田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

映画『完全なるチェックメイト』2~帰らざる河

2016-07-30 18:10:33 | ヒゲの盤上の世界
色々あって、やっとこさ、レイキャビクでの第一局が始まる。
しかし、対局場のフィッシャーの様子がおかしく、天井を見る目がおよぎ、
しだいにウツ状態風に。
盤上は、ドローモードになっていた。
そして、フィッシャーが突然 B×h2 と。 
スパスキー側のコーチ陣は、小躍りするシーンとなる。
グランドマスター級では滅多に出ないチョンボを、相手が指したからです。
チャンピオンは、ためらいなく g3 。
退路を断たれ、挑戦者のビショップが帰還出来ない!
蜘蛛の巣にかかったチョウと同じ。
         
この場面、ヒゲには記憶があります。
昔、関西チェスでのブリッツ対局。
ヒゲの仲間、N谷君が同じ局面で B×h2 。
相手は宿敵(?)亀岡の雄・T富氏、即座に g3 。
指した後、「 ふん! チュンちゃん、わたくしに挑むなんて、百年はやいですヨ www. 」 と。
N谷君は、頭を抱えてつぶやいた。
「 ザ リバー オブ ノー リターン !? 」
ビショップが、帰還出来ないのです。
N君は、このフレーズを麻雀の時も使うことが。
確か、フリテンで、諦めて捨てる時でしたか?

ヒゲに、もうひとつの記憶が戻ってきました。
ごく小さい頃、映画『 帰らざる河 』を観た時です。
少年には初めてのM・モンローの映画。
筏 (イカダ)で激流を下る場面が、強烈な記憶になって、焼き付いています。
       
モンロー達はインデアンに襲撃され、一か八か二度と帰還出来ない激流に、漕ぎ出すのですが ・・・
         
さて、70年頃の関西チェス界、チャンピオンのスパスキーの人気は絶大でした。
同盟国のフィッシャーの人気は今ひとつなのに。
ソ連のスパスキーの人気は、その紳士ぶりです。
チェス・プレーヤーは、かくあるべきとの品格の良さ。
一方、アメリカのフィッシャーには、与太もん的なイメージが取り憑いていました。
            
まるで将棋の世界で云う、坂田三吉的なイメージですか。
そのダーティーな将棋の感じが嫌で、チェスに転向した人たちも多いハズ。
ヒゲもそうですが。
ヤクザ者とさげすまされるのがイヤで、上品なイメージのチェスを求めたプレーヤーには、
フィッシャーの人品の悪さは、敬遠されたのです。

彼らは紳士!?
懐かしい思い出です。 ヒゲと対局するT富氏とN谷氏
  
   
                         ~~~~ つづく ~~~~

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