1月22日(日)
新学期が始まって、2週間が経った。
明日から冬休みという日に、「あなたたちは、今日で2年生を卒業します。
勉強も、運動も、係の仕事も、お掃除も良くがんばりました。年が明けたら、あなたたちは、『3年生の卵』さんたちです。
2年生までの勉強は2年生のうちのわかるように、できるように頑張りましょう。集会でのお話の聴き方や、黙動での移動、あいさつの仕方、お掃除の仕方、勉強以外のこともみんな上手にできるようになってきましたね。『3年生の卵』さんたちは、先生に言われなくても、自分で考えてできるようにがんばりましょうね。」と言った。
子どもたちは、その日、朝からとても頑張って、4時間目は予定通り『お楽しみ会』をして別れた。
果たして冬休み明け初日、ご家庭の事情で2名欠席だったが、みんな元気に登校してきてくれた。
石巻から千葉に戻り、学校が、教室が無事で、子どもたちが元気に登校してきてくれる、そんな当たり前のことが、とても尊く、ありがたく、幸せに思えた。
『3年生の卵』たちは、ちょっと見ないうちに、身長も伸び、少しお兄さん、お姉さんぽくなって、朝の全校朝会の時も、全員きちんと校長先生のお話を聞いていた。宿題もちゃんとやってきていたし、何より、『元気な子』の硬筆の書き初めは、全員、一生懸命書いてきた。その成果もあってか、書き初め会の作品の中からクラス代表2名の作品をコンクールに出品したところ、2名とも、準特選を受賞した!
勉強も、掃除も良く頑張って、給食は食缶が毎日空っぽだ。みんなが今一番頑張っているのは、なわとびとマット運動だ。なわとびは、数えるほうが音を上げるほど、速く長く跳ぶ。冬休み中も頑張って練習してきたようだ。 その成果もあって、我がクラスの1分間前跳びのクラス平均値は、千葉県低学年の部のランキングで、堂々1位を獲得した!平均値150回を超えると、賞状がもらえるということで、みんなやる気満々だ。
マット運動は、私の掛け声ひとつで、集合も活動もすごく生き生きときびきびと動けるようになって、やるたびに、どんどん上手になっていっている。
今、子どもたちが楽しみにしているのは、国語の時間の最後に読み聞かせしている『龍の小太郎』だ。辰年にちなんで、ちょっと長い話だが、読み聞かせている。子どもたちは、毎回ほとんど呼吸も瞬きもしていないような、全身が耳になって聴いている。
いいところで終ると、盛大な溜息とともに、「先生、肩凝った~!」「続き読んで~!!」と大騒ぎ。
次回は、いよいよ龍の小太郎と、龍になった母との再会のシーンだ。私もワクワクしている。
そんな子どもたちと一緒にいられるのも、あと44日となった。1年生のクラスでインフルエンザが流行ってきたことを知らせ、うがい手洗い、早寝早起きをしてインフルエンザにかからないように呼び掛けた。学級閉鎖なんかでみんなといられる日が少なくならないように。
みんなと一緒にいられる日々…。その宝物ような日々を1日1日元気に、みんな仲良く、楽しく、大切に過ごしていこうという、子どもたち一人一人の気持ちが、授業や生活の一コマ一コマに表れているのがうれしい。
昨日、10月末に転校した児童の家に届け物に行った。クラスのみんなからの手紙をわたすと、彼もまたクラスのみんな一人一人と、私への手紙を渡してくれた。どちらからも、どの手紙にも書いてあった言葉は、『絆』そして、『はなれていても、ずっとともだち』
ああ、この子たちの未来を守りたい。勉強も、外で遊ぶことも、何でも食べられる、飲める、仕事も、結婚も、子育ても、安全で、安心して、思い切りできる明るい未来を!
