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交流

『一笑百態』篆刻の巨匠 石井雙石の思い

2009-07-31 06:51:00 | 徒然なるままに
7月30日(木)

今日は、千葉県立美術館主宰の、教師のためのアートガイダンス&実技研修に参加してきた。

実技研修は、色砂を使ったガラスアートで、私は前からも後ろからも楽しめるリバーシブルな作品を作った。
表は流れる川に満開のが散っている様子。裏は流れる川に紅葉したが散り浮かんでいる様子。

テーマは『スラムダンク』

国立博物館で作った貝合わせも同じテーマだった。
一対とか、表裏一体とか聞くと、頭の中で『流川楓と桜木花道』に自動変換されてしまう。(ほとんど病気)

作品は我ながらそれなりの仕上がりで、まだ未完なので、もう少し手直しして机の上に飾って置こうっと!

授業でも使えそうだが、大勢と言うよりは、選択美術みたいな少人数向きかな?

研修後、美術館のアートコレクションを鑑賞した。
「ガラスの彩り」のコーナーでは岩田ガラスの創始者の親子の作品や、藤田喬平の作品が美しく、印象に残った。
特に、琳派を意識した藤田の『飾筥(かざりばこ)』はガラスなのにまるで漆のような仕上がりだった。
海外の展覧会で「飾筥は何に使うのか?」という質問に、藤田は『夢を入れます!』と答え大喝采を受けたことから「飾筥」は、海外で『ドリームボックス』と呼ばれているそうだ。
ネットで調べたら、故郷宮城県の松島海岸に美術館があるというので、帰省中に行って見ようと思う。
http://www.ichinobo.com/museum/kazaribako.html

また、石井雙石(いしい そうせき)の篆刻も素晴らしかった。
特に物のない時代に、印材が手に入らないため、竹の地下茎やかぼちゃのヘタを印材にして作った印面に、『一笑』と刻んだ『一笑百態』が印象に残った。
敗戦の打撃からの復興を願い、人々に「笑い」を取り戻そうと、1日に1回でも笑えることがあったら、『一笑』と刻むことにしていたそうなのだが、100個作るのに2年間かかったそうだ。敗戦のショックもあったのだろうか、1週間に1度しか笑わなかったと言うことか。
その印面は、まるで笑っている人の顔のようで、1つ1つ違う大きさや形の印面に刻まれた『一笑』が百個捺印された作品からは、本当に当時の老若男女の笑い声が聞こえてきそうだ。
http://homepage3.nifty.com/oamikyoudo/ishiisouseki.htm
3年生が篆刻の授業をするときにはぜひ紹介したい作品だ。

他にも『浅井忠・フォンタネージとバルビゾン派』展など、なかなか見ごたえのある展示があった。

研修の帰り、1年ぶりに会った友人(同じ宮城県出身で美術教師)とお茶をし、8月5日の代々木で行われるアートフォーラムでまた会うことを約束して別れた。

『明日の神話』とジブリ美術館

2009-07-29 19:52:00 | 徒然なるままに
7月29日(水)

今日は部活動の有志を連れて、三鷹ジブリの美術館に行ってきた*(クローバー)*
http://www.ghibli-museum.jp/welcome/

行きに、渋谷で岡本太郎作『明日の神話』を見たのだが、生徒たちの反応はいまひとつというところだった。
一通りのレクチャーをその場でもしたのだが、公開時とは違って、コンコースを行きかう人々も、絵を振り返るでもなく、ほとんどの人が気にもとめずに通り過ぎていくと言うような印象だった。
 少なくとも公開時には物々しい警備員が絵の前に立ち、下から上からいろんな人が携帯で写真を撮っていた。
 平和を訴える亡き巨匠の名作をみんなが鑑賞している雰囲気はあった。

でも、今日の印象は、ただの巨大な壁紙と化してしまったような感じで、その前で生徒に絵のレクチャーをしているなんて、全然場にそぐわない居心地の悪さを感じた。
生徒のほうもあの落ち着かない雑踏の中で、集中して聞いたり、じっくり鑑賞すると言う気にはなれなかったのかもしれない。

