田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

モテ期が来たぁ~!?

2018-02-22 16:31:18 | ヒゲの盤上の世界
先日のブログのコメントで、思い出した事があります。
先ずは、2/8のブログの水野 優さんとヒゲのコメントをご覧下さい。

隠れキリシタンの様に将棋をしていた高校生ヒゲでしたが、とうとう踏み絵する時が来ました。
第一回目の、全日本高校将棋選手権が近づいたからです。
参加するには、学校の許可が必要でした。
軍人学校(*注)の生徒指導の教師が相手です。
 (*注)母校は、陸軍士官学校や防衛大学に行く生徒が多かったので、そう呼ばれていました。
         
申込書を見た色黒の教員の顔が、たちまち赤くなります。
 「 なに~ !?  将棋だとー  」
けんもほろろどころか、やくざ・ヨタ者呼ばわりの罵倒劇が続きました。
      ( 2015.8.23 のブログにも有 )

ぼろ雑巾みたいに追い出されたヒゲ高校生。
思いましたネ~。 
  「 ケッ! こんな馬鹿にされる将棋なんて演ってられるか!
     卒業したら、チェスを勉強しよう。 きっと、見直されるだろう!?  」

それから40年後、蕎麦屋の主人と飲んでいる時でした。
ちなみに、その主人は、先ほどの軍人学校の同級生。
何とはなしに、ヒゲのチェス・チャンピオンシップの話題になりました。
すると、同級生が、突然声高になったのです。
 「 なんば? ヌシャ(*注)言いよっとか! 」
  (*注)特に、この学校で乱用される言葉です。お前と云う語の侮蔑ワードです。
 「 チェスなんか、ヌシしかする者が居らんだろが。
   ダーンも(誰も)する者が居らんけん、ヌシが優勝したつタイ!
   オルが(俺の)親父なんか、将棋の段持ちだったつだけんネ! 」
ヒゲは呆れるばかりで、言葉が出ませんでした。
あの時から40年も経っているのに、再びの侮蔑です!
彼は、東京のW大で学生時代を過ごしているから、熊本だけの井の中の蛙では無いはず。

“ 将棋指し ” から “ チェスプレーヤー ” に変わっても、キワモノ扱いは変わりません。
隣に居たカァちゃんも、唖然とするばかりでした。
「 うーん、なるほど~ そうねぇ~ 」 とヒゲ。
どうもヒゲは、この軍人学校とは相性が良くないようです。

そして、現在 ・・・ 娘からの知らせによると。
小学一年生の孫が、学校で家族の自慢話をする会があった時の事。
「 内のおじいちゃんは、チェスのチャンピオンでした。
  あっという間に、僕はチェックメイトされるんです! 」 と、話したらしい。
やれやれ、お迎えが近くなって、やっとこさ認められることになった。 (笑)
罵倒され続けた生涯の内、認められた数少ないシーンでした。

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コメント (2)
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