田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲの 『 オーシャンズ 』

2010-02-03 20:16:45 | ヒゲの毒舌
昭和30年代 ・・・ ブログ市長の騒動等まだない、静かだった町 “ 阿久根 ”
そこから遠くに望む所に阿久根大島という小島がありました。
 ( 前にも、ヒゲ・ブログに登場の地 )
                           
そこのビーチで、小学生のヒゲが、引き潮に合わせてカヌーを漕ぎ出しました。
その日は、水中メガネと銛 (モリ) を携えて。    
飛び込み台を過ぎてから、水中に入りカヌーを片手に進みます。
メガネを付けた顔を海面に沈めたまま ・・・ 。
じっと、 “ 海底 ” の様子を伺っているのです。
そして、 “ 不自然な貝殻 ” の配置を見つけると、ソーッと潜って確認に向かいます。
すると、何者かが呼吸しているかの如く、貝殻の間から砂を含んだ潮が上がっているのです!?

一旦、海上で酸素を補充し、ゴムバンドを絞ったモリを持って、そのポイントに再び向かいます。
モリの先で貝殻(獲物が楯に利用している)を横にずらし、モリを刺して、ゴムバンドをリリースします。
ゴムは、推進力の為ではなく、水中で腕の力が減るのを補う為です。
モリの刺さった相手は、墨を吐いて手が動き始めます。
ヒゲは、もう一度急いで海上で息を継ぎ、潜水開始。
そうして、体重をかけて、モリを差し込みます。 もう、ここまでになると逃げられません。
獲物をカヌーに引き上げて、陸に向かいます。
海の中では、けっこう “ 大蛸 ” に見えたのですが (笑)
メガネのせいだったのでしょう!!
「 父ちゃん、父ちゃん、タコ獲って来たよ! 」
その日の親父の晩酌は、茹でタコで一杯でした。
                                
それから何日かして、ヒゲと従兄ら三人の海童子は、木製のカヌーを漕いで遠くまで出ていました。
海の水も随分冷たいんだなぁと感じる程の沖合いまで。
遠くに五頭位の三角ヒレ(!?)を発見しました。
                            
  ズン、ズン  ドー  ヒャー  ヒェーッ  「 ヤベェーッ! サメだぁ~っ 」
海童子共は、慌てて陸に向かって漕ぎ始めました。
いかんせん、子供の腕力ではたかが知れています。 敵のフィンの速いの、速いの!
当時の “ 少年団手帳 ” に 
「 サメに襲われたら、サメの鼻にパンチを! 鼻が弱点である。 」 と。
                     
なんて、何の役にも立たないのは知っていました。
そして、ひたすら逃げの一手のチビ共が、後を振り返ると ・・・ 
なんと、サメのヒレと思ったのは、イルカさん達でした!
                                 
コメント
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