たくさんの人が見に来やすく、目にしやすいというメリットを優先しての、渋谷駅設置だったと思うのだが、『明日の神話』に込められたメッセージを落ち着いてジックリ見て受け止めるというのであれば、やはり、絵のテーマの舞台の広島か、岡本太郎がこの作品と同時期に手がけていたという、太陽の塔と同じ大阪万博跡の方が適していたのではないかとさえ感じた。

夏休み、せめて8月6日と9日、そして15日だけでも、人々が立ち止まってしばし絵に見入るような、また、はるばるそれを見に来た甲斐があるようなイベントでも考えてほしいと願う。

その後、井の頭公園を散策しながら、美術館へ。
最初に敷地内の木陰でお弁当を食べてからそれぞれ集合時間を決めて、美術館見学をした。
地下のゾートロープのコーナーや、アニメの作品がどんなセクションでどうやって作成されていくのかという、仕事場の再現コーナーが面白かった。特に、背景画を制作しているコーナーは懐かしかった。壁に所狭しと貼ってある背景画や、今作成中の書きかけの背景画など、1枚1枚に見入ってしまった。
原画・動画のコーナーで、宮崎監督が泣きながら原画を描いていたという、宗介をトキさんが助けて抱きしめるシーンのカットを見たときには涙が出た。

実は、私は、ジブリ美術館を作る計画が三鷹市から出たときのコンペに関わったことがある。でも、市とジブリの予算不足で、企画はお蔵入りになってしまった。
そのときの企画書に、私は、
「子ども連れをターゲットにしている美術館を作るなら、オムツ換えや落ち着いて授乳できるスペースを確保してほしい」
と言う提案をした。
今回見た感じでは、オムツ換えスペースは各階のトイレにちゃんと設置してあってほっとした。

グッズコーナーでは男鹿和雄さんの背景画集を2冊も大人買いをしてしまった。

お客さんは3分の1ぐらい外国人だった。
ジブリアニメの海外での評価の高さを目の当たりにした感じだった。

フランスは世界に先駆けて13億円もかけて本格的な漫画やアニメの美術館を作ったとか。日本が、たかがアニメ、たかが漫画とその価値を軽んじている間に、外国が日本のアニメの価値を認め広めるために、貴重な作品をみんな持っていって、すごい美術館を作ってしまうかもしれない。
そうなってから慌てて似たような物を作ったって、ときすでに遅し!になるかもしてない。重要な作品はみーんな外国に高値で買われて、それらを本家本元の日本で展示するときは『里帰り展覧会』なんてことになってたりして。
明治時代の浮世絵流出のように。
あれは『流出』ではなく、日本では二束三文で売られ、芸術性価値を認められていなかった名作への『救済』だったのだが。

生徒たちもそれぞれに自分のために記念になるものやお土産などを買って、満足して帰路に着いた。
流石に帰りの井の頭公園散策は足が疲れた~*(汗)*

嗚呼!絵が描きたい、絵が描きたい、絵が描きた~~~~~~い!!!!!!
寝た子を起こされたと言うか、私の中で置き火状態だった創作意欲に火がついたというか、もう、体中が、腕がむずむずして、今夜は寝ている場合じゃないほど描きたくてしょうがないのだが、明日は県立美術館での実技研修会があるから、今夜は早めに寝なくっちゃ・・・!

七輪陶芸

2009-07-28 17:44:00 | 徒然なるままに
7月28日(火)
今日は図工美術の実技研修会で、『七輪陶芸』を体験してきた。
今まで、土器づくりや絵付けはしてきたが、焼くのは業者がやってくれていた。
今回は七輪に火をおこし、自分で釉薬をかけたり、かけずに素焼きを焼き締めたりして、味わい深い(それだけに失敗も多い)陶芸体験だった。
七輪陶芸のやり方は次のサイトで紹介されているので興味のある方はのぞいてみてください。
http://www.7-tougei.com/001/006.html

手びねりで小さなお猪口を作る時も、いろんなやり方があって、狙った感じではない自然な歪みの出し方や、蚊帳飲むので織った布地でくるんで布目を付けたり、大根おろしの擦り口を押しつけたり、今まで私がやったことのないいろんな加飾の仕方を教わった。
七輪で焼くときは本当に、直火というか、火の中に器を炭と一緒にくべて、途中火ばさみで取り出して焼き加減を見ながら焼いていくという、結構ワイルドな焼き物だった。
同じ土を使い、同じように釉薬をかぶせても、火の温度や、焼き時間、焼く時の空気の触れかたの違いなどで、ずいぶん個性的な作品ができるものだと思った。
均一的で失敗のない作品に仕上げるには大窯で焼くのが間違いないのだろうが、蓋をあけるまで焼きあがりが見えない。
それが七輪陶芸だと目の前で窯変して行っているのが分かって面白いし、コツがわかってくればいろいろ窯変の効果を狙えるかもしれない。ハマると結構奥の深い陶芸だ。
これから美術館や陶芸店で陶芸品を見るときの見方が確実に違うと思う。

私は5つ作ったうち、2個は釉薬で失敗し、1個は焼きすぎて失敗。あと2つはなかなかの出来だった。あの『そばちょこ』でざるそばを食べてみた~い!!*(そば)*

暑い夏に七輪陶芸体験はかなり熱かったが、作品をお持ち帰りもできて、とっても楽しく、充実した研修だった。

明日はいよいよジブリ美術館見学!*(ハート6つ)*

コーチング研修 総集編

2009-07-27 23:25:00 | 徒然なるままに
7月27日(月)

今日は、コーチング研修の総集編だった。
先日までの研修は5回シリーズのうち前半2回分を受けられなかったので、おさらいをかねての参加だった。

「目指せ、聞き上手」と言うのがコーチングの極意だと思ったのが先週。
今日実践してみて、改めて上手な質問は結構難しいものだと思った。
けして、クライアントを『誘導』してはいけないのだ。なぜなら、『誘導』されているのではと気付くと、バリアーを張られるから。
答えはクライアントの中にある。コーチは、それを上手に引き出して、クライアント自身がそれに気付き、考え、自らの意志で実行するのを見守るだけ。実行に踏み出せずにいるときには、そちらのほうへ引っ張るのではなく、そっと背中を押してあげるのだ。
そして、クライアントが自分で立てた目標を自らの力で達成することができたのなら、コーチは心の中でガッツポーズを決めるのだ。

私は自他共に認める話好き。
それはもしかして、今まで私の周りには聞き上手な友人がたくさんいてくれたおかげなのか、もしくは、私が一人でしゃべっているので、周りは黙って聞いているしかなかったのか・・・。
でも、今回の研修を通して、極力自分のことは語らず、相手の話を聞くことに徹する面白さを学んだ。
私の質問によって、その人がどんどん自分の問題を解決し、新しいことに気付き、目標に向かって、自信と強い決意を持って実行に移そうと言うところまで話が進むと、すごい達成感を覚えた。
そして、「こういう質問が良かった」とか、「もっとこういうことも聞いてほしかった」と言われると、こちらもすごく勉強になる。

また、今度は自分がクライアントになって、質問を受けてみると、どういう聞かれ方だと自然に話せるのか、その逆も分かって本当に勉強になった。
特に、生徒の気持ちになって質問を受けてみると、受験の悩みにしても、部活動の悩みにしても、『バックトラック』(頷きや、クライアントが発した言葉をそのまま復唱すること)や、けして否定的な言葉はではなく、『リフレーミング』(問題の内容は同じだが、視点を変えて肯定的な見方で言い換えること)が大切だと言うことを学んだ。
自分の悩みや苦しみを分かってもらうことで信頼感が生まれる。問題を多角的な視点から客観的に見つめなおすことで、解決策が見えてくる。前向きな気持ちになれる。自己肯定感が持て、自信が出てくる。
思春期に限らず、それは、目標に向かって行動を起こす上で、人間が生きていくうえで、必要なエネルギー源だと思う。

でも、これは研修で、みんな、練習として分かってやっているから、こちらの質問にもl答えてくれるし、自分も協力的になるからスムーズに行くのだ。
これが、現場で実際に悩んでいる生徒や、指導や支援が必要な生徒と向き合ったら、こんなにスムーズに『ゴール』に辿り着くことはできないだろう。
コーチングをするには、まずは人間関係作りが大切だ。
「どうしたの?」と言う声掛けから始まって、向こうから「話を聞いてくれる?」と言い出せるような雰囲気作りから始めなくては。
また、面談や教育相談などの限られた時間内にある程度まで話を進めるときと、時間切れで中断するときの対応も学んだ。

どちらにせよ、『実践』を積むことが大切だ。
スキルは学んだ。それを定着させ、使えるように身につけるには、怖がらず、面倒くさがらず、実践を重ねてスキルアップを図る。

前回の研修のとき、私の声のトーンと目配りについて褒められた。
普段の私は、地声が大きく、高いキーで、おしゃべりで早口なのだが、(前任校では教頭に『オカメインコ』と言われていた。)コーチングや、改まった場での挨拶などはおっとりとして、アルトな声でソフトな印象を受けるのだそうだ。
ちなみに電話の声は10代にしか聞こえないらしく、知らない人からの電話に出ると「お母さんいますか?」と言われる。

目配りは、親近感を持ちやすく、話しやすいのだそうだ。
確かに、私は人見知りはしないほうで、誰とでも、その日知り会ったばかりの人とでも旧知の仲のように話してしまうところがある。たとえ、言葉の通じない外国人とでも。それがまた、犬とかネコとか子どもとかお年よりもそうで、結構すぐ懐かれたり、可愛がられる方かなあ・・・。でも、これって、結構危ない人かも。警戒心がなさ過ぎて・・・。
まあ、コーチングやカウンセリングの資質としてはプラスに考えておくことにしよう。
おかげで、今日は始めて出会った先生方と仲良しになれたし、いろんな話ができて、とても楽しかったし。


明日は図工美術部会の実技研修。
何を描くのか作るのか楽しみだ。

千葉県吹奏楽コンクール 2

2009-07-26 20:10:00 | 徒然なるままに
7月26日(日)

今日は、青葉の森芸術ホールで行われた千葉県吹奏楽コンクールを聴きに行った。
午前の部は、少人数編成の部で、現勤務校の吹奏楽部は13名なので、こちらでの発表だった。
吹奏楽は40人編成ぐらいだと、迫力もあり、だいたいの楽器が複数の人数で演奏できる。
それが20人を切る少人数だと、ほとんどがソロバージョンで、間違えると大編成のときよりすごく目立つ。
パーカッションは一人で何役も担当し、段取りよく間違えずに演奏するのは見ているだけでも忙しそうだ。
我が校は、13人と言う参加校の中でも一番少人数だった。
曲はオペラの序曲で、ソロパートがまるで役者がセリフを歌うように演奏しているような曲だった。
大編成のような迫力も音量もなかったが、歌声を引き立てるような抑えた演奏で、外れた音もなく、安心して聞き入った。

演奏後、記念撮影をするという場所に行ってみたら、撮影を終えた生徒たちが私を見つけて駆け寄ってきた。
「練習どおりに行かなかった・・・」
「出ない音があった・・・」
「先生見て、唇の裏に口内炎ができてるの。でも、がんばったんだ~」
「緊張して手が震えて上手く動かなかった・・・」
みんな、口々に反省していた。
「あんな大会場で、練習通りとか、練習以上の演奏ができる中学生なんていないよ。みんな同じ。でもみんな、音は外れていなかったし、指も良く動いていたよ!ホント、これだけの人数で、みんな良くがんばった!!」

結果は、なんと見事金賞受賞!
少人数編成の意地を見せてくれた。
帰りは、みんな涙でぐちゃぐちゃの笑顔で元気に帰って行った。
本当におめでとう*(星)**(キラキラ)*


午後の部は、大編成の部で、2年前の勤務校の発表を聴いた。
演奏前にロビーでばったり顧問とメンバーに会い、エールを送った。
2年前は1年生だったみんなも、立派な3年生になって、最後の夏のコンクールとなった。泣いても笑っても今日が最後。悔いのないよう精一杯頑張ったろう。
しかし、結果は銅賞。
午後の部の演奏を一通り聞いてはいたが、贔屓目ではなく、銅賞は聞き間違いかと思った。せめて、銀賞でしょう?と。

でも、私は音楽の専門家ではない。
きっと、審査基準に足りないところがあったのかもしれない。
でも、私が聞いた感じでは、みんなそれぞれのパートでベストを尽くしていたと思うし、音も外れず、ソロパートもしっかり聞かせてくれた。音の強弱やメリハリも上手く表現できていたし、最後も決めもばっちりだった。
かつての同僚で、今は3年生の担任をしている先生と一緒に授賞式を見ていたのだが、二人してこの結果には釈然としないものを持った。
彼は、この後、彼女たちをどう慰め、励ますのだろう。

