田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

外国人は、ミタ?

2018-08-05 17:28:34 | 田園ものがたり
或る日の日曜美術館(TV)。 テーマは、足立美術館でした。
         
日本人には、まあ、馴染みがある建造物です。
が、今、外国人が大挙して、島根県のその美術館に押し寄せていると云う。
ヒゲには、驚きの現象です。
              
この美術館に、外国人観光客が訪れて、楽しめるのか?
ペタッと座って、ガイジンが借景を味わう様子は、ヒゲには理解し難い。
苔むしたグリーンじゅうたんのお庭を相手にして ・・・・ ウゥ~ン?
「 こーの庭園にーは、お花が在りませんねぇ。 
   おかしいですヨ~、ベルサイユのバラは何所にあるので~すか? 」
なんて、学芸員に詰め寄りはしないか? (笑)
         
我々なら、この庭園を維持するのに、多くの庭師が汗ばみながら手入れする様を
想い描きながら、眺めるでしょう。
表に出ない、裏で支える細やかでありながら大きな力に感謝して。
日本人なら兎も角、そんな思いに至るような外国人が、観光に来るほど居るのか?
変なガイジンと言われながらも、日本通な少数派が居る事は承知していますが。

日本の美術館では、庭園に“菖蒲”が咲いた時に、尾形光琳の“燕子花屏風”を展示する。
ルーブルみたいに、何時でもモナリザを観られる訳ではない。
名品は、一年に一度だけのごく限られた期間だけ、お目見えする。
これが良いのです。
この感覚は、根津美術館みたいにメジャーな処ばかりではありません。
田園みたいな地方の場末の店でも、菖蒲が咲く頃には、アヤメのグラスを用意したり。
或いは、ホタルが光る時期には、蛍のガラス猪口を登場させたりするのです。
     
お客は、その趣向を喜び、また酒がすすむと云う訳ですネ。
桜の季節には ・・・
               
          
雪の降る日には、部屋の額絵は、山門に雪が冠った景色を用意します。
寒さに震えて入店したアメリカ人は、飾られた雪の絵を観て、クレージーと叫ぶかも?
「 なんで? 此所に“常夏のハワイアン”の絵を置かないのか! 」 と。
「 だって、その方が暖かく思えるでしょう。」
    
その日の気候やお客を考えて、部屋の軸や絵を選ぶ作業は、
料理屋主人のささやかな喜びのひとつです。
先月はアレだったから、今月は墨絵にしようか?
想像をめぐらすだけでも、愉しくなるものです。
但し、それには、そこそこのストックが必要です。
先ず、主人の見識や美学も問われます。
更に、収集の為の資金が必要です。 これが、難問なんです。 (笑)
コピー物は、使いたくありません。
本物・オリジナル作品を手に入れようとすると、金は幾らあっても足りるハズも無く。
料理屋オヤジは、楽じゃないんです。
           
グラス・酒器は、田園時代に活躍したもの。
部屋の花は、金は使わずスタッフの労力だけで彩った作品。
ブログに時々登場する、浪ヤン・豊ポンに感謝感謝のヒゲとカァちゃんです。

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