ミュージカル俳優井上芳雄さんの10周年記念コンサートを観に青山劇場へ。エリザベートの皇太子ルドルフ役でデビューして早10年。「帝劇で初めて芳雄クンを観た時の衝撃はまだ覚えてるよねぇ・・・」「いつの間にか私達も10歳程大人になっちゃったのねぇ・・・」と友人Jと感慨に浸りながら劇場に入りました。
コンサートは二部構成で一部は芳雄クンが今まで出演してきたミュージカルの楽曲を取り入れたミュージカルショー。二部はミュージカル以外のポップスやジャズ、シャンソンなど色々なジャンルの曲を歌う「歌手井上芳雄」のショー。
ミュージカル俳優井上芳雄ファンの私とJは第一部の1時間だけでも大満足でした。正確に言うと、エリザベートの『闇が広がる』、モーツアルトの『僕こそ音楽』、第二部ゲストの島田歌穂さんとのデュエットナンバーでモーツアルトの『愛していれば分かり合える』、そして歌穂さんのソロでレ・ミゼラブルの『On My Own』の4曲が聞けただけでもチケット代1万円の価値有りでした
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『闇が広がる』はトートに扮装した映像の芳雄くんとルドルフに扮した舞台上の芳雄クンが一緒に歌うという演出だったけど、「小池先生がやりたい『闇が広がる』はコレなのかぁ
」と鳥肌が立ちました。圧倒的な歌唱力と退廃的な雰囲気が見事にマッチしていました。『エリザベート』の中のルドルフの最大の見せ場『闇が広がる』は、キーが高い上に男性とのデュエットでも劇場全体に声を響かせることができる声量が求められるという難曲。私にとっての史上最高のルドルフは芳雄くんしかいない
。『レ・ミゼラブル』の記念公演のように、いつかまた芳雄くんのルドルフが観れる機会を東宝さんに作って欲しいなぁ。トートもイケるんじゃないか?!と思ったんだけど、芳雄くんのトートは美しすぎてシシィとの絡みや『最後のダンス』が想像できないので(『愛と死の輪舞』はぜひ聞きたいけど)もう少し先の話になっちゃいますかねぇ。
そして、島田歌穂さんの歌声はスゴかった。9月17日を鑑賞日に決めた最大の理由はゲストが島田歌穂さんだったからということもあり、歌穂さんへの期待値はかなり高かったのですが・・・・もう、歌穂さんの『On My Own』は言葉にならないほどの感動です。あぁ、聞けてよかったなぁ
。レ・ミゼの記念公演の時に歌穂さんのエポニーヌを観て、初めてエポニーヌに感情移入することができたんですよねぇ。「いきなり歌いだしたりするからミュージカルって苦手」って思ってる人にこそ、ぜひ歌穂さんの舞台を観ていただきたい。感情がそのまま歌になるということを表現できる素晴らしい方なのです。
最後に・・・私は芳雄くんのおかげでミュージカルの楽しさに目覚め、ミュージカル鑑賞が趣味になりました。芳雄くんにとってもとっても感謝しています
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