と『ブリューゲルの版画の世界展』

2010-08-22 01:16:00 | 徒然なるままに
8月15日(日)

今日は、同僚と2人で『オルセー美術館展』と『ブリューゲルの版画の世界展』を観てきた。

『オルセー美術館展』http://orsay.exhn.jp/は、明日が最終日ということもあって長蛇の列だった。でも、はるばる千葉から来て並んで見た甲斐があるような内容の濃い展覧会だった。美術の教科書や資料集に載っている、一度は誰でも見たことがあるような有名な名画の原画がたくさん展示してあった。

特に、ゴッホとゴーギャンの部屋には感激してしまった。あの耳切り事件の後、生きて再び会うことのなかった二人の絵が、同じ部屋に飾られているのだ。
ゴッホの『ローヌ川の星月夜』を観た時は、その美しさにひきこまれ、思わず涙ぐんでしまった。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
ゴッホはこの絵を描く時、その夜空と夜景の美しさに、室内ではなく、屋外で描こうとしたのだが、暗くて手元が見えない。そこで、ゴッホは名案を思い付いた。帽子のつばにろうそくを立てて、その帽子をかぶって手元を明るくして描いたのだそうだ。
その執念の作がこれ。当時は夜な夜な河原に変な人が現れると警戒されていたようだ。
ゴッホはこの時、アルルに芸術家のユートピアを作ろうとパリの絵の仲間13人を『黄色い家』に招待をしていた。仲間を待ちわびるゴッホの切ない想いと、夢に向かって頑張っている気持が、輝く星と藍色の空いっぱいに表されていて、見ていて涙が出てくる絵だ。

私のゴッホの鑑賞授業を受けた今までの生徒の何人が、この展覧会を見に来てくれただろう。
生徒たちに一番人気があるのは、1位『ひまわり』2位『夜のカフェテリア』3位に『ローヌ川の星月夜』が入る。
秋には同じ国立新美術館で『ゴッホ展』が開催される。http://www.gogh-ten.jp/tokyo/index.html
『ゴーギャンの椅子』を見たらまた私は泣けちゃうんだろうなあ…*(泣く)*

 *(三日月)*     *(キラキラ)*     *(星)*     *(キラキラ)*     *(三日月)*

モネの絵も良かった。教科書でもおなじみの太鼓橋の絵。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
ゴッホに負けず劣らず日本美術(ジャポニズム)影響を受けたモネは、自宅の庭に池を掘り、睡蓮を浮かべ、太鼓橋まで架けてしまったのだ。
モネは睡蓮の絵ばかり200枚以上描いている。後半は、睡蓮そのものよりも、池に移りこんだ空の色を探求するようになる。
朝やけの空、夕映えの空…刻一刻と変わっていく空の色や雲の形を、直接描くのではなく、池に映り込んだ形で表現していた。
モネの絵は間近で見るより、離れて見たほうが3D映像よろしく、絵が飛び出して見えたり、額縁の中には今まさにその時間帯のその風景が奥行きを持って見えてきて、額縁が窓のサンで、まるで部屋の中から外の風景を今見ているような錯覚に陥ることがある。

     *(晴れ)*     *(雨)*     *(曇)*     *(三日月)*     *(星)*     *(バラ)*

お昼には、栄養士でもある同僚お勧めのお店で美味しい焼き魚定食を食べた。

午後からは、国立新美術館なある六本木に近い美術館ということで、渋谷のBUNNKAMURAに『ブリューゲルの版画の世界展』に行った。http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_brueghel/index.html
ブリューゲルといえば、「バベルの塔」で有名だが、400年も昔にこんなユーモアたっぷりの(少々グロいが)箴言・寓話をモチーフにしたおもしろい版画を制作していたんだなあと思った。
興味のある方はこちらで詳しく解説及び作品を紹介しています。
http://www.muian.com/muian03/03Bruegel.htm

ブリューゲルは船舶の版画も多数制作しており、まるで絵を見るだけで船ができそうなぐらい緻密に正確に描いていた。
私は、ポスターやチラシになっているちょっとグロい版画より、こっちの版画のほうが個人的には好きだ。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド

さすがに、混んでいる展覧会を2つもはしごしたおかげで、足が痛くて大変だったけど、すごく充実した1日だった。

『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』に行ってきたよ~ん*(ハート6つ)*

2010-08-18 23:44:00 | 徒然なるままに
8月14日(水)

今日は末娘と二人で、東京都現代美術館 で開催中の『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平』展http://www.ntv.co.jp/karigurashi/
に行ってきた。

この夏公開されているスタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』http://www.karigurashi.jp/index.htmlの二次元の世界を、観客自身がアリエッティと同じ身長10センチの小人になって入り込めるような三次元の世界に美術館の中に作り上げた展覧会だ。

自分が本当に小人になったのでは?と錯覚させられるように、いろいろなものが巨大化されている。
自分より大きなスプーンが立てかけてあったり、見上げるようなワインの空き瓶、巨大な草花や昆虫が、隙間から覗きこんだ人間の世界の靴や椅子の大きいこと!
小さな動物の目には、地上の自然物や人間世界の生活品はこんなふうに見えるんだということが体感できて、新しい発見というか、冒険をしているような気持だった。

