田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

映画 『 完全なるチェックメイト 』

2016-04-03 22:18:54 | ヒゲの盤上の世界
さて、映画を見終わった時の、カァちゃんの第一声。
「 コレって、フィッシャーの事を知らない人達には難しいよね? 」
そうか! そうかもしれない。
リアルタイムの時代を生きたヒゲにもやっとだから、一般の人達には相当難解に
映ったかもしれません。
そう言う訳で、ヒゲがしゃしゃり出てナンですが、ちょっと池上彰ばりに映画の解説を
してみようと思っています。 (笑)

時は、大統領がケネディからニクソンに替わった頃のアメリカ。
同盟国・日本のヒゲ少年にも、キューバ危機の影響なんかも残っている冷戦の頃。
共産主義の恐怖が、合衆国を覆っています。
だから、インドシナ半島の共産化を阻止する為、米国はベトナムに介入するという時代です。

なんにつけても、米ソは常に対立していました。
しかし、チェスだけは、ソ連が王者として世界に君臨していたのです。
映像にも登場した米ソ親善チェス対抗戦なんて、ソ連側からは、物見遊山のモノでした。
格下アメリカ相手の試合だから、気楽なもんです。
ソ連側の豪華ホテルとチャンプ・スパスキーの海水浴のシーンが、ソレを現している様です。
日本人的には少し理解しづらいのですが、アメリカ人は、あんな風にホテルの格や大きさに
こだわる人種なんですネ。

その後、フィッシャーが激怒するシーン。
映像が早くて、どんな試合のシツエーションか分かりませんが、
当時のソ連選手同士は、疲労防止の為、結構なれ合いドローが多かったのです。
そして、体力を温存して、米・フィッシャー戦に臨むと言う訳です。
昔、囲碁の奨励会で有望な選手を負かすのに、チームで組んで長考攻めして、
体力を消耗させていたエピソードを思い出します。
   

映画では、あっという間に飛ばしてありましたが、インターゾーナルから挑戦者決定までの闘いが、
実はすばらしかったのです。
有力選手だったB・ラーセンを6ー0で降し、世界を驚かした。
同氏は、次期世界チャンピオンともくされていたからです。
   
その傷心のラーセン氏を癒す為、日本に招待する事になりました。
そして、日本の京都での接待役に選ばれたのが、当時、全日本の学生チャンピオンだった
ヒゲだったのです。
何という巡り合わせでしょうか。
まさに、人生のクロスロード。
その饗応役が、金閣寺事件(笑)を起こしたのは、ずっと以前のブログで紹介しました。
今日は、つい話しが長くなり過ぎました。
局面の話しは、次の便で ・・・・
     

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コメント (2)
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