今日は泣きたいだけ泣いて、悔しがっていいよ。そして、2年半、頑張りぬいた自分を、本番やるだけのことをやった自分を、仲間をいっぱい褒めてあげて!
そして、気が済んだら、今度は受験だ。
今日の悔しさは、後輩が引き継いで、来年きっと雪辱を果たしてくれるから。
気持ちを切り替えて、3月には「桜*(桜)*」を咲かせられるように、頑張れ*(びっくり2)*

千葉県吹奏楽連盟 コンクール

2009-07-25 22:54:00 | 徒然なるままに
7月25日(土)

今日は、千葉文化会館に吹奏楽部のコンクールを聴きに行った。
現勤務校は明日なのだが、今日は、前任校の発表と言うことで、みんなとの約束もあるしで、楽しみに出かけていった。

結果は残念ながら『銀賞』で、本選出場は叶わなかったけれど、一音一音に魂を込めた演奏に、鳥肌が立ち、涙が止まらなかった。
3学期、まだたどたどしい練習の音を聴きながら、美術室で最後の仕事をしていた頃を思い出す。
朝練、通常練習、土日も1日中練習し、本当に毎日よく頑張って練習していた。
インフルエンザが大流行したときも、めげずに元気で寒い廊下で自主練習をしていたみんな。
みんなの頑張りが、私の応援歌だった。

8月9日の本選には行けなくなったけれど、いつでも、みんなの一番のファンで、サポーターだからね!
音楽は一生の友達。3年生は高校に進学しても続ける人とそうでない人がいるだろうけれど、音楽を愛する心はずっと大切に持ち続けていってほしい。
楽器ができるということは、世界共通語を話せるのと同じぐらい素敵なことだよ。どんな国の人ともすぐ友達になれるんだから。その国の言葉は話せなくても、楽器で自分自身のことを表現出来るんだから。

1,2年生は、先輩たちから受け継いだ技術や吹奏楽部の魂をしっかり引き継いで、来年は雪辱を果たして、本選に出場してほしい。頑張って!!!

明日は我が校の吹奏楽部と、中1のときに担任した学校の3年生たちの最後の夏のコンクールだ。どちらにも聴きに行くことは知らせてはいないけれど、少人数ながら頑張ってきたみんなにエールを送りに、そして、最後の演奏を聴き届けに行ってこよう。

Will

2009-07-24 23:08:00 | 徒然なるままに
7月24日(金)

コーチング研修も今日で5回目で最終章。
テーマは“Will”(意志決定)

この研修を受けるたびに、自分の目標、計画の立て方、実現までの問題の解決の仕方、手段の選び方が明確になっていくのが分かる。

ただ、この研修の最終目的は「コーチング」であって、コーチングとはクライアント(相談者)の良き聞き役となり、いろいろなことを自分で気づかせ、意志を確認すると言う、いわば、「背中を押してあげる人」に徹することなのだ。
なぜなら、『答え』は、クライアント自身の中にあるから。
『アドバイス』ではなく、『指示』でもなく、『答えを教える人』であってもダメなのだ。
クライアントが自分で気づき、自分で意思決定をし、自分から目標に向かって歩き出すことができるよう、“影ながら”応援し、道に迷ったら交通整理してあげる。
「あなたと話していたら、気持ちが整理できた」とか、「話しているうちに自分がなすべき事が分かった」と言ってもらえたらOKなのかな。
けして表立つことなく、クライアントが目標達成できたら、「心の中でガッツポーズ」を決めるのだ。

27日は「コーチング」総集編で、おさらいをする。

目指せ、「聞き上手」!

卒部会と筋肉痛

2009-07-23 22:27:00 | 徒然なるままに
7月23日(木)

今日は、創作部の卒部会。
朝からみんなでオムライスとポトフとフルーツポンチを作った。
なかなか美味しくできた。
2年生の女の子達が、ケーキやチョコレートやクッキーを作ってきてくれて、もう、おなかいっぱいで苦しいくらいだった。

後片付けの後、多目的室でゲームをした。
「だるまさんが転んだ」、「なんでもバスケット」、「震源地は誰だ」、「マジカルバナナ」、最後は、「はないちもんめ」だった。
いまどきの中学生にしては懐かしいゲームを本気になって、一生懸命遊んでいた。
男子も女子も恥ずかしがらずちゃんと手をつないで「はないちもんめ」をする様子は実に微笑ましかった。

お決まりの1,2年生からのカード贈呈の後、3年生からのお礼の言葉でお開きとなったが、これで3年生は本当に引退なのかと思うと、さすがにちょっと寂しくなった。

卒業式まではまだ半年もあるが、10人の部員が5人になるのだ。
他の部活動でも同じことが言える。
運動部などは、総体の朝までいつも通りに練習があったのに、負けたとたんに、その日のうちに引退だ。
県大会に進んだチームにしても、それが何日か伸びただけ。
中高一貫校は別だが、受験を控える公立中学校はほとんどが同じだろう。

2年半の部活動、最後の夏は悔いが残らないよう、全力で戦えたかな?
早めに気持ちを切り替えて、自分の進路に向けてBon Voyage&Good Luck!
でも、時々は後輩達にハッパをかけに来てね。

ところで。この2,3日筋肉痛で歩くのも階段を上がるのにも難儀している*(汗)*
夏休み初日、張り切って「やきとりじいさん体操」を30分も本気で踊った。
その日はすこぶる快調で、肩こりも解消されて、フットワークも軽かった。*(グッド)*
ところが、昨日、上野公園を歩いていて、なんだか太ももの内側とお尻のほっぺが痛くて歩きにくい。
どこかにぶつけたわけでもないのに・・・。
思い当たるのは「筋肉痛」。
本当に運動不足を痛感させられた*(最低)**(汗)*
でも、痛いからってサボったりしては元の木阿弥。
このつらさと痛みを乗り越えてこそ、目標達成に近づけるのだ。
頑張れ、10kg減!!!

ちなみに、漢字検定2級の勉強は順調に進んでいる。
部首は難しいけど面白い!!
聞いたことない四字熟語を覚えると、なんだか賢くなった気分*(音符)*

明日は「コーチング」の最終日だった。
「シカン展」は8月に行くことにした。「トリノ・エジプト展」と一緒に見ようかな。




日食記念に買ったものは・・・

2009-07-22 22:44:00 | 徒然なるままに
7月22日(水)*(雨)**(曇)*

今日は、東京国立博物館で行われた美術教員研修に参加してきた。

同時開催されている特別展「伊勢神宮と神々の美術」と「染付-藍が彩るアジアの器」も見てきた。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

上野に着いたのはちょうど日食が始まる時間だったのだが、あいにくの小雨がぱらつき、日食見物は諦めて、博物館に入っていった。
『阿修羅展』のときの混み具合に比べたら、並ばずにずいぶんと余裕を持ってじっくり見ることができた。

飛鳥時代から20年に一度、正殿はじめ御装束、神宝を造り替えて、御神体を新宮に遷す遷宮が行われてきた。平成25年(2013)には第62回の式年遷宮が行われる。伊勢神宮の神宝をはじめ、『古事記』『日本書紀』などの古文書や、考古遺物、絵画、彫刻、工芸品から伊勢神宮の歴史と信仰、式年遷宮の様子、さらに遷宮による工芸の伝統技術の継承などをたどる展示品の数々は、実に興味深く、面白かった。

教員研修のワークショップでは、『貝合わせ』を制作した。
私が制作した作品のテーマは、川面を流れる桜と楓。題して『スラムダンク仕様貝合わせ』。キャー*(ハート)**(ハート)**(ハート)*ほとんどミーハーでごめんなさい*(汗)*自分では大満足のできでした。いい記念になりました*(キラキラ)*

日食は見られなかったが、天照大神が天岩戸から顔を出した瞬間をプリントしたTシャツを買った。(ちなみに私は展覧会で売っている限定記念Tシャツコレクターだったりする) 
古代の人は、『日食』をそういう風に解釈していたのだろうか・・・?*(晴れ)*

染付けも面白かったが、じっくり見ているうちに、肝心要の日本の染付けの大皿コレクションを見る時間がなくなって、最後は駆け足状態でじっくり見られなかったことが心残りだった。


