田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲは、差別主義者

2018-08-28 18:43:05 | 田園ものがたり
今日のタイトルから、今はやりの女性やLGBT差別主義者と思われるかな?
嫌々、ヒゲが差別したのは、70年後半から90年代の冷凍食品です。
「 そんなモノ、使えるか!(怒) 犬に喰わせてしまえ。 」

80年代の、旧・田園の店。
ヒゲは、ホシザキの熊本支店長と打ち合わせ中。
新・田園の厨房の図面を示して、意見を求めます。
鈴木支店長は、大型冷凍冷蔵庫を指差しながら、首を傾げます。
6枚ドアーの、奥行きも充分な冷凍冷蔵庫です。

「 私見ですが ・・・ この冷蔵庫には、冷凍庫はひとつです。
  これでは、足りないと思います。
  普通、ツウ・ドアー、すなわち二個の冷凍庫になさる店が多いですよ。 」 (ニヤリ!)
        
ヒゲは、大笑いしながら ・・・
「 スズキ所長、ウチは冷凍物を使わない事で有名なんです。
   冷凍室は、せいぜい製氷機の氷と卸し生姜を保存しておく程度の役目。
   ついでに、店を見渡して下さい。
   サントリー製品と灘・伏見の酒は一本も置いてありません。
   よその店とは、まるで違うコンセプトなんですヨ。 わはははは~ 」

所長 「 ハアアー、なるほど!
      この食器洗浄機も驚きですネ。
      熊本の和食店では、初めての設置になります。
      よかったら、我が社のモデル店として使わせて頂けないでしょうか。 」

それから二年ほど経った、新・田園。
ヒゲは、仔羊の脳ミソの在庫を確認しに、冷凍室を開けました。
そしたら、ドドドドドっと、食材がヒゲの足元に滑り落ちて来た!
  「 何だ? コレは?? 」    冷凍室は満タン。
開けると、待ってましたとばかり、ネタがあふれるばかりに飛び出す有り様。
鯛のアラ ・ 魚の切り身一枚 ・ 宴会用のひとつ残りの物 ・・・
一個一個ラップで丁寧に包装され、冷凍室に放りこまれていた。
じゃまになる一個残りを、冷凍して決着をつける板場の風習を忘れていたのです。
    「 あ~ あ~ 」
スズキ所長の、ニヤリ(!)とした顔が、浮かんできました。
何もかも、お見通しだったのですネ。 (笑)
 
最近の業界を熟知していらっしゃるバッテンさんは、時代遅れのヒゲを笑っておいででしょう。
冷凍品の展示会もすごいようで、足を運べば、差別主義も解消するかもしれませんね。

        
                   
        
              
                     
   
この様子では、飲食店の厨房も様変わりでしょう。
冷凍が4ドアーで冷蔵は2ドアーに!
            
そう云えば、ヒゲ家も、冷凍食材が食卓を賑やかすのが増えてきました。
ヒゲの主義と同じだったカァちゃんが、変わって来たのです。
冷凍品の質が向上したし、何より便利で重宝だそうです。
冷凍庫が寂しくなると、お取り寄せ品をヒゲに選ばせます。
「 物さえ選べば、楽チン楽チン!! 」 と、言うカァちゃん。
こだわりの田園時代から思うと、隔世の感ですね。 (笑)

       人気ブログランキングへ 
    http://blog.with2.net/link.php?1046790  
              ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする