手術直前

４／２６ 　（火曜日）
巧い具合いに排泄を済ませ、直ぐに　“　へこ　（T字帯）　”　に変える。
トイメンの爺さんが、「　今から手術ですか？　」　と心配そうに声を掛けてくる。
もう四日間も一緒の部屋に居ると、戦友なのかも？
　♬ 　貴様とオレーとは　♩　同期の桜　おーなじコクータ～イの　♩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
狭いストレッチャーに乗せられると、気持ちが悪い。
再び天井がグルグル回りながら、恐怖の手術室に運ばれる。
新システム、個人認識票（？）で、ヒゲに確認作業が。
少し寒いせいか、左足の不随筋が小刻みに震える。
右足で押さえつけてやっと止める。　左手も押さえつけられ、点滴の準備が。
　　　　　　　　　　　　　　
諦めて目を閉じると、何やら音楽が聞こえてくる。　クラシックだ。
まるで最近見るテレビ医療ドラマ、そのまんまのシーン？

良く聴くと、シューベルトの　『　未完成交響曲　』　だ。
　　　　♬　ソレソ　♯　ファソラ　ソ　♯　ファソラレミ　♩
ヘェ～、気が利いてるナァー、　今どきの病院は！

しかし、と迷信深い（？）ヒゲは思いましたネ？
こ、こ、この題名って　・・・
ドクターから　「　残念ながら、この手術は途中で中止（Unfinished）に成りました。　」
と言われるより　「　おめでとうございます。この手術、無事終了しました　」　
と言われたいものだ！　笑

まあ～、ヒゲ的には、『　タンホイザー　』　あたりの景気のイイ曲で見送って
頂きたい所ですが。
そうこう考えている内に、造影剤の準備や麻酔も用意され、直ぐに眠りに　・・・


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