私は仏教徒でも神道でもましてやキリスト教徒でもないが、宗教や民俗学、考古学に関しては思えばずいぶん小さい頃から興味関心はあったように思う。

まず、カトリック幼稚園に通っていたのだが、5歳のときのクリスマス会で演じたのが、『因幡の白兎』だった。思えばあれが私の女優としてのデビュー作だった。*(はてな)**(汗)*(*(!?)*ちなみに年長のときは舌切り雀のおばあさん役)
毎日、『エス様』にお祈りを捧げながら、「大国主命とサンタのおじいさんはお友達なのかな」なんて思っていた私。*(汗)*
父はそんな私に、ギリシャ神話の絵本を買って来て読んでくれた。
ギリシャ神話と日本の神話は良く似た話があって面白かったのを覚えている。

そんな小さい頃からの影響からか、小学生時代は古事記や聖書物語、ギリシャ神話の絵本を読み、日本や外国の昔話や伝説が大好きだった。

祖母や母は熱心な仏教徒で、私の朝一番の仕事は仏壇にお茶とお水とご飯をお供えすることだった。
先祖を敬うと言うことを骨の髄まで叩き込まれて育った。

小4まで住んでいた町は港町で、海の幸に恵まれ、全国からたくさんの人が海水浴に来るような美しい砂浜と松林を庭に育った。
秋の豊漁祭りは、町を挙げての一大イベントで、小3のときに豊年踊りの踊り子に選ばれた。
潮風と雲と半島の山の色の具合で、明日の天気が分かってしまう祖父が大好きだった。

母の実家のある地域は、まるで『トトロ』の舞台そっくりで、私が高2のときぐらいまで土葬がフツウの、民俗学的には興味深い風習や伝説の宝庫だ。

そんな生育歴や環境で育った私は、古代文明とか、世界遺産が大好き少女に育ち、それは年を重ねるごとに深く広く私の人生に根を張っていった。


今回、日本人の心のルーツである神道の本家本元の伊勢神宮の宝物を見て、日本人が、20年毎に古式ゆかしいしきたりを守って、全く同じやり方で、新しい宝物を造り、献上し、2000年間も守り伝えて来たことに驚き、敬意を評する。
『由緒正しい』とか、『伝統を伝え、受け継ぐ』とはこういうことなのだと感服した。

『三種の神器』 八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)は見られなかったけれど、展示されていた剣と鞘の美しさには目を奪われた。*(ハート)*

明後日は、『インカ文明のルーツ シカン展』を見に行く予定。
8月は『トリノ・エジプト展』。
この夏は古代文明にたっぷり浸れて、HAPPY&LUCKY!!*(ハート3つ)*

体育祭の横断幕が完成~!

2009-07-21 23:27:00 | 徒然なるままに
7月21日(火)

今日、体育祭の横断幕が完成した。
『風になれ!!限界を超えて、走り抜け』
10mの布にステンシルの技法を使って、なかなかカラフルに、スピード感があってインパクトのある仕上がりになった。

パソコンを利用して書体を拡大し(一太郎に「横断幕ソフト」と言う便利なルールがあった!!)型紙を作って、ステンシルで作成したのだが、正味3日間で仕上がった。*(グッド)*JOB!!*(びっくり2)*

やはり、大きな画面に大きな絵(この場合は文字だが)を描くのは楽しい!!*(笑顔)*

午後、生徒が帰ってから、廊下で一人で修正をしていたら、雨で外練習ができなくて、構内をジョギングしていた野球部の生徒たちが、通り過ぎるたびに一人ひとり「カッコイイね!」とか、「お疲れ様!」とか声をかけてくれた。*(シャイ)*
1年生は走りながらスローガンを唱え、ちょうど私のいるところまで来たときに、私が「走り抜け!」と言うと、「オー!!」と雄叫びを挙げてダッシュ*(ダッシュ)*するのが可愛かった。

9月の体育祭、お天気に恵まれて*(晴れ)*、最高の体育祭になりますように・・・!

さて、明日は東京国立博物館で催される教員研修会に参加してくる。
現在開催されている特別展「染付けー藍が彩るアジアの器」と「伊勢神宮と神々の美術」、科学博物館で開催されている「インカ帝国のルーツ 黄金の都 シカン展」も見ると言う強行スケジュールをこなしてくる!

明日は東京は天気が悪そうで、日食は見えないかなぁ・・・。残念。
ちなみに妹は日食を見に中国に行っている。さすが、元地質天文学部(高校時代)!自称カメラマンでもあるので、土産話が楽しみだ。