そして、この子たちが親になり、先生になったら、自分の小学校2年生を振り返った時、この未曽有の災害があった年に出会った2年3組で過ごした日々と仲間が、子どもたちの『原風景』となり、励みとなって、どんな困難にも最後まであきらめずに、『絆』を大切にする思いやりのある大人に成長して行ってほしいと願う。
新学期が始まって、2週間が経った。
明日から冬休みという日に、「あなたたちは、今日で2年生を卒業します。
勉強も、運動も、係の仕事も、お掃除も良くがんばりました。年が明けたら、あなたたちは、『3年生の卵』さんたちです。
2年生までの勉強は2年生のうちのわかるように、できるように頑張りましょう。集会でのお話の聴き方や、黙動での移動、あいさつの仕方、お掃除の仕方、勉強以外のこともみんな上手にできるようになってきましたね。『3年生の卵』さんたちは、先生に言われなくても、自分で考えてできるようにがんばりましょうね。」と言った。
子どもたちは、その日、朝からとても頑張って、4時間目は予定通り『お楽しみ会』をして別れた。
果たして冬休み明け初日、ご家庭の事情で2名欠席だったが、みんな元気に登校してきてくれた。
石巻から千葉に戻り、学校が、教室が無事で、子どもたちが元気に登校してきてくれる、そんな当たり前のことが、とても尊く、ありがたく、幸せに思えた。
『3年生の卵』たちは、ちょっと見ないうちに、身長も伸び、少しお兄さん、お姉さんぽくなって、朝の全校朝会の時も、全員きちんと校長先生のお話を聞いていた。宿題もちゃんとやってきていたし、何より、『元気な子』の硬筆の書き初めは、全員、一生懸命書いてきた。その成果もあってか、書き初め会の作品の中からクラス代表2名の作品をコンクールに出品したところ、2名とも、準特選を受賞した!
勉強も、掃除も良く頑張って、給食は食缶が毎日空っぽだ。みんなが今一番頑張っているのは、なわとびとマット運動だ。なわとびは、数えるほうが音を上げるほど、速く長く跳ぶ。冬休み中も頑張って練習してきたようだ。 その成果もあって、我がクラスの1分間前跳びのクラス平均値は、千葉県低学年の部のランキングで、堂々1位を獲得した!平均値150回を超えると、賞状がもらえるということで、みんなやる気満々だ。
マット運動は、私の掛け声ひとつで、集合も活動もすごく生き生きときびきびと動けるようになって、やるたびに、どんどん上手になっていっている。
今、子どもたちが楽しみにしているのは、国語の時間の最後に読み聞かせしている『龍の小太郎』だ。辰年にちなんで、ちょっと長い話だが、読み聞かせている。子どもたちは、毎回ほとんど呼吸も瞬きもしていないような、全身が耳になって聴いている。
いいところで終ると、盛大な溜息とともに、「先生、肩凝った~!」「続き読んで~!!」と大騒ぎ。
次回は、いよいよ龍の小太郎と、龍になった母との再会のシーンだ。私もワクワクしている。
そんな子どもたちと一緒にいられるのも、あと44日となった。1年生のクラスでインフルエンザが流行ってきたことを知らせ、うがい手洗い、早寝早起きをしてインフルエンザにかからないように呼び掛けた。学級閉鎖なんかでみんなといられる日が少なくならないように。
みんなと一緒にいられる日々…。その宝物ような日々を1日1日元気に、みんな仲良く、楽しく、大切に過ごしていこうという、子どもたち一人一人の気持ちが、授業や生活の一コマ一コマに表れているのがうれしい。
昨日、10月末に転校した児童の家に届け物に行った。クラスのみんなからの手紙をわたすと、彼もまたクラスのみんな一人一人と、私への手紙を渡してくれた。どちらからも、どの手紙にも書いてあった言葉は、『絆』そして、『はなれていても、ずっとともだち』
ああ、この子たちの未来を守りたい。勉強も、外で遊ぶことも、何でも食べられる、飲める、仕事も、結婚も、子育ても、安全で、安心して、思い切りできる明るい未来を!
そして、この子たちが親になり、先生になったら、自分の小学校2年生を振り返った時、この未曽有の災害があった年に出会った2年3組で過ごした日々と仲間が、子どもたちの『原風景』となり、励みとなって、どんな困難にも最後まであきらめずに、『絆』を大切にする思いやりのある大人に成長して行ってほしいと願う。