迷路のような展示通路の壁には、包装紙の壁紙や、切手のギャラリーが続く。覗きこんだり、見上げたり、くぐったり、潜ったり、ワクワクするような展示の仕方や仕掛けがいっぱい。
アリエッティの部屋は、草花がいっぱい、台所は巨大な植木鉢の竈があり、お父さんの作業場には、巨大な木工ボンドが置いてあったり・・・。
映画を見ていなくても十分楽しめるが、映画を見ていたら、まるで、自分がアニメの世界に入りこんだような気がしてくる。
最後のコーナーは屋外だ。見上げるような赤紫蘇や、大きなバッタと目があったり、小さな裏庭みたいな雑草がすごくリアルなのに、ファンタジックだった。どくだみの葉っぱが1枚1枚違う緑色できれいだった。

     *(庭)*     *(庭)*     *(庭)*     *(庭)*      *(庭)*

種田陽平氏は、今や世界的に有名な映画美術監督だ。『キル・ビルVol.1』『ザ・マジックアワー』『スワロ―テイル』、アニメでは『イノセンス』など、今回改めて彼の実績を見て驚いた。
あのセットや背景をデザインしたのが、彼、種田陽平氏だったのか…。
また、彼は私と同い年で、学部こそ違うが、同じ時期、同じ大学に在学中だった。学食や講義など、どこかですれ違っていたのかもしれない。
彼の仕事を見ながら、私自身を振り返った。
私は何をやってきたのだろう…。

ほぼ閉館時間までじっくり見て回り、とっくに観終わって私を待っていた娘に怒られながら、もう1度見に来ようと心に誓った母なのでした。今度は一人で。
それまでに、アリエッティの原作本『床下の小人たち』全巻(大人買いしてしまった~*(ショック)*)を読み、アニメ『借りぐらしのアリエッティ』をもう一度見て、種田陽平氏が舞台美術や背景美術を手掛けた作品をたくさん見よう。

     *(映画)*     *(テレビ)*     *(映画)*     *(テレビ)*     *(映画)*

これから『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』を観に行かれる方は、音声ガイドがお勧め。
アニメの主題歌を歌っているセシル・コルベルの竪琴の演奏が峰にしみます。
音声ガイドから聞こえてくる案内役の神木隆之介君の凛々しい声も、種田陽平氏のぼそぼそとでも核心を持って夢を語る語り口も良かったです。*(酔払い)*

朗読劇「この子たちの夏」の練習

2010-08-17 01:23:00 | 徒然なるままに
8月13日(金)

今日は日直。
午前中は何人か出勤の先生方がいたのだが、午後はまるっきり一人だった。

本当は、机上整理とか、職員室から一歩の出られないからこそやることがたくさんあったのだが、誰もいないことをいいことに、なんと私は朗読劇の練習をしていたのだった。

9月の体育祭が終わったら、国語科の先生方と司書の先生と演劇部の顧問の私の4人で、朗読劇「この子たちの夏」を全校生徒の前で読むことになっている。

まだ4人での練習はしていないのだが、今日、一人きりの職員室で朗読の練習をしてみた。

でも、2ページ目でもう、涙と鼻水で大変だった。
これを泣かずに読めるのだろうか。
気持ちを込めようとすれば、涙がこみ上げてくる。
吉永小百合さんや、先日の朗読劇の女優さんたちは、よく涙声や鼻声にならずに読めるなあと改めて感心した。

淡々と読むのではなく、かといって思い入れたっぷりに読むでもなく、そこに描かれている情景や心情を聞く人にちゃんと伝わるように読まなければならない。
これはやはり、何度も練習して、涙声にならず、鼻水もたらさないように気合いを入れて読まなければ。

でも、今日はまだ誰も見ていないから…。
思い切り、そこに書かれている原爆で亡くなった子どもたちや、子どもを亡くした母親の気持ちになって読んだ。
何回も鼻をかみながら、泣きながら読んだ。
子どもを呼ぶときや、呼びかけるときは、胸が締め付けられるようだった。
最後は、声をあげてオイオイ泣いた。
2時間ばかり練習していたら、もう、感極まって、鼻をかみすぎたせいか、泣きすぎたせいか頭が痛くなってきた。

当日、この『この子たちの夏』を聞いた生徒たちはどんなふうに感じてくれるだろうか?
自分たちと同じ年頃の子どもたちが、65年前にこんなふうに亡くなっていったことを。
こんな恐ろしい『戦争』が、本当に現実にあったのだということを。
この手記を書いた人たちがどんな思いでこれを書き、読む人、聞く人に何を伝えたかったのかということを。

それをまずは私が体感し、実感しなければ。
あの何もかもを焼きつくした光と爆風、熱、寒さ、乾き、痛み、苦しみ、無力感、喪失感、怒り、悲しみ、恐怖、不安、絶望、黒い雨…

最後まで、明瞭に、でも、書かれてある文字を音声にするのではなく、書いた人の心情が伝わるように心をこめて朗読しよう。